トップページへ♪
MY SITE & MAIL

トップページへ♪ メール♪
ホームページです♪
日記のblogです♪

SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
CATEGORIES
My Book
日本の作家
<あ行> ------------ <か行> ------------ <さ行> ------------ <た行> ------------ <な行> ------------ <は行> ------------ <ま行> ------------ <や行> ------------ <ら行> ------------ <わ行> ------------ <その他> ----------
海外の作家
おっ!本♪
Search this site.

PROFILE
OTHERS
MOBILE
qrcode

盤上の向日葵(柚月裕子)

山中で発見された白骨遺体のそばにあった遺留品は、初代菊水月作の名駒だった。何百万円もする高価な駒がなぜ遺体と一緒にあったのか?刑事の石破と佐野は、その真相を追い求めたのだが・・・。

平成六年、山形県天童市。物語は、注目の若手棋士同士による対局会場に二人の刑事がやってくるところから始まる。若き天才棋士・壬生と実業家から転身して特例でプロになった東大卒の棋士・上条との対決だった。なぜ刑事がこの場に現れたのか?そこから話が過去にさかのぼっていく・・・。
少年時代、父親から虐待を受けていた上条。その上条を不憫に思い、わが子のように可愛がり将棋を教えてくれた唐沢。そして、東大時代に出会ったさまざまな人物。上条は、彼らを通して将棋の持つ光と影の部分を味わうことになる。その部分が切々と描かれている。
上条はこの事件にどう関わっているのか?また、なぜ高価な駒が被害者と一緒にあったのか?いったいそこにはどんな真実が隠されているのか?否応なしにも期待が高まっていく。
最初は面白い話だと思った。けれど、読み進めるうちに松本清張の「砂の器」に似ていることに気づいた。 (調べてみたら、やはり作者は「砂の器」を意識してこの作品を書いたことが分かった。)気づいたら、そこから先はどうしても「砂の器」と比較しながら読んでしまうことになる。はっきり言って、「砂の器」よりは劣る。「砂の器」と比較されるのは、この作品にとってはマイナスだと思う。主人公にもなかなか感情移入できなかった。それに、遺体とともに駒が埋められた理由も、説得力に乏しい気がする。上条の人生は悲しい。読んでいて胸が痛んだ。けれど、それが素直に感動に結びつかなかったのが残念だった。



| ”ゆ” | 23:45 | comments(0) | ゆこりん |


AX(伊坂幸太郎)

三宅は、「兜」と呼ばれる超一流の殺し屋だった。だが、息子が生まれたときに、殺し屋を辞めたいと思った。辞めるために必要なお金を稼ぐため、不本意ながら殺し屋を続ける彼のもとに、意外な人物が現れた!5編を収録。連作集。

「兜」は超一流の殺し屋だ。誰にも知られずすばやく依頼をこなす。人の命を奪うことに何のためらいもなかった。けれど、その考えは、息子が生まれたときに一変する。彼は殺し屋を辞めたいと思う。だが、辞めたいと言ってすんなり辞めることができるほど、甘い世界ではない。兜を取り巻く状況は、しだいに厳しくなっていった・・・。
兜は、家庭ではまったく妻に頭が上がらない。息子の克己が同情するほどだ。でも、それは妻が怖いわけではなかった。彼はたぶん妻の笑顔が見たかったのだと思う。妻の幸せそうな顔が見たかったのだと思う。彼が大切にしたいものは、妻と息子の幸せだった。それだけに、平穏な生活を手に入れたいと願う兜の思いは、痛いほど読み手に伝わってくる。兜の思いに胸が締めつけられた。はたして、兜の願いはかなうのか?だが、兜の運命は思わぬ方向へと進んでいく・・・。
ラストへの収束の仕方は、見事だった。作者らしいと思う。切ない中にも笑いがあり、そして温もりがあった。読後も強く余韻が残る。読みごたえのあるとても面白い作品だった。



| 伊坂 幸太郎 | 22:33 | comments(0) | ゆこりん |


宮辻薬東宮  アンソロジー(複数著者)

ちょっぴり怖い短編ミステリーのバトンリレー。宮部みゆき、辻村深月、薬丸岳、東山彰良、宮内悠介。5人のアンソロジー。

宮部さんの「人・で・なし」は、かなりのインパクトがあった。じわじわと迫りくる恐怖。読み手に「さすが!」と思わせる話だった。辻村深月さんの「ママ・はは」も、サラリとした何気ない会話の中に実は恐怖が潜んでいるというぞっとする話だった。このふたつは読みごたえがあったのだが、他3編はそれほど面白いと思わなかった。特に宮内悠介さんの話は、ラストを飾るのにふさわしいとはどうしても思えなかった。恐怖でもミステリーでもない中途半端な話だった。
宮部みゆきさんの書き下ろし短編を辻村深月さんが読み、短編を書き下ろす。その辻村さんの短編を薬丸岳さんが読み、書き下ろす。薬丸さんの短編を東山彰良さんが・・・。そういうふうにして2年かけてつないだそうだが、そんなふうには全く感じない。それぞれバラバラに書いてひとつの本に収めたものと、何ら変わらない。前の話を引き継ぎながら新たに展開していく話の方が、ずっと興味深いし面白いように思う。その方が、前の話を読んでから書き始めるということが生きてくるのではないか。人気作家5人のアンソロジーということで期待して読んだのだが、少々期待外れだった。



| アンソロジー(複数著者) | 21:49 | comments(0) | ゆこりん |


年間ベスト10(2017年)
2017年は読んだ本の数が少なかったです。
今年はもう少し読みたいと思っています(*^^*)

 1位 三鬼(宮部みゆき)
 2位 ホワイトラビット(伊坂幸太郎)
 3位 琥珀の夢(伊集院静)
 4位 いまさら翼といわれても(米澤穂信)
 5位 みをつくし料理帖シリーズ(高田郁)
 6位 昨日のまこと、今日のうそ(宇江佐真理)
 7位 竈河岸(宇江佐真理)
 8位 ひとめぼれ(畠中恵)
 9位 素敵な日本人(東野圭吾)
10位 蛍の航跡(帚木蓬生)



| 年間ベスト10 | 17:32 | comments(0) | ゆこりん |


蛍の航跡(帚木蓬生)

第二次大戦中、陸海軍将兵がいたところには必ず軍医がいた。戦地に派遣された医師たちは、そこで何を見たのか?そして、どんなことを体験したのか?「蠅の帝国」とともに日本医療小説大賞を受賞した作品。著者のライフワーク。

「蠅の帝国」を読んだ時は衝撃だった。戦争に対しての自分の認識がいかに甘かったかを、思い知らされた。この「蛍の航跡」も「蠅の帝国」同様、戦争の悲惨さを伝えている。心の準備をして読み進めたはずなのに、その衝撃は凄まじい。読むのを中断したくなるような悲惨さが、これでもかと読み手に迫ってくる。尊いはずの人の命が、無情にもどんどん失われていく。そこには医師がいるはずなのに・・・。武器も食料も医薬品も、何もかもが足りない。命を守るすべがない!何のための戦争か?誰のための戦争か?衝撃や悲しみだけでなく、怒りさえも感じた。重く暗い内容だが、平和がいかに大切なものかをあらためて認識させてくれる作品だった。



| 帚木 蓬生 | 21:47 | comments(0) | ゆこりん |


宇宙には、だれかいますか?  複数著者(18人の科学者)

「宇宙には、だれかいますか?」
生物学、化学、物理学、生命科学、天文学など、あらゆる分野の専門家たち18人がこの問いに答えた。はたして、その答えとは?

宇宙が誕生してから138億年。地球が誕生してから46億年。いまでは、さまざまな種類の生き物が地球に生息している。では、この広い宇宙の中には生命体が存在する星はあるのか?あらゆる分野の科学者たちが、それぞれの見解を述べる。いろいろな意見があってなかなか面白い。
そもそも、生命体の定義とは何か?その生命体が生まれるための条件とは?知的生命体とは、どのような生命体なのか?今まで疑問に思うことなどなかったが、こうしてあらめて問われると明確に答えることはできない。
宇宙は広い。どんなことが起こっても、どんなものが存在しても、不思議ではないような気がする。私たち地球人の考えの及ばないことが、たくさんあるとも思う。これからの未来、地球人が地球外生命体を確認する日が来るのだろうか?そんなことを考えながら星空を眺めると、ワクワクしてくる。



| アンソロジー(複数著者) | 20:07 | comments(0) | ゆこりん |


地に巣くう(あさのあつこ)

木暮信次郎が男に襲われ負傷する。その男は、木暮に恨みを抱いているようだった。なぜ男は木暮を狙ったのか?そこには意外な真実が隠されていた・・・。「弥勒」シリーズ6。

遠野屋清之介と木暮信次郎。ふたりは全く違う環境に身を置いているのに、心の奥底に流れるものは同じなのか?「殺してやりたい。」木暮が遠野屋に抱く殺意。だが、そこにあるのは恨みではない。それは、もうひとりの自分を抹殺しようとするかのようだ。似すぎているから反発する。関わらなければいいのに、関わりを求めたがる。このふたりの関係は本当に不思議だ。いったい作者は、どう収束させようとしているのか?最近は、読みながらそれがとても気になる。
今回は、木暮の父の秘密を探るのに遠野屋が一役買うことになる。普段は反発しあうふたりだが、この作品では抜群のコンビネーションを見せる。
木暮の性格はなおらないのか?遠野屋が過去のしがらみから解き放たれ、おだやかに暮らせる日は来るのか?ますます目が離せない。



| あさの あつこ | 19:39 | comments(0) | ゆこりん |


いまさら翼といわれても(米澤穂信)

神山市主催の合唱祭。その本番直前に千反田えるがいなくなった。彼女はソロで歌うことになっていた。なぜ彼女は姿を消したのか?折木奉太郎が見つけた真実とは?表題作を含む6編を収録。古典部シリーズ6。

表題作「いまさら翼といわれても」では、行方不明の千反田えるに焦点が当てられている。さまざまな状況や彼女に関わる人たちの証言から、奉太郎は彼女の居場所を推理する。彼女が姿を消した理由・・・覚悟を決めて進もうとした道が確かな道ではなくなったとしたら?女子高生の揺れ動く気持ちを巧みに表現した話だった。
奉太郎のモットー「やらなくてもいいことなら、やらない」はどこから来たのか?それが分かる「長い休日」は、なかなか興味深かった。気づいてしまったら気づかないときには戻れないのだ。奉太郎、ドンマイ!
「箱の中の欠落」も個人的には好きな作品だ。思いこみが予想外の錯覚につながる。そういうことは現実にもあり得ると思う。面白かった。
「鏡には映らない」も傑作だった。ある事実に気づいた奉太郎が取った行動は爽快だ。理由を言わないところが奉太郎らしい。
6編どれも、とてもよくできている話だと思う。読んでいて感心させられる部分も多かった。読みごたえのある面白い作品だと思う。



| 米澤 穂信 | 22:21 | comments(0) | ゆこりん |


琥珀の夢(伊集院静)
 

1879年(明治12年)1月30日、両替商・鳥井忠兵衛に次男・信治郎が誕生した。やがて彼は、日本に新たな風を巻き起こす・・・。サントリー創業者・鳥井信治郎の生涯を描いた作品。

明治、大正、昭和・・・。日本は激動の時代だった。日本が世界と対等に渡り合える力をつけようとするこの時期に、信治郎はおのれの夢を実現すべく奔走する。「本格国産ウイスキーを造る!」そのためにはどんな労力も惜しまない。周囲の反対、莫大な借金、数々の挫折・・・それらを乗り越え、ひたすら突き進む。人が喜ぶ優れたものを作るために。恐ろしいほどの情熱だ。彼は、商売には厳しかった。だが、人を思いやる心は決して忘れなかった。とても人情があり、人を惹きつける人柄だった。
幾多の困難を乗り越えて、信治郎の苦労が報われる時が来る。それはとても感動的だ。何度失敗してもくじけずにそこからさらに先に進もうとする鳥井信治郎。彼の生き方は、多くの教訓を私たちに遺してくれた。「やってみなはれ」信治郎のこの言葉が胸を打つ。
人間味あふれる感動的な話だった。多くのことも学んだ。面白かった。



| 伊集院 静 | 23:25 | comments(0) | ゆこりん |


ホワイトラビット(伊坂幸太郎)

人質立てこもり事件が発生!犯人は、職業はやばいが妻をこよなく愛する男だった。彼の要求は、ある男を捜して連れて来ること。警察は、必死に交渉を進めるが・・・。

ある家に押し入った男が人質を取り、要求を警察につきつける。男には男なりの事情があった。だが、人質側にも何か事情があるらしい・・・。そこに絡んできたのが例の黒澤だったことから、話はややこしくなる。一本道を歩いていたはずなのに、いつの間にか全く別の道を歩いていた。そんな感じだ。一体どこでどう作者にだまされてしまったのか?全ての謎が解き明かされたとき、もう一度最初からストーリーのチェックをした。時間、場所、人。作品の中にちりばめられたそれらのものが、見事に収束されている!練り上げられた緻密なストーリー展開は、読者を虜にする。読み始めたら止まらない。一気読みだ。久しぶりに伊坂幸太郎らしい作品を読んだ。読後感もよかった。とても面白い作品だと思う。



| 伊坂 幸太郎 | 20:24 | comments(0) | ゆこりん |