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下町ロケット ヤタガラス(池井戸潤)

ギアゴーストの危機を救い順調に関係が築けると思っていた佃だが、社長の伊丹は佃製作所を裏切りダイダロストとの提携に踏み切る。伊丹とダイダロスの社長・重田との因縁とは?また、伊丹と決別した島津は?一方、帝国重工の財前が立ち上げた新たなプロジェクトにも、暗雲が立ち込める。佃航平は、さまざまな難問に立ち向かうことになるのだが・・・。下町ロケットシリーズ4。

日本の農業問題に取り組もうとする財前。そんな財前とともに、新たな分野に乗り出そうとする佃。だが、事は思う通りには進まない。立ちはだかる数々の難問。そして、”敵”とも思える人物の存在。それぞれの思惑が絡み合い、激突する。はたして解決策はあるのか?ページをめくる手が止まらなかった。
佃製作所の問題、財前や帝国重工の社長・藤間の問題、そして家業を継ぐために佃製作所を去った殿村の問題・・・。作者は巧みにそれらをまとめあげ、解決に導いていく。お見事!
企業は利益を追求しなければならない。だが、それだけではダメだ。人の役に立つものを作る。人が喜ぶものを作る。その心を忘れないでほしいと思う。
読後は爽快感が残る。とにかく面白い作品だった。



| 池井戸 潤 | 21:40 | comments(0) | ゆこりん |


むすびつき(畠中恵)

「実は一人、生まれ変わる前の若だんなかもって、思える人がいたんです。」
その人は、鈴彦姫の鈴が納められている五坂神社の元神主・星ノ倉宮司だという。鈴彦姫のこの発言に、長崎屋の若だんな・一太郎は興味を示した。そして、星ノ倉宮司について調べることにしたのだが・・・。表題作「むすびつき」を含む5編を収録。しゃばけシリーズ17。

妖は何百年も生きる。だが、人の寿命は妖から比べるとはるかに短い。一太郎と妖たちにも、いつかは悲しい別れが訪れる。一太郎が生まれ変わることを、妖たちは望むだろう。けれど、望み通りになる可能性は低い。人がまた人として生まれ変わるとは限らない。いつどこでどんなかたちで生まれ変わるのか、それは誰にも分からない。なので、生まれ変わったとしても、自分にとって大切な人とは再会できないかもしれないのだ。だからこそ、生きている今この時を大切にしなければならない。
今回の作品では「生と死」や「輪廻転生」が描かれていて、テーマとしては重かった。だが、安定した面白さがある。一太郎と妖の関係は今後どうなるのだろう?このシリーズから目が離せない。



| 畠中 恵 | 22:06 | comments(0) | ゆこりん |


下町ロケット ゴースト(池井戸潤)

帝国重工の業績悪化により、ロケットエンジン用バルブシステムの将来が危ぶまれる事態になった。佃製作所が次にチャレンジしたのが、トランスミッションのバルブシステムの開発だった。その過程で、佃はギアゴーストというトランスミッションメーカーの存在を知る。だが、順調にいくかに見えたバルブシステムの開発に思わぬ難問が立ちはだかった・・・。下町ロケットシリーズ3。

帝国重工の業績悪化に伴い、社長の藤間や財前の置かれている状況も悪くなっていく。ロケット開発にも暗雲が立ち込める。佃製作所が生き残りをかけて開発に挑んだトランスミッションのバルブシステムだが、それも順調にはいかなかった・・・。そして、ギアゴーストに突きつけられたのは、特許侵害の賠償問題・・・。次から次へと難問がふりかかる。
だがこの作品は、佃製作所より、ギアゴーストについての話という色合いが濃い。ラストも中途半端だ。要するにこの作品は、次の作品「下町ロケット ヤタガラス」への布石になっているのだ。さまざまな難問は次の「ヤタガラス」で解決される。「ゴースト」は前編、「ヤタガラス」は後編、そういうふうになっている。
けれど、なんだかんだ言ってもこの作品は面白い。とても楽しめる作品だと思う。



| 池井戸 潤 | 22:24 | comments(0) | ゆこりん |


PK(伊坂幸太郎)

2002年ワールドカップ予選での日本対イラク戦。FWの小津が、PKを決める。「小津がPKをいれると、みんな勇気が湧く」という言葉に励まされ、脅しに負けることなく。そして、小説家も圧力に屈することなく自分の小説を世に出そうとする。また、政治家も、自分の信念を曲げずに行動しようと決心した。「PK」を含む3編を収録。

「PK」に登場する小津、小説家、政治家。この3人、一件関わりがないように見えるのだが、実は微妙につながっている。つながりは人だけではない。この作品に収められている3つの話、「PK」「超人」「密使」も微妙なつながりを見せる。しかも、時間を超越している!小さな決断、大きな決断、小さな勇気、大きな勇気・・・。それらが絡み合い、日常のできごとに奇跡を起こす。何が世の中の流れを変えるのか?何が人の運命を変えるのか?それは誰にも分からない。だが、伊坂は喜怒哀楽を絶妙に配合し、それを客観的に描くことにより、人の運命の不思議さを鮮やかに見せてくれた。
伊坂ワールドを楽しめる作品だと思う。読後感も悪くなかった。



| 伊坂 幸太郎 | 19:43 | comments(0) | ゆこりん |


検察側の罪人(雫井脩介)

 

蒲田の老夫婦殺害事件の容疑者として浮かんだのは、すでに時効になってしまった事件の重要参考人の男だった・・・。
その男、松倉の名前を見た最上検事は、今回の事件の犯人として松倉を追い詰めていく。だが、最上の強引なやり方は、最上を慕う若手検事・沖野に疑念を抱かせることになるのだが・・・。

「時効という壁に阻まれ、女子中学生殺人事件の犯人だと分かった松倉を裁くことができない!」
最上の歯車は、そこから狂い始める。最上は、松倉をある事件の犯人に仕立て上げようとする。そして、罪を償わせようとする。そのためには手段を選ばない。最上を慕う沖野も、しだいに最上に疑惑の目を向けるようになる。これは正義か?それとも私怨か?暴走する最上を誰も止められない。
読みごたえはあるが、最上が自分を犠牲にしてまで松倉を追い詰めようとする動機が弱いと思う。最上と殺された女子中学生の間には、それほど強いきずながあったとは思えない。松倉を犯人に仕立て上げる方法にも疑問が残る。そんな方法で、松倉が犯人だとみんな思うだろうか?設定に無理があるような気がする。
テーマはよかったが、どこか物足りない感じがする作品だった。読後も、もやもやしたものが残った。



| 雫井 脩介 | 20:17 | comments(0) | ゆこりん |


キラキラ共和国(小川糸)

ツバキ文具店は、今日も様々な人が訪れにぎやかだ。相変わらずいろいろな依頼が舞い込んでくる。店を切り盛りする鳩子自身にも人生の転機があった・・・。「ツバキ文具店」シリーズ2。

この作品では、鳩子は結婚している。ミツローさんとその娘のQPちゃんが家族となる。深い深い愛情で結ばれた3人の姿は、心をほのぼのと温めてくれる。
そんな鳩子のもとへ、相変わらず代書の依頼は舞い込んでくる。亡き夫からの詫び状がほしい、あこがれの文豪から便りがほしい、愛する者へ自分の素直な気持ちを伝えたい・・・。どれも、切なさの中に静かな感動がある。こんな文具店が実際にあったなら、何度も何度も足を運ぶのに・・・。
日常生活の中にこそ、大切なものがある。幸せがある。この本は、あらためてそのことを感じさせてくれる。日々の暮らしを大切にしなくては! 読んでいると心が穏やかになる、味わいのある作品だった。



| ”お” その他 | 19:55 | comments(2) | ゆこりん |


嘘(村山由佳)


中学生の仲良し四人組、秀俊、美月、亮介、陽菜乃。だが、ある事件がきっかけでその関係は一変する。
「このことだけは絶対に守り通さなければならない!」
誰にも言えない秘密を抱えながら、彼ら4人がたどる運命は・・・。

事件から20年近い歳月が流れ、秘密を抱えたままで彼ら4人はそれぞれの人生を歩んでいる。だが、過去の因縁からは逃れられない。彼らは別の形で再び過去の事件と向き合うことになる。
愛、憎悪、狂気、怒り、悲しみ・・・。さまざまな人間の感情が入り乱れる。そして、複雑に絡み合った人間関係に、秀俊、美月、亮介、陽菜乃は翻弄される。行きつく先はどこだ?彼らの未来に希望はあるのか?その展開からは目が離せない。
とてもインパクトの強い作品だ。だが、性描写や極端な暴力シーンは本当にこの作品に必要なのか、疑問が残る。意外性のある人間関係だが、人物描写では物足りない部分もあった。また、作者はこの作品で何を訴えたかったのか?それもあいまいだ。ラストも、あまり感動はなかった。



| 村山 由佳 | 22:09 | comments(0) | ゆこりん |


おもかげ(浅田次郎)

定年の日を迎えた竹脇正一は、送別会の帰りの地下鉄の中で突然倒れた。意識不明になり集中治療室で生死の境をさまよう日々が続く。だが、彼の体は全く動かないが、彼自身は目も見えるし耳も聞こえる。やがて彼は、体をベットの上に残したまま、さまざまな場所やさまざまな年代へと飛び立った・・・。

意識不明の重体のはずなのに、竹脇正一はさまざまな場所でいろいろな人に出会う。時には、時間を超越することもある。就職したばかりの頃、大学生だった頃、子供の頃・・・。ほろ苦い思い出もよみがえる。そして、彼がいちばん知りたかった母や自分の出自のことを知る日が・・・。
後悔のない人生なんてない。だが、悔やんでも悔やんでも元には戻らない。やり直しはできないのだ。できるのは、その後悔を未来への糧とすることだ。だが、竹脇正一に未来はあるのか・・・?
読んでいてとても切なかった。「生きてほしい。」ただそれだけを願って読み進めた。ラストはホロリとした。感動的な話だったが、同じような描写が続きうんざりする部分があった。もう少しすっきりと分かりやすくまとめられていたらよかったと思う。



| 浅田 次郎 | 23:35 | comments(0) | ゆこりん |


紅のアンデッド(川瀬七緒)

古い家屋から、大量の血痕と3本の左手の小指が見つかった。その家に住んでいた遠山夫妻と客の者の指だと思われたが、死体は見つからなかった。法医昆虫学者の赤堀は、岩楯警部補とともに事件の謎に迫っていく・・・。法医昆虫学捜査官シリーズ6。

いつもなら、死体が発見されそこについているウジなどを手がかりに捜査を進めていくのだが、今回は死体なき殺人事件というちょっと変わったパターンだった。また、赤堀の置かれている立場も今までとは違う。科捜研を再編成した「捜査分析支援センター」というところに所属している。そのせいで、事件現場には入れないという制約がある。また、新たな人物が登場する。プロファイラーの広澤春美だ。最初はうまくかみ合っていないように見えた赤堀と広澤だが、しだいに名コンビぶりを発揮するようになる。
死体はどこにあるのか?犯人はどうやって死体を隠したのか?地道な捜査の中で、赤堀はある虫から手がかりを得る。そして、過去に似たような事件があったことを知る・・・。
過去の事件と現在の事件。このふたつは関連があるのか?ないのか?もしあるとしたら誰がどう関わっているのか?真実が知りたくてどんどん読み進めた。けれど、たどり着いた真実はちょっと期待外れ。都合のいいようにまとめられている印象だった。それでも、最後まで楽しく読むことはできた。
余談になるけれど、この本を読むとお菓子を食べられなくなりそう・・・(^^;



| 川瀬 七緒 | 21:52 | comments(0) | ゆこりん |


猫が見ていた(アンソロジー)

「マロンの話」(湊かなえ)、「エア・キャット」(有栖川有栖)、「泣く猫」(柚月裕子)、「『100万回生きたねこ』は絶望の書か」(北村薫)、「凶暴な気分」(井上荒野)、「黒い白猫」(東山彰良)、「三べんまわってニャンと鳴く」(加納朋子)。 猫にまつわる話7編を収録。

猫猫猫。猫の話。猫好きな人にはたまらない本だと思う。7人の作家による猫が登場する話だが、作家が違うと物語もこれだけ多彩になるのかと、ちょっと感動!作家の個性が色濃く出ている話もあれば、「こういう話も書くのか!」と意外性に驚いた話もある。
印象に残ったのは「泣く猫」と「凶暴な気分」だ。「泣く猫」は母と娘の物語だが、猫が重要な役割を果たしている。ラストは切ない。「凶暴な気分」では、ふたりの女性の描写に猫が効果的に使われている。人の心の中に潜むものの怖さを感じた。彼女たちのこれからが気になる。
猫と人との関係は、不思議でもあり、感動的でもあり、切ないものでもあり・・・。猫好きな人はもちろんのこと、そうでない人も楽しめる作品だと思う。



| アンソロジー(複数著者) | 21:45 | comments(0) | ゆこりん |