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桜風堂ものがたり(村山早紀)

大好きな銀河堂書店でずっと働き続けることができると思っていた。だが、思わぬできごとがあり、月原一製はそこを去らなければならなくなる。「自分の居場所はもうないのか?」打ちひしがれた一製だったが、ふとネットで知り合った老人が営む書店・桜風堂を思い出す。一製は桜風堂を訪ねるが、そこで彼が見たのは存続の危機にある書店の姿だった・・・。

一製は去ってしまったが、一製の想いを引き継ごうとする銀河堂書店の店長や店員たち。一方、一製は、桜風堂を何とか立ち直らせようと奔走する。いろいろな人たちの想いが、やがてひとつにまとまろうとする。その過程は感動的なはずなのだけれど、感動には至らなかった。描写が長々とくどい。きめ細やかな心理描写なら、ある程度長くても共感しながら読むことができる。けれど、そうではない。同じような描写が何度も出てきて、うんざりするところがあった。人物関係も都合がよすぎるところがあり、現実離れしている感があった。「読み手を感動させてやろう。」作者のそういう想いが強すぎると、かえって逆効果だと思うのだが。
評判がよく本屋大賞にノミネートされた作品なのだが、私個人としてはあまり面白く感じなかった。



| 村山 早紀 | 22:36 | comments(0) | ゆこりん |


花工房ノンノの秘密(深津十一)

札幌の小さな花屋「花工房ノンノ」で働く山下純平は、幼いころに臨死体験をしたことがあった。その純平が臨死体験で見たのと全く同じ景色を、同僚の細井が動画サイトで見たと言う。いったいどういうことなのか?そこには、意外な事実が隠されていた・・・。

母はガス中毒事故で亡くなったと聞かされていた。けれど、純平がそのことについて詳しく聞こうとすると、父はいつも機嫌が悪くなる。母の死は本当にガス中毒だったのか?また、純平の父は、純平が花工房ノンノで働くことをよく思っていない。その理由は?純平の臨死体験が映像化されていたのも謎だ。さらに、臨死体験の中で一面の青い花が一瞬にして赤い花に変わる光景の描写もインパクトあり謎ありで、読み手はどんどん物語の中に引き込まれていく。前半は謎だらけだが、後半はだんだんとそれらの謎が解き明かされつながっていく。臨死体験が出て来るので「不思議な話」だとばかり思っていたが、全く違った。意外なラストに驚かされた。こういうことだったのか!緻密に考えられたストーリーだ。
読み始めたら止まらなく、一気読みだった。楽しめる作品だと思う。



| ”ふ” その他 | 20:09 | comments(0) | ゆこりん |


銀行狐(池井戸潤)

「ぎんこうの あほどもえ てんちゅー くだす 狐」
ある日、銀行に脅迫文が届いた。それ以降、銀行には不可解なできごとが続いた。狐とは何者か?いったい目的は何か?そこには、驚くべき真実が隠されていた・・・。表題作「銀行狐」を含む5編を収録。

「銀行狐」は、融資と変額保険加入にまつわる話だ。素人では思いつかない、作者ならではの発想が面白かった。「人の恨みを買うようなことをするものではない。」とつくづく思う。
「金庫室の死体」は、インパクトがあった。なぜそんなところに死体が?誰が何のために老婆を殺したのか?犯人の身勝手さが腹立たしい。
「ローンカウンター」では、自分が知らない間にプライバシーをのぞかれる恐怖を描いている。自分の立場を悪用するのは、本当に許せない。
どの話も銀行にまつわる話で、読んでいて面白かった。普通に利用しているだけでは絶対に分からない銀行の裏側の話も、興味深かった。



| 池井戸 潤 | 21:52 | comments(0) | ゆこりん |


ピポクラテスの憂鬱(中山七里)

「アイドルの転落死は事故ではなかったのか?」
アイドルの死を転落事故と結論づけた警察。だが、コレクター(修正者)と名乗る人物のネットへの書き込みが、その死に疑問を抱かせた。警察からの協力を依頼された浦和医大法医学教室だったが・・・。「堕ちる」を含む6編を収録。「ピポクラテスの誓い」シリーズ2。

「普通死だと思われているが、実は事件性のある死かもしれない・・・。」
それを証明するためには解剖するしかない。だが、司法解剖はお金がかかる。しかも、予算は限られている。浦和医大法医学教室の、型破りな光崎、外国人の準教授・キャシー、個性的なそのふたりに鍛えられている真琴。おなじみの3人に、これまた個性的な刑事・古手川が絡んでくる。コレクターの書き込みに右往左往しながら、真琴や古手川たちは徐々にコレクターの真意に迫っていく。短編集だが連作となっていて、少しずつ真実が見えてくるのは興味深い。単に自殺だと思われていたのに、実は・・・。そういう意外性もあり、なかなか面白かった。



| 中山 七里 | 22:22 | comments(0) | ゆこりん |


花桃実桃(中島京子)

花村茜、43歳独身。その彼女が、会社を辞め、急逝した父が遺したアパートの大家になった。そのアパートで暮らすのは、ちょっと変わった人たち・・・。茜とアパートの住人たちが織りなす心温まる物語。10編を収録。

このアパートの住人達は、ひと味もふた味も違う。父の愛人がいたり、整形マニアがいたり、中にはこの世のものではない人も・・・。そんな奇妙な住人たちに囲まれて暮らす茜だったが、ずっと疎遠になっていた父の姿がおぼろげながらわかってくる。父が何を考えどう生きてきたのか、それを知ることにより茜自身も少しずつ変わり始める。「自分にとっての幸福とは何か。」それが分かった時、手にしたさやかな幸福をずっと大切にしようと決心する。
大きな刺激があるわけではない。なんだかふわふわとした感じの話だったが、読んでいて楽しかった。読後、心にほのぼのとしたものが残る、心地よい作品だった。



| ”な” その他 | 22:28 | comments(0) | ゆこりん |


天の梯(みをつくし料理帖10)(高田郁)

医師源斉の言葉に深く感銘を受けた澪は、自分が料理人としてどう生きるべきかをはっきりと見定めた。一方、野江の身受けのための四千両をどうするか悩んだ澪は、「鼈甲珠」を使い勝負に出る・・・。

澪自身や澪を取り巻く人たちに、さまざまな問題や悩みがあった。はたして最終巻でどうまとめるのか、とても気になっていた。作者は、見事に物語を収束させた。誰も不幸にならずに、それぞれの道を着実に歩んでいく。本当に見事な終わり方で、読んでいて胸がいっぱいになった。この最終巻の巻末に付いている料理番付けも、澪たちのその後を物語っていてすごくよかった。みんながんばっているのだと思うとうれしくなる。
この作品に登場する人たちのように、人を想いやる心を持って毎日生活できたら素晴らしいことだと思う。作者はこの作品を通して、私たちが忘れかけていた大切なものを思い出させてくれた。10巻はあっという間で、長いとは思わなかった。「みをつくし料理帖」は、とても感動的な作品だった。「できればもっと澪たちの物語を読みたい。」と、切に願う



| 高田 郁 | 22:17 | comments(0) | ゆこりん |


美雪晴れ(みをつくし料理帖9)(高田郁)

つらいことばかりだった芳にも、ようやく幸せが訪れようとしていた。一方、澪は野江の身受けという大きな目標を実現するために、つる屋を離れてひとり立ちする準備を進める。人それぞれ、おのれの進むべき道を歩み出そうとする。「みをつくし料理帖」シリーズ9。

いろいろ苦労をし、さまざまな人に支えられてここまで来た澪だった。だが、ここからはひとりで生きていく決心をする。野江の身受けのために澪が考えた出したのが「鼈甲珠」だった。澪はあくまでも料理人として勝負しようとする。けれど、作るのにも売るのにも限界がある。こんなことをしていたら、身受けはいったい何年先になるか分からない。読み手はやきもきするばかりだ。次はいよいよ最終巻。さまざまな問題はどう解決されるのか?楽しみでもあるが、次で終わってしまうのだという寂しさもある。澪の願いがどうか叶いますようにと祈らずにはいられない。シリーズ9も面白かった。

巻末の特別収録「富士日和」はふたりの人物について書いてあるが、本編では知り得なかったことなのでとても興味深かった。



| 高田 郁 | 23:33 | comments(0) | ゆこりん |


残月(みをつくし料理帖8)(高田郁)

吉原が火事になった時に又次に命を助けられた摂津屋が、澪を訪ねてきた。又次の言葉の意味するものを知りたいと言うのだ。澪は、自分と野江との関係を言い出せずにいたのだが・・・。「みをつくし料理帖」シリーズ8。

吉原の火事をきっかけに、澪と野江の周辺にも変化が生じる。摂津屋は、澪と野江の過去を調べようとしていた。澪は、又次との約束もあり相変わらず野江の見受けのお金をどう工面するか悩んでいた。野江の身受けにかかるお金は四千両だ。そんな大金を、はたして澪は用意できるのか?一方、芳はやっと息子の佐兵衛と会うことができたのだが、佐兵衛は料理の道には戻らないという。その理由はまだ明かされない。澪と登龍楼との関係も微妙なものになっていく。芳の人生も大きく変わろうとしている。シリーズ8では、いろいろな人の運命が今までとは違う方向へ動き出そうとしている。読んでいると心配なことばかりで、登場人物たちのこれからの人生が気になってしょうがない。残り2冊、今後の展開がとても楽しみだ。面白かった。



| 高田 郁 | 23:38 | comments(0) | ゆこりん |


夏天の虹(みをつくし料理帖7)(高田郁)

澪は決心する。自分の料理を喜んで食べてくれる人のために、これからも料理を作り続けようと。だがそれは、小松原との別れを意味していた・・・。一方、思いがけない不幸が澪を襲った。澪は、料理人として生きていくことができるのか?「みをつくし料理帖」シリーズ7。

澪は、はっきりと自分の道を見定めた。たとえそれが愛する人と別れることになっても後悔しないという決意で。たった一度の人生をどう生きるか?人生の分かれ道に立った時、どちらを選択するかは難しい。一度選んでしまえば、もう後戻りはできないのだ。
料理人として生きる決意を固めた澪だったが、思いがけない不幸が澪を襲う。だが、周囲の人たちの支えと助けで、澪は何とか料理を作り続ける。吉原「翁屋」の料理番・又次は、良き相棒として澪を支えてくれた。ラストでは、その又次にも思いがけないことが起きる。かなり衝撃的だった。野江はこの先どうなるのか?澪の願いは本当にかなうのか?ますます目が離せない。面白かった。



| 高田 郁 | 22:20 | comments(0) | ゆこりん |


心星ひとつ(みをつくし料理帖6)(高田郁)

翁屋の桜主伝右衛門、登龍楼の采女宗馬。このふたりがそれぞれ持ってきた話は、料理人としての澪の今後を左右する重大な話だった。一方、小松原との関係も思わぬ方向へ・・・。はたして、澪の進べき道は?「みをつくし料理帖」シリーズ6。

幼なじみの野江のいる翁屋の桜主伝右衛門が、澪に吉原での天満一兆庵再建の話を持ってきた。一方、登龍楼の采女宗馬からも、神田須田町の登龍楼を売るのでつる屋をそこに移さないかという話があった。澪の心は揺れ動く。世話になっているつる屋の主・種市のことを考えるとつる屋の移転の話を取るべきだが、芳や佐兵衛のことを考えると天満一兆庵再建の話を取るべきなのだ。一方、小松原との関係も思わぬ展開を見せる。武家に嫁ぐことが不可能ではなくなった。周りの人たちのことを考えすぎて、澪は自分の進むべき方向を見失いそうになる。揺れ続ける心。けれど、澪はついに決心する・・・。
何かを取れば何かが犠牲になる。自分の取りたいものすべてを取ることはできない。澪の決心は仕方のないことかもしれないが、悲しい決心でもあった。はたして、その決心がそれでよかったのか?これからの澪の生き様がとても気になる。今回も、面白かった。



| 高田 郁 | 21:54 | comments(0) | ゆこりん |