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アルモニカ・ディアボリカ(皆川博子)

18世紀のイギリス。悲惨な連続殺人事件から5年が過ぎた。解剖医ダニエルの弟子たちは、判事のジョン・フィールディングの要請で犯罪防止の新聞作りをしていた。そんな中、ある広告依頼が持ち込まれる。それは、新たな恐るべき事件へとつながっていた・・・。「開かせていただき光栄です」の続編。

私の2012年の年間ベスト1だった「開かせていただき光栄です」。その続編とあって、否応なしにも読む前から期待が高まった。内容は、期待通りの素晴らしいものだった。
警察組織が整っていない18世紀のイギリス。犯罪がきちんと裁かれることなく、被害を受けた者たちが泣き寝入りをすることも珍しくなかった。権力者はおのれの地位や利益を守ることばかり考え、そのためには貧しい者に犠牲を強いることを何とも思わなかった。そんな中で悲劇は起こった・・・。
前作に登場した人物たちの思いがけない運命や知られざる過去に驚くと同時に、強い怒りや悲しみを感じた。「こんなこと、許されることではない!」そういう思いで胸がいっぱいになった。
読んでいてつらい描写もあちこちにあったけれど、濃厚な内容で読みごたえ充分だった。とても面白い作品だと思う。
注意!!「開かせていただき光栄です」を先に読んでからこの作品を読んでください。決して、こちらから読まないように。面白さが半減します!



| 皆川 博子 | 20:06 | comments(0) | ゆこりん |


倒立する塔の殺人(皆川博子)

戦時中のミッションスクールで流行していた小説の回し書き。「倒立する塔の殺人」とタイトルが記された本は、三人の少女たちによって物語が書かれていた。その物語を書いたひとり上月葎子は、空襲のときに不可解な死を遂げる・・・。「彼女の死の謎は、この本の中に!?」意外な真実が浮かびあがろうとしていた。

戦時中の緊迫した状況の中、しかもミッションスクールという独特の雰囲気の中で事件は起こった。上月律子の死は、ごく一部の少女たちが疑問を抱くだけで、単なる不幸な出来事として処理された。「何かが隠されているはずだ!」現実の出来事と「倒立する塔の殺人」の物語の内容が微妙に絡み合い、少女たちは少しずつ少しずつ死の真相に近づいていく。その描写は巧みで、読み手である私は作者に翻弄されるばかりだ。一筋縄ではいかない真実。二重三重に張り巡らされた"仕掛け"には思わず感嘆の声を上げた。
登場人物やその人物たちを取り巻く環境設定も、実に緻密に描かれている。読んでいるとひとつひとつの場面が鮮やかに浮かび上がってきて、自分も登場人物のひとりとしてそこにいるような錯覚に陥った。話の構成も見事で、最後まで読み手を惹きつけて離さない。ラストはほろ苦さも感じたが、きれいにまとめられていると思う。読みごたえのある面白い作品だった。



| 皆川 博子 | 21:56 | comments(0) | ゆこりん |


開かせていただき光栄です(皆川博子)

舞台は18世紀のロンドン。事件は、ダニエル・バートンが開いている私的解剖教室で起こった。意外な場所から発見された、手足を切断された死体と顔をつぶされた死体・・・。この事件には、解剖教室のダニエルの弟子と、天才的な詩の才能を持つ少年との友情が、深く関わっていた。

ダニエル・バートンと5人の弟子たち、そして盲目の判事ジョン・フィールディング、ジョンの姪で秘書でもあるアン=シャーリー・モア、アンの助手のデニス・アポット・・・。どの登場人物も個性的で実に緻密に人物描写がなされている。死体はいったい誰か?彼らはなぜ殺されたのか?そして犯人は?登場人物たちの行動や言動には、さまざまな伏線があった。二転三転し予想を裏切る展開には、何度もあっと驚かされる。誰が真実を語っているのか?嘘で固めた真実。真実で固めた嘘。真実と嘘、その境界線はどこにあるのか?読めば読むほどその面白さに引き込まれていった。やがて、バラバラに散らばっていたものが、ひとつの点に収束していく。そして、本当に真実と呼べるものが見えたとき、再び驚きが待っていた!計算され尽くしたしっかりとした構成、そして巧みなストーリー展開は、読み手を充分に満足させるものだ。読後感も悪くなかった。登場人物の名前と立場を把握するのにちょっと苦労したが、読み応えのある本当に面白い作品だと思う。オススメです♪



| 皆川 博子 | 16:48 | comments(0) | ゆこりん |