トップページへ♪
MY SITE & MAIL

トップページへ♪ メール♪
ホームページです♪
日記のblogです♪

SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
CATEGORIES
My Book
日本の作家
<あ行> ------------ <か行> ------------ <さ行> ------------ <た行> ------------ <な行> ------------ <は行> ------------ <ま行> ------------ <や行> ------------ <ら行> ------------ <わ行> ------------ <その他> ----------
海外の作家
おっ!本♪
Search this site.

PROFILE
OTHERS
MOBILE
qrcode

銀行狐(池井戸潤)

「ぎんこうの あほどもえ てんちゅー くだす 狐」
ある日、銀行に脅迫文が届いた。それ以降、銀行には不可解なできごとが続いた。狐とは何者か?いったい目的は何か?そこには、驚くべき真実が隠されていた・・・。表題作「銀行狐」を含む5編を収録。

「銀行狐」は、融資と変額保険加入にまつわる話だ。素人では思いつかない、作者ならではの発想が面白かった。「人の恨みを買うようなことをするものではない。」とつくづく思う。
「金庫室の死体」は、インパクトがあった。なぜそんなところに死体が?誰が何のために老婆を殺したのか?犯人の身勝手さが腹立たしい。
「ローンカウンター」では、自分が知らない間にプライバシーをのぞかれる恐怖を描いている。自分の立場を悪用するのは、本当に許せない。
どの話も銀行にまつわる話で、読んでいて面白かった。普通に利用しているだけでは絶対に分からない銀行の裏側の話も、興味深かった。



| 池井戸 潤 | 21:52 | comments(0) | ゆこりん |


下町ロケット2 ガウディ計画(池井戸潤)

順調に見えた佃製作所に暗雲が立ち込める・・・。”謎の依頼”で作成した試作品は量産まで結びつかず、ロケットエンジンのバルブシステムでは他社とのコンペの話が持ち上がる。危機感を覚える佃製作所に、今度は心臓病患者の救世主となる医療機器「ガウディ」の開発話が持ち込まれる。「厳しい状況の中、リスクが大きい医療機器に手を出すべきか?」佃航平の決断は・・・?

今回も佃製作所に危機が訪れる。NASA出身の社長が率いるサヤマ製作所は、ロケットエンジンのバルブシステムや医療機器の開発で、佃製作所より一歩先んじることになる。さらに佃製作所の内部にも問題が・・・。八方ふさがりの状態の中、その状況をどう乗り切るのか?作者の得意とするストーリー展開だが、決して悲劇的なラストにはならないと確信しているので安心して楽しんで読めた。
夢や理想を追い求めるのはとても困難なことだ。けれど、人は困難を恐れずそれらに向かって突き進んでいく。だが、夢や理想とは程遠い・・・科学の発展や人の命を救うという本来の目的とはかけ離れたところでうごめく人たちがいる。彼らは、自分たちの欲や名誉しか考えない。それらを手に入れるためには手段を選ばない。佃製作所は戦う!絶望することもあきらめることもなく、ただひたすらおのれの信念のままに。そのひたむきな姿は、読み手に未来への希望を抱かせてくれる。ラストは、見事な勧善懲悪だった。お見事!さわやかな感動を与えてくれる面白い作品だった。


| 池井戸 潤 | 21:47 | comments(0) | ゆこりん |


株価暴落(池井戸潤)

巨大スーパー・一風堂で爆破事件が起き、死者が出た。送りつけられた犯行声明を公表したとたん株価は暴落。一風堂は経営の危機に・・・。犯人はいったい誰?何が目的なのか?

爆破事件で株価が暴落した一風堂から巨額支援要請が来た。だが、白水銀行審査部の坂東は反対する。一風堂は、犯人逮捕で株価が持ち直すまで耐えられるのか?それとも倒産?そして犯人は・・・?
誰が何の目的で爆弾を仕掛けたのか?一風堂をめぐる巨大融資で意見が対立する坂東と上層部に妥協点はあるのか?そして、一風堂内部にも問題が・・・。盛りだくさんの内容だが、盛りだくさん過ぎて焦点が絞り切れていない印象を受ける。また、詳しい描写がなく「どうしてそうなるのか?」とストーリーに疑問を感じる部分もあった。犯人についても、意外性を狙ったのだろうが動機のインパクトが弱い。作者得意の銀行物とミステリーをくっつけたような話だが、どちらにも重点が置かれていない中途半端な感じを受けた。ちょっと物足りなさを感じる作品だった。



| 池井戸 潤 | 19:22 | comments(0) | ゆこりん |


仇敵(池井戸潤)

恋窪商太郎は、ある事件がきっかけでエリートコースを外れ、ついには勤めていた銀行を辞めざるを得なくなった。地方銀行の庶務行員となった彼は、穏やかな日々を過ごしていた。だが、完全に過去からは逃げられなかった。自分を追いやった男への復讐劇が始まろうとしていた・・・。

自分の利益や権力保持のためなら何だってする。殺人さえも・・・。そんな人物に恋窪は挑む。かつて敗北し、メガバンクを去らなければならなかった恋窪だが、元同僚の死を目の当たりにして敢然と立ち上がる!
それにしても、悪いヤツというのは悪知恵がよく働く。読んでいて腹立たしさを感じる。自分さえよければほかの者はどうなってもかまわないのか!?危険を承知で、悪事を隠すために二重三重に張り巡らされたガードを、恋窪がひとつひとつ取り除いていく。その過程は緊迫感に満ちていて、ページをめくる手が止まらない。
ほろ苦さを感じる部分もあったが、ラストはほっとするものだった。人間悪いことはできないものだ。どんなにうまくやったつもりでも、必ず綻びはあるのだ。内容的に新鮮さはないが、とても読み応えのある作品だった。



| 池井戸 潤 | 17:43 | comments(0) | ゆこりん |


銀翼のイカロス(池井戸潤)

頭取の意向で業績不振に陥った帝国航空を担当することになった半沢だが、思わぬ横槍が入る。政権交替により、有識者会議で承認された修正再建プランが白紙撤回され、国土交通大臣の鶴の一声で再生検討チーム「タスクフォース」が立上げられた。半沢対タスクフォースの戦いが始まった・・・。半沢直樹シリーズ4。

有識者会議で決定された修正再建計画。それが白紙撤回され、国土交通大臣の私設諮問機関「タスクフォース」が立上げられた。だが、それは本当に帝国航空の未来を考えてのものではなかった。それは、面子のためであり、私利私欲のためだった。帝国航空再建を利用しておのれの欲求を満たそうとする者たちが群がってくる。そして、タスクフォースの乃原が銀行側に債権放棄を迫り、半沢たちと激しく対立する。
今回の戦いの相手は、巨大権力を持つ政府機関、大臣、政界の実力者だ。今度はいくら半沢でも無理なのでは?と思った。だが、半沢は怯まなかった。相手がだれであろうと、間違ったことをする人間は許さない。真正面から堂々と立ち向かっていく。帝国航空は再生することができるのか?債権放棄をしなければならないのか?すべてタスクフォースの思い通りになってしまうのか?過去の融資問題とも絡み合い、事態は思いがけない方向へと進んでいく。そしてしだいに真実が明らかになっていくが、それは諸刃の剣だった。相手を打ち負かすことはできるが、こちらも相手と同じくらい深い傷を負う。「半沢!どうする!?」読んでいて目が離せなかった。ひたすらラスト目指して読み進む。そして・・・。
半沢に達成感はあるのだろうか?あるとしたら、それは悲壮感を伴ったものではなかったのか?この作品の冒頭にある牧野治の遺書は、いったいどんな意味を持つのか?彼は何のために死んだのか?彼は本当に死ななければならなかったのか?私には分からない。銀行の体面と人の命、どちらが重いかは明白なはずなのに・・・。頭取の中野渡の言葉も胸にずしっとくるものだった。
少々マンネリ化してきたかなと思うが、このシリーズは本当に面白い。一気読みだった。次回の半沢の活躍に期待したい。



| 池井戸 潤 | 22:38 | comments(2) | ゆこりん |


BT'63(池井戸潤)

精神を病み妻とも別れてしまった琢磨は、実家に戻ることになった。ある日押し入れで、彼は父が昔使用していた制服を見つけ出す。それは、父が結婚する前に勤めていた会社で使用したもので、父と息子をつなぐ不思議な役割を果たすことになった・・・。

子どもは、自分の両親のことをどこまで知っているのだろう?たぶん、親としての姿しか知らない。ひとりの男性、ひとりの女性として見ることは、なかなかできない。親は親でしかない。それは子どもとして当たり前のことなのだけれど。だが、両親にもひとりの男性、ひとりの女性としての人生がある。誰かを愛したり、生きることに苦悩したり、泣いたり笑ったり怒ったり・・・。琢磨は、ふとしたことから40年前の父の姿を見ることができるようになる。そこには、琢磨の知らない父の姿があった。ある女性との恋、勤めている運送会社での新規事業の開発、銀行との交渉・・・。父史郎は、必死に生きていた。だが、ある事件が彼を窮地に追いやる。おのれの生命の危険さえ感じるできごとに、史郎はある決断をした。それは苦渋の選択だった。琢磨は、そのすべてを見た。そして、過去と現在をつなぐトラックBT21号の行方を追い求める。
父史郎は5年前に死んでしまったが、琢磨が過去の父の姿を追い求めることで、父と息子の絆はいっそう深まったのではないかと思う。ひとりの人間としての史郎の生きざまは、これからの琢磨の人生を照らす光になってくれるのではないだろうか。ここから琢磨が再生することを願いたい。感動的な作品だった。



| 池井戸 潤 | 20:09 | comments(0) | ゆこりん |


最終退行(池井戸潤)

東京第一銀行羽田支店の副支店長・蓮沼は、支店を最後に出る「最終退行」の常連だった。彼は、不況に苦しむ中小企業と利益優先の銀行とのはざまで、日夜苦しんでいた。そんな状況の中、かつての頭取で今は会長の久遠の裏金問題が浮上する。8億円もの巨額な裏金の行方を追及していた蓮沼の前に、思いがけない罠が待っていた・・・。

貸しはがし、リストラ、そして会長の私服肥し。蓮沼に、次々に難題が降りかかる。自分の保身しか考えない支店長のせいで中小企業の社長が犠牲になる部分では、憤りを感じた。景気のいいときと悪いときとでは、銀行の対応は180度違う。銀行は、弱者を食い物にしてしまうのか・・・。また、リストラされた元行員の復讐劇に裏金が絡んでくる部分は、緊迫感や迫力があった。「悪を絶対に許さない!」そういう思いでどんな権力ーたとえそれが会長でもーにも立ち向かおうとする蓮沼の態度は潔い。会長を追い詰めていく描写は読んでいて小気味よかった。ラストも納得。楽しめる作品だと思う。



| 池井戸 潤 | 16:56 | comments(0) | ゆこりん |


ルーズヴェルト・ゲーム(池井戸潤)

業績不振に陥った青島製作所。ライバル会社の台頭も脅威となって迫ってくる。銀行からの融資を続けてもらうためには、大幅なコスト削減も視野に入れなくてはならない。衰退する一方の野球部にも、存続の危機が訪れた・・・。

会社の売上低迷、ライバル会社との得意先の争奪戦。銀行の融資担当者の表情も渋い。まさに四面楚歌の状態だ。そんな状態の中では、野球部が存続するのは絶対に不可能だろうと思われた。現実の社会でも、会社の業績悪化で消えていった名門チームがたくさんある。会社を経営していくのは並大抵の苦労ではない。
ライバル会社を押しのけて飛躍するだけの製品を作ることができるのか?弱小野球部の存続はどうなるのか?融資は?はたして、一発逆転、起死回生策はあるのか!?本から目が離せない。崖っぷちギリギリのところで踏みとどまっている青島製作所だが、いつ転げ落ちるか分からないのだ。
危機的状況の中でも、あきらめることなく前に進もうとする姿には感動した。「努力すれば必ず報われる」という典型的な話で都合のよい展開だと多少は思ったが、まあまあ面白い作品だった。読後感も悪くなかった。



| 池井戸 潤 | 17:46 | comments(0) | ゆこりん |


不祥事(池井戸潤)

伊丹百貨店の全従業員約9千人分の給与データが紛失した。伊丹百貨店には、赤坂の再開発を伴う数千億円のお金が動く巨大プロジェクトがあった。「もし今回の不祥事でわが東京第一銀行との関係にひびが入ったら・・・。」本部調査役の相馬とともに調査を開始した花咲舞を待っていたものは・・・。表題作を含む8編を収録。

短編集だが、連作のような構成になっている。相馬に「狂い咲き」と呼ばれている花咲舞。何をしでかすか分からないのでそう呼ばれているのだが、彼女は決してトラブルメーカーではない。悪や不正を絶対に許せないだけなのだ。この作品では、舞が籍を置く東京第一銀行の内情が描かれている。ゆがんだ人間関係、利益優先の体質、自分勝手な上司・・・。読んでいて腹の立つことばかりだ。特に「腐魚」の中に登場する伊丹は最低の人間だ。救いのあるラストでほっとしたが。中には「彼岸花」のような、悲哀を感じさせる話もあった。人間関係の醜さは、こんな悲劇をもたらすこともあるのだ・・・。「三番窓口」「荒磯の子」「過払い」なども読みごたえがある。誰に何と言われようとも、不正をただすために突き進む舞の行動は爽快だ。読後感も悪くなかった。面白い作品だと思う。



| 池井戸 潤 | 19:14 | comments(0) | ゆこりん |


銀行総務特命(池井戸潤)

帝都銀行の顧客名簿が流出しているらしいとの情報がもたらされた。銀行の信用を揺るがしかねない大問題に、総務特命はどう対処するのか?「漏洩」を含む8編を収録。

やってはいけないことだと分かっていても、やらざるを得ない状況に追い込まれる。だれかが困ると分かっていても、あえて行動を起こす。自分自身を破滅させる行為だとしても、それに向かって突き進む。さまざまな人間の悲哀が色濃く描かれているが、そのことが読み手をぐいぐい惹きつける。救いはあるのか?ないのか?解決策は?読みながら様々な思いが心の中を駆け巡る。8編の中でいちばん印象に残ったのは「ペイオフの罠」だ。人が人を信じる時代は終わったのかと、暗澹たる気持ちになった。唯一の救いは、唐木怜の存在だったが・・・。
どの話も面白く結末が気になる話ばかりだったので、一気に読んでしまった。味わいのある作品だと思う。



| 池井戸 潤 | 20:20 | comments(0) | ゆこりん |