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花野に眠る(森谷明子)

両親の離婚問題に心を痛める少年。落雁をめぐる騒動。そして、白骨死体などなど・・・。新人司書・文子の周りで起きるできごとを描いた短編集。「れんげ野原のまんなかで」の続編。

この作品には5つの話が収められている。それらの話は所々で微妙につながり、やがてひとつの真実につながっていく・・・。
日向山から発見された白骨死体は誰なのか?文子は、先輩たちの助けを借りながら真実に迫っていく。そしてたどり着いた真実は、あまりにも悲しいものだった。
誰からも理解されない。誰からも疎まれ必要とされない。人並みの幸せを求めることも許されない。そんな状況の中で自分を否定しながら生きていかなければならないとしたら、こんなにつらいことがあるだろうか。ひとりの人間についての真実は、あまりにも切ない。
ストーリー構成がとてもよかった。ひとつひとつの話が心に染み、物語の中にどんどん引き込まれていく。重い内容だが、作者が、温かな目で見つめ優しく描いているのが救いだった。静かな感動を与えてくれる、読みごたえのある作品だと思う。面白かった。
「れんげ野原のまんなかで」を読んだのは、2005年3月だった。ちょうど10年前だ。その時も思ったが、「秋葉図書館」のような図書館が身近にあったらどんなにステキだろうと思う。私も、もっと図書館と仲良くなりたい。ならなければ!



| ”も” その他 | 19:17 | comments(2) | ゆこりん |


山の屍(森村誠一)

「君の描く小説は単調で彩りがない。」と言われ、川名純子は自分の作品に彩りを出すために高見友一という男性と一度限りのつき合いをする。その時渡された小説を高見の頼みで自分の書いたものとして発表するが、この作品には実際にあった殺人事件の真相が描かれていた・・・。

なぜ高見友一は、一度限りのつき合いだった純子に自分の書いた大切な原稿を託す気になったのか?それだけではなく、なぜ高額な保険金の受け取り人を純子にしたのか?それまでまったく面識のなかった人間なのに。ラストで述べられている理由ではちょっと納得しきれない感じがする。また、「小説の内容が実際に起こった殺人事件をもとに描かれていて、しだいにその真相が明らかになっていく。」という過程もいまいちな感じだった。展開も単調で、読んでいるうちに引き込まれていくというような魅力に欠けている。疑問と不満が残る作品だった。



| ”も” その他 | 15:04 | comments(0) | ゆこりん |


夜の果てまで(盛田隆二)

北大生の俊介がバイトしているコンビニに現れては、「M&M」のチョコレートを堂々と万引きしていく女性・・・。俊介はいつしかその女性、涌井裕里子に惹かれていく自分を感じていた・・・。

一回りも年上の女性との恋愛。しかも女性には家庭がある。お互いいけないとは分かっていても、突き進まずにはいられない・・・。
もし裕里子と同じ年代のときに読んだのなら、共感する部分もあったかもしれない。だが、俊介と同じ年頃の息子を持つ立場で読んだ今は、もう少し裕里子に自制心があったのなら・・・と思ってしまう。そういう意味では微妙な内容だった。先妻との縁が切れない夫や、嫌味な姑、反抗を続ける義理の息子・・・。そういう家庭の中、自分の居場所がないと感じる裕里子に同情できる部分もあるのだが、卒業間近で就職先も決まっていた若者の人生を狂わせてしまったという思いは否めない。二人の恋愛にはどうしても共感はできなかった。



| ”も” その他 | 15:57 | comments(0) | ゆこりん |


有頂天家族(森見登美彦)

父狸、下鴨総一郎が鍋にされこの世を去った。遺されたのは母狸と4兄弟狸。父の弟でありながら仲が悪い夷川家、落ちぶれ果てた天狗の赤玉先生、先生の思い人美女弁天・・・。個性豊かな狸、天狗、そして人間が繰り広げる奇想天外な物語。

主人公は狸。登場するものたちも、狸、天狗、そして人間と種々様々。父亡き後、4兄弟は力をあわせて宿敵夷川家と戦う・・・。繰り広げられる人間ドラマ、いや狸ドラマの展開は、読み手の想像を絶する。ハチャメチャなようだが、そこにはピシッとした一本の筋が。作者の構成力の見事さがうかがえる。父総一郎が命を落としたのはなぜか?井戸の中の次男はどうなるのか?下鴨家と夷川家の争いの結末は?天狗の赤玉先生と弁天のその後は?内容はてんこ盛りだが、それらをきちっとラストでまとめ上げるのは見事!ただ面白いだけではない。狸の世界を通して描かれている温かな家族関係、親子関係、兄弟関係は感動モノ♪読後感もよかった。



| ”も” その他 | 14:11 | comments(0) | ゆこりん |


夜は短し歩けよ乙女(森見登美彦)

一目ぼれした黒髪の乙女。彼女はクラブの後輩なのだが、親しく言葉を交わしたこともない。はたしてこの恋の行方は?行く手を阻むべく襲い掛かる数々の困難を乗り越えられるのか?

学園もの?ファンタジー?恋愛小説?奇想天外摩訶不思議。登場人物のユニークさもすばらしい♪何ともめちゃくちゃな話だと思いながら、最初から最後まで楽しんで読んでしまった。何とか彼女との接触を試みようとする必死の姿は、いじらしい。その一途な心!がんばれ〜とエールを送らずにはいられない。この作品、映像化したら面白いのではないだろうか。想像するだけでワクワクする。軽快で、不思議な魅力がぎゅっと詰まった、味のある作品だった。「偏屈王」が見たい!韋駄天コタツに入りたい!(笑)



| ”も” その他 | 16:29 | comments(0) | ゆこりん |


れんげ野原のまんなかで(森谷明子)

「秋葉図書館」。そこはすすきがおいしげる斜面のど真ん中にあった。移りゆく季節の中での図書館と人々のかかわりと、日常の中にひそむ謎を描いた、ほのぼのとした物語。

時間がゆったりと流れる静かな雰囲気。季節の移り変わりを愛でながら本が読めたら、こんな幸せなことはない。そんな穏やかな図書館にも、ささやかな事件が起きる。図書館に勤める能勢は、人々の話やさまざまな出来事の断片を集め、見事に推理していく。そして、そんな能勢を見つめる文子。やがて図書館のまわりにはれんげの花が・・・。「こんな図書館があったなら!」読んでいてうらやましく思った。本好きの私にはたまらない1冊だった。



| ”も” その他 | 21:10 | comments(0) | ゆこりん |


散る。アウト(盛田隆二)

順調に行っていたはずの人生。だが、先物取引に手を出したばかりに、気づいたときには自分にとって大切なものをすべて失ってしまっていた。ホームレスとなった耕平の前に現れたのは、偽装結婚の話を持ちかける尾形だった。彼の真意ははたして何か?

坂道を転げ落ちるように、どん底まで落ちた人生。借金取りから逃げ回る日々が、彼の心を荒ませていく。尾形の話に一縷の望みをかけて、耕平はモンゴルへ飛ぶ。だがそこに待ち受けていたのは、思いもよらぬ出来事だった。舞台はモンゴルからロシアへ・・・。息をもつかせぬ展開は、読む者を作品の中の世界へと引きずり込む。だが、そこで繰り広げられる出来事に、のめり込むほどではなかった。耕平とダワの関係も、もう少し掘り下げたものがほしかったと思う。読後も、何だか後味が悪かった。



| ”も” その他 | 20:46 | comments(0) | ゆこりん |


介護入門(モブ・ノリオ)

寝たきりになった祖母の介護を通して、人間の本質や、生きることの意味を描いた作品。芥川賞受賞作品。

読んでまず、題名から受ける印象とはまるで違うのに驚いた。文章の羅列とも思える描き方に少々戸惑いもした。だが、そこに書かれているのは、まぎれもなく祖母を介護する姿だった。介護を通して自分の生き様や人の本質を見抜こうとする、作者の鋭い目が光る。「介護」を決して苦痛とか負担とかそういう視点で捕らえないところが、この作品を輝かせている。実際の介護は大変な部分もあっただろう。でもこんなふうに笑ってできれば、介護する側もされる側も、幸せな気分になれるのではないだろうか。それはとても難しいことなのだけれど・・・。



| ”も” その他 | 13:55 | comments(0) | ゆこりん |


すべてがFになる(森博嗣)

14歳の時、両親殺害の罪に問われた真賀田四季。彼女はそれ以降、孤島の研究室に閉じこもる。天才工学博士と呼ばれていた彼女だったが、犀川と西之園が尋ねた日に、何者かに殺されてしまう。孤島の中の、窓のない密室。だれがどいういう方法で彼女を殺害したのか?また、「すべてがFになる」というメッセージの意味は?

実に巧妙に書かれた作品だ。全てを読み終わり、初めてあちこちに散らばっていた伏線の意味を理解した。読み過ごしてしまいそうな何気ない表現の中に、重大な秘密が隠されていた。
孤島で、外部と連絡が取れない。窓のない建物で、博士の部屋にも簡単に出入りすることが出来ない。部屋を出入りする者は、モニターで厳重にチェックされている。2重3重の密室の中での出来事。最後まで一気に読んでしまった。ラストは意外!



| ”も” その他 | 08:02 | comments(0) | ゆこりん |