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烈火の月(野沢尚)

囮捜査でホームレス襲撃犯に大けがを負わせても平然としている。上司の言うことなどまともに聞かない。そんな型破りな刑事が、麻薬取締官の女性とコンビを組んだ。薬の売人の男が殺された事件の先には、得体の知れない闇の世界が広がっていた・・・。

42歳でバツイチの刑事吾妻諒介と30歳で同じくバツイチの烏丸英子。2人は薬物のルートを追いかけるのだが、裏社会の陰湿さの描写は読んでいて目を背けたくなった。そういう箇所がいくつもある。犯罪に手を染める者を次第に追い詰めていく過程はスリリングで面白さも多少は感じるが、不快感のほうが勝ってしまう。英子に降りかかる災難も、読むに耐えない。どちらかというと男性向きの作品のような気がする。ラストも救いがなく、後味の悪い読後感だった。



| 野沢 尚 | 16:10 | comments(0) | ゆこりん |


リミット(野沢尚)

幼い子供が次々にいなくなる事件が発生した。そして、楢崎あゆみという7歳の女の子が誘拐され、犯人から身代金要求の連絡が!捜査を担当することになった有働公子だが、彼女の息子も誘拐されてしまう。彼女はわが子を救うため、警察官としてではなく母親として行動することを決心をした。

なぜ子供たちが誘拐されるのか?なぜ身代金の要求がないのか?そして、楢崎あゆみはなぜ身代金を要求されたのか?犯人たちの目的が明らかになるに従い、犯人たちへの怒りが大きくなる。お金のためなら手段を選ばない彼らのやり方は、残酷極まりない。そんな彼らに、公子は敢然と立ち向かう。その姿は、警察官というよりひとりの母親だ。文庫本で500ページとかなり長いが、作者は巧みな構成と筆力で、最後まで読者を作品に釘付けにする。サスペンスドラマを見ているような緊迫感があり、とても楽しめる作品だった。ただ、子供たちを連れ去る目的が残酷で、胸が痛くなる思いもした。



| 野沢 尚 | 16:16 | comments(0) | ゆこりん |


恋人よ(野沢尚)

同じ日の同じ時間に同じホテルで結婚式を挙げた二組の男女。彼らの間には交差するように、秘密のつながりがあった。平静を装う日常生活が破綻したとき、それぞれのたどる道は?

人の思いは不変ではない。だが、結婚相手が別の人を愛していると分かったとき、人は冷静ではいられない。けれども愛永は静かに去っていった。わめいたり取り乱したりしないということが、かえって愛永の心が受けた衝撃の深さを物語っている。夫と別れた後、孤独を抱えながら生きている愛永の姿に胸を打たれる。ドラマ化を前提に書かれた作品という印象は否めないが、ラストはやはり泣けた。愛永が本当に幸せな気持ちだったのか、それを考えると哀れで切なかった。



| 野沢 尚 | 17:09 | comments(0) | ゆこりん |


砦なき者(野沢尚)

売春の元締めとして報道された女子高生が全裸で自殺!恋人だと名乗る八尋樹一郎は、彼女を自殺に追い込んだのは首都テレビだと激しく抗議する。そのことがきっかけになり彼はたびたびテレビに登場し、そして若者のカリスマ的存在になっていく。彼によって仕掛けられた罠に落ちたテレビマンたちは、彼の正体を暴こうとするが・・・。

テレビというメディアが、八尋のような邪悪な怪物を作り出し育ててしまった。彼はメディアを利用し、自分自身をカリスマ的存在にしてしまう。彼を敬い慕う若者たち。それは一種の洗脳のようで、読み手をぞっとさせる。テレビが映し出すのはあくまでも表面的なものだ。内部にどんなものを抱えていようとも決してさらすことは出来ない。視聴者はある一面だけを見て、それがすべてと思い込んでしまう。悪意があれば、テレビを通して視聴者をだますことさえ出来る。架空の話だと思いながらも、読んでいて恐怖を感じる。こういうことが現実に起こりうる可能性があると、心のどこかで思っているからに違いない。メディアの持つ危険性を見事に描ききった作品だと思う。



| 野沢 尚 | 12:14 | comments(0) | ゆこりん |


破線のマリス(野沢尚)

報道番組「ナイン・トゥ・テン」の中の人気コーナー「事件検証」を担当するのは遠藤瑤子。彼女は映像に「実」と「虚」を巧みに入れ、視聴者の心をつかんでいた。ある日彼女の元に内部告発のビデオを持った男が現れる。巧妙に仕掛けられた罠が、彼女を待ちかまえていた・・・。江戸川乱歩賞受賞作品。

映像は視聴者にきっかけを与えるだけ。見てどう判断するのかは視聴者しだい。だがそれは作り手側の詭弁にすぎない。一人の男が容疑者扱いされる。その中では容疑者と断定していなくても、見ている側にはそうとしか思われないように作られた映像・・・。映像が一人の人間を破滅させるさまはぞっとするほど恐ろしい。だが瑤子を支えてくれるはずの映像は、今度は彼女自身に牙をむく。追い詰める側から追い詰められる側へ。そして行き着く先は・・・?最初から最後まで続く緊迫感は、読み手を作品の中へと引きずり込む。一気読みだった。



| 野沢 尚 | 19:47 | comments(0) | ゆこりん |


龍時 01ー02(野沢尚)

わずか10代の半ばで単身スペインに乗り込んだリュウジ。彼は自分の命そのもののサッカーで、未来を切り開いていくとこができるのか?一人の少年の生きざまを、あざやかに描いた作品。

まるで映像を見ているようだった。サッカーの試合の描写が生き生きと描かれている。リュウジの息づかいも聞えてきそうな気がする。わずか10代の少年が、自分の未来を自分で切り開くために異国の地に立つ。武器は自分の足、そしてサッカーのセンス。たった一つのボールに賭ける姿はまぶしいくらいきらめいている。これから先も数々の困難にぶつかることだろう。だが彼ならきっと乗り越えられる。彼の成長がとても楽しみだ。



| 野沢 尚 | 16:50 | comments(0) | ゆこりん |


深紅(野沢尚)

一家惨殺。修学旅行に行っていて、かろうじて難を逃れた秋葉奏子。しかし彼女の心には、癒すことの出来ない深い傷が残る。父母や、幼い弟二人を殺した犯人。憎んでも憎みきれないその犯人に、奏子は自分と同じ年の、未歩という娘がいることを知る。正体を隠し、奏子はその娘に近づき友達になるが。

「自分だけが助かった。」その事実は決して奏子を喜ばせはしない。なぜ自分だけが助かったのか?なぜ自分も死ななかったのか?被害者の家族なのに罪悪感が残ってしまう。死んだ家族のことを考えると、心の底から笑えない。その思いは家族を突然失った者にしか分からないだろう。笑うことに後ろめたささえ覚えるのだ。奏子は未歩を憎んだ。しかし、未歩の苦しみも理解できた。理解できたからこそ、未歩を最後まで追い詰めることができなかったのだろう。犯罪は、周りの人全てを不幸にする。決して犯してはならないのだ。



| 野沢 尚 | 15:42 | comments(0) | ゆこりん |


眠れぬ夜を抱いて(野沢尚)

夫が開発を手がけたリゾート型住宅。そこに引っ越してきたとき、悠子は1週間前に引っ越してきたという二家族と知り合いになる。親しくつき合いを始めたのだが、前後してその二家族とも突然失踪する。なぜ?調べていくうちに、二家族の共通点が見えて来た。そしてそこには自分の夫の影も。真相が明らかになるにつれ、夫の過去もしだいに明らかになっていった・・・。

相次いで二家族が忽然と姿を消すという、前代未聞のできごと。その謎を探ろうとする悠子は、しだいに夫の過去にも近づくことになる。自分の知らない夫の秘密。はたして妻として知ったほうがいいのか、知らないままのほうがいいのか?悠子は全てを知った上で、夫の過去の姿も今の姿もひっくるめて愛そうとした。そういうひたむきな愛が、夫を過去の呪縛から解き放ったのかもしれない。愛は時には感動的だが、時には憎悪を生む引き金にもなる。その憎悪を消し去るのも、また愛なのだが。面白いしテンポがよく、最後まで一気に読んでしまった。



| 野沢 尚 | 15:05 | comments(0) | ゆこりん |