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名残り火(藤原伊織)

堀江の元同僚で親友だった柿島が死んだ。夜、街中で集団暴行を受けての死だった。「ただの集団暴行事件なのか?」柿島の死に疑問を抱いた堀江は、真相を探るべく行動を開始するのだが・・・。手のひらの闇2。

やくざの組長の息子で、状況判断能力にすぐれた堀江。だが彼には、真相を暴くためにはどんな手段も厭わないという一面があった。堀江は、柿島の死の真相を追い求める。だが、彼が追い求めれば追い求めるほど、複雑な真実が浮かび上がってくる。ストーリーはまさにハードボイルドといった感じだが、そこには読み手を引きつける魅力があり、読んでいるとどんどんその世界にのめり込んでしまう。ラストはほろ苦さが残った。
実によく練られた作品だと思う。洗練されたストーリーと文章が、最後まで読み手を飽きさせることはない。一気読みだった。



| 藤原 伊織 | 20:37 | comments(0) | ゆこりん |


てのひらの闇(藤原伊織)

リストラで間もなく会社を去る堀江は、ある日会長に呼び出された。偶然撮影した人命救助の様子のビデオを広告に使えないかという打診だった。堀江はそれがCG合成であることを見抜き会長に指摘したが、その直後に会長が自殺した。堀江は会長の死の真相を調べ始めるが・・・。

くたびれた中年男の堀江。だが彼の出自や会長との20年前の因縁などを読むうちに、堀江がしだいに人間としてすごく魅力的になっていくのを感じた。それと同時にさまざまな人間たちのしがらみが見え始め、どんどんストーリーの中に引き込まれていった。堀江の過去、会長の過去、そして人と人との不思議なつながり・・・。過去の因縁が、時を経て亡霊のように現代によみがえる。どんなふうに解決されるのか全く先が読めなく、とにかくひたすら読み進めた。一気読みだった。
ミステリーというよりハードボイルド的な感じの作品だった。ストーリー展開もよく、登場人物も個性豊かで、読んでいて面白い。ラストのまとめ方も見事!楽しめる作品だと思う。



| 藤原 伊織 | 20:29 | comments(0) | ゆこりん |


ひまわりの祝祭(藤原伊織)

妻の自殺後、世捨て人のような生活を送っていた秋山だったが、かつての上司村林が現れた日から運命が動き始める。ファン・ゴッホの名画「ひまわり」の8枚目は本当に存在するのか?さまざまな男たちの思惑がうごめき始めた・・・。

この作品の柱は二つ。妻の自殺の真相と、名画「ひまわり」の8作目の存在だ。後半でもっとこの二つが絡んでくるのかと思ったが、ずっと平行線のままだった。8作目の「ひまわり」がなぜ世の中に出てこなかったのか、その理由もすっきりとしない。ストーリーもそれほど盛り上がるわけでもなく、淡々と展開されていく感じだった。登場人物の描写がもう少しあれば、ひとりひとりの個性がもっと見えてくるのではないだろうか。結末も物足りない。想像はついたが、もっと別の結末を考えてもよかったと思う。最後まで飽きずに読めることは読めるが、読後はいろいろな不満が残る作品だった。



| 藤原 伊織 | 16:29 | comments(0) | ゆこりん |


遊戯(藤原伊織)

ネットゲームで知り合った31歳の男と20歳の女・・・本間透と朝川みのり。みのりは派遣会社の社員からモデルへと転身していく。そんな彼女を本間は見守っているのだが・・・。二人の係わり合いを中心に、本間をつけ狙う謎の男、本間の過去の隠された秘密など、多くのミステリアスな部分を含んだ連作短編集。

作者が病気で亡くなったため未完となった作品だが、読んでいてここで終わるのは本当に残念だという気持ちが強い。これからの二人の関係、本間をつけ狙う男の正体、なぜ本間は今でも拳銃を持っているのか?など、知りたいことがたくさんある。この作品に込められた作者の思いをすべて受け止めることができなかった・・・。それにしても、ストーリーの展開の仕方がとてもうまい。読めば読むほど、どんどん作品の中にのめり込まされてしまう。それだけに、これから先どうなるのか、もう誰にも分からなくなってしまったことが悔しい。早すぎる死が、本当に惜しまれる。



| 藤原 伊織 | 16:15 | comments(0) | ゆこりん |


ダックスフントのワープ(藤原伊織)

スケートボードに乗ったダックスフントがワープしたところは、生きるのに過酷な砂漠だった・・・。
家庭教師の僕が語る物語は、10歳の少女マリの心に何をもたらしたのか?ダックスフントの物語を通して生きることへの意味を問いかける表題作を含む2編を収録。

誰だってたった一人で生きているわけではない。生きるということは、誰かを傷つけ続けることなのかもしれない。ダックスフントの物語を読んでいてそう感じた。きれいごとだけでは生きていけない。時には何かを犠牲にする覚悟も・・・。でも、常に前向きに生きていく心構えも必要だ。誰かのために生きなければならないと思うこともあるだろう。この作品では、本当にいろいろなことを考えさせられた。10歳の少女マリもきっとそうだったのだろう。幼い心で何を考え続けたのか?彼女の選択を知ったときは、胸が痛くなる思いだった。短編だけれど、ここに書かれていることは本当に深くて重いものがある。「ダックスフントのワープ」の物語。この話だけを抜き出して、絵本にできないだろうか?多くの子供たちに読ませたいと思った。



| 藤原 伊織 | 15:45 | comments(0) | ゆこりん |


雪が降る(藤原伊織)

「母を殺したのはあなたですね。」
少年から届いたメールは、志村にある女性を思い出させた。遠い日の苦い思い出が彼の胸を満たし始める・・・。表題作を含む6編を収録。

登場人物の息遣いや手のひらにかいているであろう汗まで、読み手は感じることができる。会話の中での何気ない言葉、ちょっとしたしぐさなどで、人間像は現実味を帯び、深みを増す。どの話も、心理描写が抜群にうまいと思った。報われるか?報われないか?と尋ねられたら、報われないと答える話ばかりだが、彼らは決して人生をあきらめたわけではない。そのことが自然と行間から感じられる。どの話も面白かったが、「男」を感じさせる「紅の樹」が一番印象に残る。作者の独特の感性が感じられる作品だった。



| 藤原 伊織 | 16:42 | comments(0) | ゆこりん |


テロリストのパラソル(藤原伊織)

新宿中央公園で突如起こった爆発事件。その事件はその場に居合わせた島村の過去を引きずり出していく。はたして22年前の事件と関係があるのか?そしてこの爆発事件の犠牲者の中には・・・。江戸川乱歩賞、直木賞受賞作品。

衝撃的な事件からこの物語は始まる。軽快なテンポで話が進み、読み手をぐいぐいと作品の中へと引き込む。二重三重に絡む人間関係が、この作品にさらに面白さと深みを与えている。それにしても、人間の思いというのは歳月を経ても色あせないものなのか?それが恨みならなおさらなのだろうか?ラスト、失ったもの以上に得たものがないことに、むなしさを感じた。



| 藤原 伊織 | 16:45 | comments(0) | ゆこりん |


シリウスの道(藤原伊織)

東京の大手広告代理店の営業副部長の辰村には、人に言えない秘密があった。25年前に辰村と、勝哉と、明子の3人で眺めたシリウスの星。3人の過去の物語が明るみに出ようとしていた。広告業界の熾烈な競争と過去の因縁を、巧みに絡めたミステリー。

忘れようとしていた過去の秘密が突然あらわになる。明子の夫に送られた、明子の過去を暴く脅迫状。差出人は誰なのか?なぜあの出来事を知っているのか?そのことが辰村の仕事にも影響を及ぼす。広告業界の競争に勝ち残るのはどこか?また脅迫状の結末は?そしてそのふたつはどう関係しているのか?緊迫したままの展開が続いていく。広告業界の内幕もとても興味深い。読み手を最後まで飽きさせないストーリーの組み立ては見事だった。ラストは、こんなものだろうという思いも多少はある。しかし、私としては違ったラストを期待したかった。そこだけが残念!



| 藤原 伊織 | 16:28 | comments(0) | ゆこりん |