文豪・夏目漱石(江戸東京博物館・東北大学)
2007.11.29 Thursday
今なお多くのファンがいる、文豪・夏目漱石。彼の生い立ちや作品の生まれた背景などを数々の写真とともにまとめた、漱石を知る上での貴重な1冊。
明治という時代を生き抜いた夏目漱石。彼が生まれたときから死ぬまでの貴重な記録が、この本の中には収められている。裕福な家に生まれながら決して幸せだったとはいえない幼少時代、文学を志すようになったきっかけ、学生時代の交友関係、妻鏡子さんや子供たちとの日々などなど・・・。どれも興味深い事柄ばかりだった。小説だけではなく、漢詩や俳句、絵などにも情熱を燃やし、数々の作品を遺している。それらの写真も、とてもよかった。本のタイトルは「文豪・夏目漱石」だが、この本では「文豪」としての顔だけではなく、夫としての顔や父親としての顔も垣間見える。漱石ファンの私にとっては永久保存版の本だ。いつまでも手元において、時々眺めたいと思っている。
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