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約束の海(山崎豊子)

1989年7月22日、海上自衛隊の潜水艦と釣り船が衝突!そのときから、若き士官花巻朔太郎の苦悩が始まった。一方、朔太郎の父花巻和成にも壮絶な過去があった。父と子の壮大な物語。

第1部では、潜水艦と釣り船の衝突という大きな事件の中で苦悩する朔太郎を描いている。自衛隊という組織の中で順調に昇っていくはずだった朔太郎は、厳しい現実の中に投げ込まれることになる。海難審判の描写も緊迫感があり、胸に迫るものがあった。はたしてこれからどうなるのか?頼子との関係も気になるところだ。
作者は、第2部では真珠湾攻撃に参加した朔太郎の父和成のことを、第3部では第2部最後のシーンから数年後のこと(父の和成は死去)を描こうとしていた。この作品は壮大な物語になるはずだった。それが、作者が亡くなったことで未完になってしまった。第1部しか読めないのは、本当に残念でならない。
作品は未完になってしまったが、この作品に込められた作者の思いはしっかりと受け止めたいと思う。戦争とは、平和とは、そして国を守るということは・・・?あらためて考えてみたい。



| 山崎 豊子 | 17:18 | comments(0) | ゆこりん |


しぶちん(山崎豊子)

東横堀の材木問屋 山田万治郎は、"しぶちん"と呼ばれていた。沢庵売りから材木問屋の主人にまでなった男の生きざまとは・・・。表題作「しぶちん」を含む5編を収録。

「しぶちん」は、単なるケチのことではない。節約するところは徹底的に節約する。だが、ここぞ!というときには惜しげなくお金を使う。お金の使いどころをわきまえた人間なのだ。相手に「しぶちん」と言うのは、決して悪口ではない。その言葉の中には敬意の念も含まれている。山田万治郎の半生を描いた話は、とても興味深かった。人と同じことをしていては決してのし上がれない。彼の生きざまには教えられるものも多かった。
「船場狂い」は、人間の執念を描いた話だ。届かぬ夢と諦めないでおのれの夢をかなえることに奔走した久女の姿は、滑稽でもあり切なくもある。
「持参金」も、なかなか面白かった。ある女性に隠された秘密とは?思いがけない真相には驚くやらあきれるやら・・・。
「死亡記事」は、ひとりの男の人生を描いた話だ。その生き方は波乱万丈だった。余韻が残る話だった。
「遺留品」もよかった。ある男の死。そして遺された物・・・。その物は、男の評価を変えるものなのか?「ひとりの人間の評価は、たまたま起こった一つの事柄や事件によって、そうたやすく塗り変えられるものではない」という言葉が、とても印象に残った。
山崎豊子さんの初の短編集だが、どの話も面白かった。今まで長編ばかり読んできたが、短編集も魅力ある作品だと思った。



| 山崎 豊子 | 19:56 | comments(0) | ゆこりん |


二つの祖国(山崎豊子)

1941年12月8日。日本の真珠湾攻撃により、アメリカに移住した日系人たちの運命が大きく変わった。財産を没収され収容所に入れられたアメリカ国籍を持たぬ一世と、アメリカと日本、二つの国籍を持つ日系二世たち。二つの国のはざまで日系人たちは苦悩し、やがてそれぞれの道を歩み始めるが・・・。

アメリカでは「ジャップ」と罵られ、日本では白い目で見られる。二つの国籍を持ちながら、そのどちらにも歩みよることができない日系二世たち。戦争は、親子、兄弟、夫婦までもを、日本とアメリカの両方に引き裂く。天羽賢治もまたその一人だった。弟のうち勇は米兵として戦死。そしてもう一人の弟の忠は日本兵として、賢治の前に現れる。兄弟それぞれの苦悩が痛々しい。作者は「東京裁判」の様子も克明に描いている。その息詰まるやり取りは圧巻だ。はたして責任はどこに、だれにあったのか?通訳や、通訳の誤りをチェックするモニターの仕事に当たる、賢治たち日系二世の揺れ動く心も見逃せない。賢治が思いを寄せていた梛子を待っていた運命・・・。「私はアメリカの敵だったのでしょうか?」そうつぶやく彼女に涙した。ラストに賢治が選んだ道は・・・。読んだ人はどう感じるのだろうか?私は、やり切れない思いだけが残った。



| 山崎 豊子 | 09:29 | comments(0) | ゆこりん |


白い巨塔(山崎豊子)

外科医として抜群の腕を誇る財前五郎。彼には野望があった。教授選、学術会議選・・・。地位や名誉を追い求める彼だが、その先には思わぬ落とし穴が待っていた。

大学病院という巨大な建物の中で名誉や地位を求め、お金が動き、策略がはりめぐらされる。ここでは患者さえも利害関係の対象となってしまう。財前五郎は地位を得るためひたすら突っ走る。しかし、行き着いた先で彼を待っていたのは、あまりにも皮肉な運命だった。それが、名誉や地位を手に入れるための代償だとしたら、あまりに哀れすぎる。彼は後悔しただろうか?それとも、無念なだけだったのだろうか?もし、医者として純粋に生きていたなら・・・。そう思うと、残念でならない。



| 山崎 豊子 | 11:21 | comments(0) | ゆこりん |


沈まぬ太陽(山崎豊子)

沈まぬ太陽(一)アフリカ篇・上
恩地元。彼は将来を嘱望されたエリートだった。しかし、組合の委員長を務めたことから、運命は大きく変わる。中近東からアフリカへと、彼は10年にもわたり不当配転される。内規を無視した「流刑」とも思われるこの会社側の仕打ちに、彼はじっと耐えていた。

沈まぬ太陽(二)アフリカ篇・下
パキスタン駐在を終えた恩地はさらにイラン、ケニアへと赴任させられる。ともに闘った同期の友の裏切り、家族との別離。焦燥感と孤独が彼を追いつめていく。

沈まぬ太陽(三)御巣鷹山篇
10年に及んだ海外左遷を終え、本社勤務に復帰した恩地だったが、周囲の彼を見る目は冷たかった。そんなある日、ついにその日は訪れる。航空史上最大のジャンボ機墜落事故。犠牲者は521名に及んだ。遺族係りとして現地に臨んだ恩地は、凄惨な状況を見て愕然とする。

沈まぬ太陽(四)会長室篇・上
「空の安全」を無視し、利潤追求のみを第一とした経営。御巣鷹山の事故は起こるべくして起こった事故だった。政府は組織の建て直しを図るべく、新会長に国見正之の就任を要請する。国見は会長室長として、周囲の反対を押し切り、恩地を任命する。会社の腐敗は果たして正されるのか?

沈まぬ太陽(五)会長室篇・下
会長室の調査により次々と不正が明るみに出る。会長の国見と恩地はひるまず闘いを続けるが、政・官・財はあまりにも癒着しすぎていた。やがて不正疑惑は閣議決定で闇に葬られ、国見は突然更迭される。勇気と良心を持って困難に立ち向かおうとしていた人たちの運命は?感動の最終章。



| 山崎 豊子 | 21:43 | comments(0) | ゆこりん |