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大誘拐(天藤真)

刑務所は出たけれど・・・。
戸並健次は、刑務所で知り合った秋葉正義と三宅平太を仲間にし、これから先の生活資金を得るために誘拐を決行する。誘拐するのは柳川家の当主柳川としで、年齢は82歳。3人の誘拐犯ととしとの奇妙な誘拐劇が幕を開けた。

まさに「大」の字がつくのにふさわしい誘拐だ。身代金の額も桁外れ。やることも凡人には決して思いつかないことばかり。誘拐犯の首謀者は、最初は健次だったのだけれどいつの間にか???3人組ととしの行動は実に奇想天外だ。誘拐したはずなのに・・・。誘拐されたはずなのに・・・。周囲の悲壮な状況とは裏腹に、彼らの間には不思議な連帯感が生まれる。100億の身代金の受け渡し方法は?はたしてそれは成功するのか?3人組はいったいどうなるのか?読み始めたら止まらない。あっという間に一気に読んでしまった。ラストもすっきり♪さわやかな誘拐事件だった。



| ”て” | 16:40 | comments(0) | ゆこりん |


家族狩り(天童荒太)

第一部・・幻世の祈り
愛というものに疑問を抱く、高校教師の巣藤。理想の家庭を築こうとして、家族の心をばらばらにしてしまった、刑事馬見原。児童虐待に心を痛める氷崎游子。それぞれがそれぞれの心に、家族というものに対する深い思いを抱いていた。ある時巣藤は、登校拒否の息子を抱える隣家の異変に気づき、様子を見に行くが。


第二部・・遭難者の夢
隣家の悲惨な光景が頭から離れない巣藤。彼はひどく酔った夜、若者たちから暴行を受ける。摂食障害に陥り、食べては嘔吐を繰り返す亜衣。幼児虐待を繰り返す親に、相変わらず心を悩ませる游子。そして馬見原は、以前逮捕した油井が刑務所から出てくるのを知る。油井は自分の息子を虐待し、怪我を負わせた男だった。


第三部・・贈られた手
また一つの事件がおきた。巣藤の学校の生徒の家だった。巣藤の心の中に次第に変化が起こる。他人の家庭のため奔走する游子の家庭の状態も、決していいとは言えなかった。亜衣もまた、心の傷をさらに広げていく。馬見原は、冬島母子に執拗に復縁を迫る油井の存在に、心を痛めていた。


第四部・・巡礼者たち
教師を辞めてしまってもなお、亜衣のことを気にかける巣藤。その亜衣はますます自分の殻に閉じこもっていく。保護した少女の父親との間に、わだかまりが生じたままの游子。馬見原に憎悪をつのらせる油井。そんな中馬見原の妻佐和子は、四国の巡礼者の姿を見て、馬見原にある決意を打ち明ける。


第五部・・まだ遠い光
壊れかけていく家族が住む家を訪ねる大野と彼の元妻の山賀。彼らは、重い過去を背負っていた。巣藤と游子は、ある事件をきっかけに心が寄り添っていく。そして、冬島母子、亜衣の未来は?馬見原に対する油井の憎悪が極限に達したとき・・・。それぞれの悩み苦しむ人たちに、救いはあるのか?感動の最終章。

作者にとんでもなく重い荷物を持たされたような感じがする。問いかけても問いかけても、決して正確な答えなど出てはこない。
「家族とは?」
相手をどんなに愛していても、それがうまく伝わらないときもある。声をかけてもらいたくてもかけてもらえず、寂しさに震えるときもある。家族の心がうまくかみ合わないときに、悲劇は起こる。誰もがいつも、誰かから気にかけていてもらいたいと思っている。自分が必要な存在だと思われたいと願っている。家庭が、傷ついた心を癒せる場でなくてはならない。家族が、その人にとってかけがえのない存在でなくてはならない。今こうしている間にも、どこかでこの本に描かれているような悲劇が、起こっているかもしれない。できれば、そういう悲劇が一つでも減るようにと祈りたい。



| ”て” | 21:40 | comments(0) | ゆこりん |


あふれた愛(天童荒太)

何気ない日常。いつもの生活。だが、それが突然断ち切られるときもある。傷ついた心、壊れかけた心を抱えて、それでも前向きに生きていこうとする人々を、優しく描いた作品。4つの物語を収録。

みんな一生懸命生きているはずなのに、ふとしたことで心の歯車が狂ってしまう。自分ひとりではどうにもならない。そんなとき、手を差し伸べてくれる人がいたら、温かい言葉をかけてくれる人がいたら・・・。人それぞれが、どんな人にも思いやりを持って接することが出来るのなら、世の中がもっと変わってくるような気がする。「愛」。ありふれた言葉だけれども、これほど難しい言葉はない。どれも、とてもいろいろなことを考えさせられる話だった。しかし内容がつらすぎて、心のどこかが拒否反応を起こしてしまった。読後は、苦い思いが残った。



| ”て” | 21:14 | comments(0) | ゆこりん |


永遠の仔(天童荒太)

「神の山」と呼ばれる山で、一人の少女優希と二人の少年は、優希の父親を殺害してしまう。秘密を抱えたまま三人はそれぞれの人生を歩み始めるが、17年後の再会が新たな悲劇を生み出していく・・・。人の心の本質に迫る、感動の1冊。

愛してほしいと思う相手から逆に虐待を受けたときの子供の心・・・。作者はまるで自分が体験して、その痛みを知っているかのようだ。読んでいて胸が痛い。何度も涙がこぼれた。救われたいと願う心を救えるのは、果たして何だろう。答えが見つからぬまま本を閉じる後ろめたさ。優希、梁平、笙一郎・・・3人悲痛な叫びが聞こえてくるようだ。



| ”て” | 15:22 | comments(0) | ゆこりん |


孤独の歌声(天童荒太)

女性が拉致監禁され、最後には刃物で刺されて殺されるという事件が相次いでいた。刑事朝山風希は、担当ではないこの事件の資料をひそかに集めていた。そんな折、いつも行っているコンビニで、強盗事件が発生する。彼女はそこに居合わせた不審な男に目をとめる。やがて、彼女の隣に住んでた女性が突然失踪するが・・。

とにかく面白い。息をもつかせぬ展開で、一気に読んでしまった。人は心にそれぞれの孤独を抱えながら生きている。だが、一人で生きようとする人間ほど、心の中では人との関係やぬくもりを求めているのではないだろうか。悲惨な事件を扱った作品ではあったが、「孤独」という言葉が、心に強く響く作品でもあった。



| ”て” | 14:06 | comments(0) | ゆこりん |


無明の蝶(出久根達郎)

古本屋「芳雅堂」の主人と、そこに出入りする様々な客、友人などの人間関係を、時にはユーモラスに、時にはしんみりと描いた短編。

彼にしか描けない世界があり、それに触れるのはとても楽しい。現実にあったことなのか、創作なのか、読む者を惑わす。古本屋・・・。今の大型書店にはない味わいがそこにある。本と一緒に心のやりとりをしている。読んでいてそう感じた。



| ”て” | 15:18 | comments(0) | ゆこりん |