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デッドエンドの思い出(よしもとばなな)

傷ついた心を抱えたままで、家には帰れなかった・・・。婚約者に裏切られたミミは、おじさんの所有する店の2階に少しの間住むことにした。そのお店で働く西山君とのほのぼのとしたふれあいは、ミミの心を少しずつ癒していった・・・。癒されていく心をふんわりと描いた表題作を含む5編を収録。

「おかあさーん!」ではある事件をきっかけに自分の人生をあらためて見直し力強く生きていくことを決心した女性を温かな目で、「あったかくない」では幼い頃の思い出を切なく、「ともちゃんの幸せ」では幸せに恵まれなかったともちゃんをやさしく包むように、描いている。私が特に印象に残った「幽霊のいえ」では、家族や夫婦、恋人などの大切な人との関係をしっとりと描いている。死んでしまったのにそのことに気づかず、いつもと変わらぬ日常生活を営んでいる老夫婦の幽霊。その存在を静かに見守る岩倉君のやさしさが、泣きたくなるほど胸にしみた。読んでいて心地よく、心が温まる話ばかりだった。



| よしもと ばなな | 15:45 | comments(0) | ゆこりん |


とかげ(吉本ばなな)

彼女の目は黒くて丸くて、まるでとかげのような爬虫類の目だった・・・。過去に心に深い傷を負ったとかげとの、ちょっと不思議な日常生活を描いた表題作を含む6編を収録。

生きていくということは、楽しいことばかりではない。心のすき間を感じたり、自分の生きてきた道をふと振り返り、今の自分はこれでいいのかと思い悩むこともある。人はいつも揺れている。この本に収められている物語の中に出てくる人たちもそういう人ばかりだ。幸福でも不幸でも人は迷うときがある。作者のメッセージが静かに穏やかに伝わってくる。やさしさを感じる作品だったが、どこか物足りなさも感じたのが残念だった。



| よしもと ばなな | 16:41 | comments(0) | ゆこりん |


TUGUMI(吉本ばなな)

生まれたときから体が弱く、長くは生きられないと言われていたつぐみ。彼女と彼女を取り巻く人たちの、心温まる物語。

ぶっきらぼうな態度やわがままな態度が、つぐみの「死」に対する精一杯の抵抗だったのか?つぐみはとにかく自分の好き勝手に振舞っている。だが、つぐみを見守る人たちのまなざしはやさしく温かい。それは、彼らがつぐみの本質を分かっているからではないだろうか。どんな態度を取ろうとも、どんな言葉遣いをしようとも、つぐみはやっぱりとてもすてきな人間なのだ。犬の権五郎の一件では、彼女の凄まじい怒りを見た。それはまるで、自分の命までも焼き尽くすようにさえ思えたが、そこにはつぐみの真のやさしさがあった。作者のきらめくような感性で描かれたこの作品のひとつひとつの言葉が、泣きたくなるほどの切なさで胸にしみてくる。はたしてつぐみの未来は?幸せであることを願いながら本を閉じた。



| よしもと ばなな | 16:13 | comments(0) | ゆこりん |


キッチン(吉本ばなな)

「私が一番好きな場所は台所。」
たった一人の肉親である祖母が死んでしまい、みかげは田辺家に引き取られることになった。祖母と田辺雄一との縁。雄一と雄一の母(?)えり子とみかげの奇妙な同居生活。みかげが田辺家の台所を通して見たもの、感じたものは?表題作を含む3編を収録。

泣けた。とにかく泣けた。大切な人を失う悲しみ、そしてそれを乗り越えなければならないつらさ。生きていくことの切なさ。どれも泣けることばかりだった。人は悲しみが深いと、自分自身を支えていくこともできなくなる。そんなとき、やさしく手を差し伸べてくれる人がいたら・・・。人の死がもたらす悲しみと、残された者の心の再生がとてもよく描かれていて、感動的な作品だった。オススメです!



| よしもと ばなな | 14:18 | comments(0) | ゆこりん |


海のふた(よしもとばなな)

西伊豆の生まれ育った町に戻り、かき氷屋を始めた「まり」。彼女の母親の親友の娘で、身内の遺産問題で傷ついてやって来た「はじめ」。二人のひと夏の心温まる物語。

全体的にほのぼのとした雰囲気で、読んでいてとても心地よい。失われていく大切なものたち。それを見て、嘆くことしかできないまり。大切な人を失い、寂しい心を抱えているはじめ。二人の心がふれあい、友情が育っていく様子がほほえましかった。
不幸なできごとも幸せなできごとも、みんな自分の人生の一部だ。どんなこともしっかりと受けとめて、それを糧にして生きていく。この作品はそんな強さを与えてくれるのではないだろうか。この作品に収められている版画絵も素敵で、作品の雰囲気にとてもよく合っていた。



| よしもと ばなな | 16:31 | comments(0) | ゆこりん |


なんくるない(よしもとばなな)

愛していたのに・・・。お互いの心が、まるでボタンを掛け違えてしまったようになってしまった。傷ついた心がようやく癒え始めた時、訪れた沖縄で、桃子は一人の男性と知り合った・・・。表題作を含む4つの物語を収録。

言葉が、ふわふわと綿菓子みたいに柔らかく、陽だまりみたいに暖かい。それは読む者を、心地よい世界へといざなってくれる。こちこちに凝り固まってしまった心が、ふわっと軽くなるようだ。どの物語も、やさしさに包まれている。特別な言葉なんてなくてもいい。いつもの何気ない言葉の響きだけでも、こんなに心地よくなれるのだ。沖縄の魅力も充分に伝わってくる。私も物語の中の主人公のように沖縄で、心も体ものんびりと過ごしてみたい。



| よしもと ばなな | 15:51 | comments(0) | ゆこりん |