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東京タワー(リリー・フランキー)

オカンはずっとボクのことを思っていてくれた。だれよりも深く強く。そしてどんな時も、変わらずに・・・。母と息子、そして息子と父を描いた心温まる作品。

親というのはどんなときでも子供のことを思っているものだ。どんな生活をしているのだろう?体調を崩していないか?困っていることはないのか?作者の母も、いつもそんな気持ちだったのだろう。子供のために苦労することに、なんのためらいもなかった。だが子供というのは「親の心子知らず」。自分のことしか見えていない部分がある。それでも、作者が母を東京に呼んで一緒に生活したのは、とても親孝行だと思った。この世の中に父と母は一人ずつしかいない。かけがえのない存在なのだ。オカンの東京での生活は短かったけれど、充実した日々だったに違いない。この作品は、作者が自分の母にささげるために書いた作品だと思うが、私たちはそれを読んで自分自身と親の関係を見つめなおすことができる。ラストはせつなかった。親とは、本当にありがたいものだと思う。



| ”り” | 17:08 | comments(0) | ゆこりん |


一夢庵風流記(隆慶一郎)

異風の姿形を好み、異様な振る舞いで人を驚かすことを「傾く(かぶく)」という。人々から「かぶき者」と呼ばれた前田慶次郎の、痛快な生涯を描いた作品。

前田慶次郎は、前田利家の兄前田利久の養子だった。本来なら前田家の家督を相続するはずであったが、利家が兄に代わり家督を相続したために、運命は大きく変わった。そのため前田利家との確執はあったけれど、慶次郎の人柄は周りの人たちをひきつける魅力があり、多くの者に慕われていた。大きな歴史のうねりの中、前田慶次郎の名前を知る人は少ないのではないかと思う。だが、彼の果たした役割は、歴史のところどころできらりと光っている。作者も決してそれを見逃さなかった。読んでいてとにかく面白かった。世の中にこんな男がいたのかと驚きもした。歴史好きな私には、読み応えがあり満足できる作品だった。



| ”り” | 16:29 | comments(0) | ゆこりん |


影武者徳川家康(隆慶一郎)

天下分け目の関ヶ原の戦い。そのさなか、徳川家康が武田の忍びに暗殺された!天下統一、徳川家の存続を賭け、徳川方は家康の影武者を、家康本人に仕立てることにするが・・・。

関ヶ原の戦い以降の家康が実は影武者だったという、奇抜なストーリー。その発想に読者はあっと驚くに違いない。さまざまな記録書の引用があるが、それを読むとなるほどそういう解釈もあるのかと、感心させられる。家康思いの親孝行な息子として伝えられている秀忠。その秀忠もここでは腹黒い男として描かれている。影武者家康と秀忠のその攻防は、まさに手に汗握る激しさだ。
真実を知るすべはない。しかしこの本を通し、過去の歴史にさまざまな思いをめぐらせるのも、楽しいかもしれない。



| ”り” | 15:36 | comments(0) | ゆこりん |