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星のかけら(重松清)

「お守りの星のかけらを持っていれば、どんなことにでも耐えられる!」
いじめられ、つらい日々を過ごしていた小学6年生のユウキは、星のかけらを探しに行く。探しているときに、ユウキは不思議な少女フミちゃんと出会った・・・。

この作品は、雑誌「小学6年生」に連載されていたものだ。けれど、この作品のテーマはとても重く、はたして本当に小学生向けに描かれたものなのだろうかと思ってしまった。
いじめられ、つらい日々を過ごしているユウキ。家庭に複雑な問題を抱えているユウキの塾での友だちのマサヤ。そして、幽霊のフミちゃん。生きるとは?死ぬとは?作者は読み手にどんどん重い問いを投げかけてくる。読んでいてとてもつらい部分もあった。でも、それは人が生きていくうえでとても大切なことだ。目をそらしたり逃げたりしないで、正面から向き合わなければならないことだ。
生きていればつらく悲しいこともたくさんある。でも、「生きていてよかった!」と思うこともたくさんあるはずだ。未来への希望を捨てずに前を向いて歩くこと。そのことがどんなに大切なことかを、この作品を読んで改めて思った。深い感動を与えてくれる作品だった。



| 重松 清 | 18:31 | comments(0) | ゆこりん |


とんび(重松清)

昭和37年。28歳のヤスさんに待望の長男が生まれた。愛する妻美佐子、そして大切な息子アキラ。かけがえのない家族。ヤスさんは幸せに包まれていた。けれど、その幸せは長くは続かなかった・・・。父と息子の愛情物語。

昭和ひと桁生まれのヤスさんは、私の父母と同じ年代だ。私は父を早くに亡くしたが、生きていればきっとヤスさんと同じ頑固者だっただろうと思う。愛情が無いわけではない。けれど、愛する者に対して「愛している。」とは口が避けても言わない。いや、照れくさくて言えないのだ。もしそんなことを口にしたら、男の沽券に関わるとでも思っているのだろうか?
妻を亡くし、男でひとつで息子アキラを育てるヤスさん。彼は、不器用な生き方しかできない。でも、まなざしは温かく、人を思いやる気持ちは誰よりも強い。息子のアキラは、そんなヤスさんのことをちゃんと理解している。父親の愛情を全身に感じている。いい親子だな〜と思う。けれど、そんな親子にも別れのときはやってくる。子が巣立つ。それは、うれしくもあり、悲しくもあり・・・。
読んでいて、切ない中にもほのぼのとしたぬくもりを感じた。親子の絆にもあらためて目を向けさせてくれた、心に残る作品だった。




| 重松 清 | 19:34 | comments(0) | ゆこりん |


希望ヶ丘の人びと(重松清)

「亡き妻圭子の思い出の地へ・・・。」
妻圭子をガンで亡くした田島は、美嘉、亮太とともに希望ヶ丘に引っ越してきた。そこには、思い描いていた生活とはちょっと違う現実があった・・・。いじめ、家族問題、親子問題、教育問題など、さまざまな難問が降りかかる。はたして、「希望ヶ丘」は、彼らの「希望」になり得るのか?

「話題がてんこ盛り。」まずそう感じた。今の世の中のいろいろな問題を含んでいる。それがごちゃごちゃにならずにきちんと整理整頓されてこの作品の中に収まっているのには感心させられるが、少々欲張りすぎかも・・・。「理想」と「現実」にはギャップがあり、世の中は思い通りにならない厳しいものだということはよく分かる。登場人物たちがそういう厳しい現実にさらされる場面では、読み手も喜怒哀楽が激しくなってしまう。けれど、ちょっと話ができ過ぎていて不自然ではないのか?ストーリーを凝るのはいいけれど、読み手が頷けるような地に足をつけた話でなければ、心の底から共感はできない。「泣かせよう。」「感動させよう。」そういう意図が見え隠れする文章は、逆に興ざめしてしまう。その点が少々残念だが、全体的には面白い作品に仕上がっていると思う。



| 重松 清 | 18:11 | comments(0) | ゆこりん |


口笛吹いて(重松清)

ジュースの自販機を売り込みに来た会社で働いていたのは、少年の頃のヒーローだった晋さんだった!懐かしさがこみ上げる小野だが、晋さんこと吉田晋一はあまり恵まれた人生をおくってはいなかった・・・。表題作「口笛吹いて」を含む5編を収録。

普通に生きていこうとするだけでも大変なときがある。何気ない日常生活の中のちょっとしたほろ苦い出来事を、作者は温かなまなざしを向けて描いている。できれば今の状況から抜け出したい・・・。そう思いながらもがき続ける人がいる。読んでいて「がんばれ!」と思わず声に出して応援したくなる。「今すぐに状況は好転しないかもしれない。でも、決してあきらめないでほしい。」そんな作者の思いもこの作品にはあふれている。切ない場面もあるけれど、読んでいると生きる力を与えられているような気がしてくるステキな1冊だった。



| 重松 清 | 15:08 | comments(0) | ゆこりん |


うちのパパが言うことには(重松清)

家族、自分自身、今の世の中のことなど、身近な視点からさまざまな問題をとりあげ、温かな言葉でつづったエッセイ。

この作品の中には作家としての重松清さんはいない。一人の人間としての重松清さんがいる。何気ない日常の一こまを切り取ったもの、家族のこと、そして自分自身の幼い日の思い出、今の世の中で起こっている悲しい出来事などを、独特の視点で描いている。どの話にも作者の温かな思いが感じられる。「ここに、感動的な作品が生まれる原点がある!」読みながらそう感じた。人間味にあふれた重松さん。彼の存在がより身近に感じられる作品だった。



| 重松 清 | 16:56 | comments(0) | ゆこりん |


くちぶえ番長(重松清)

マコトは、髪の毛をちょんまげのようにしていた女の子だった。口笛がうまくて、転校してきたときに「私の夢は番長になることです。」と言ってみんなを驚かせていた・・・。マコトとツヨシの小学4年生の1年間を、あざやかに描いた作品。

思い出した。自分が小学4年生だった頃のことを。私も同じように転校の経験がある。ちょっぴり背伸びをしてみたい年頃。自分のことは自分でと考え始める年頃。だれにでも似たような経験があると思う。読んだ人なら間違いなく懐かしさを感じる作品だ。甘酸っぱいような、ほろ苦いような思い出・・・。心をくすぐられる。マコトはどんな女性になっているのだろう?相変わらず口笛を吹いているのだろうか?私もあの頃の友達に、たまらなく会いたくなってきた。



| 重松 清 | 17:25 | comments(0) | ゆこりん |


カシオペアの丘で(重松清)

肺の影はやはり悪性だった・・・。自分の余命が残り少ないことを知った俊介は、遠い日に捨てたはずの故郷に戻ってきた。幼なじみとの再会は彼に何をもたらすのか?

「許す」ということがこの作品の大きなテーマになっている。どんなことがあったにせよ、相手を許すことができるのか?許されたい人、許したい人、それぞれの心の葛藤は続く。自分の運命を知った俊介、多くの人たちの運命を変えてしまった俊介の祖父、思いがけない事件で家族を失ってしまった川原・・・。それぞれの人たちの切ない胸のうちは、読んでいてつらい。
この作品の描き方は、「細やか」というよりくどく感じる。読んでいてうんざりしてくることが何度かあった。それに、いろんなことを詰め込みすぎているのではないだろうか。そのため、感情移入がしづらい作品になっている。「感動的に、最後はきれいにまとめよう」という作者の意図を露骨に感じるようで、抵抗もあった。



| 重松 清 | 16:00 | comments(0) | ゆこりん |


その日のまえに(重松清)

あたりまえの日常があたりまえでなくなる日・・・。愛する人との別れの日は確実に近づいてくる。人間の生と死を、温かな目で見つめ描いた作品。

生と死、出会いと別れ。この相反するものの持つ悲しさ。いつかは来る。その日が。私たちはそれまで何ができるのだろう?この作品は静かに問いかけてくる。たくさんの人の中から、なぜ自分が?なぜ愛する家族が?そのことに答えてくれる者は誰もいない。その厳しく悲しい現実が、読んでいる私に何度も本を閉じさせようとした。そして、自分自身にも来る「その日」・・・。その事実が重く暗くのしかかってくる。あまりにもつらい話ばかりだった。



| 重松 清 | 20:15 | comments(0) | ゆこりん |


きみの友だち(重松清)

みんなと友だちだと思っていた。だが、事故のあとにその関係は微妙に変化する。孤立してしまった恵美は、自分と同じように一人ぼっちの由香と、いつしか言葉を交わすようになっていくが・・・。「あいあい傘」を始めとする10の作品を収録。

いつも身近にいるから、いつも一緒に話しをするから、それだけでは本当の友だちとは言えない。本当の友だちって何だろう?この本を読んでいると、遠い昔に同じようなことで悩んでいた自分の姿を思い出す。作者は、友だち関係に悩むさまざまな登場人物の心の動きを細やかに描いている。傷つけたり傷ついたりしながら人は成長していく。過ぎ去った日々が、いつか大人になったときに、「あの頃のことが懐かしい。」といえる日々であってほしい。恵美と由香の日々もきっとそんなふうであったのだろう。いつまでも「もこもこ雲」が、空に浮かんでいますように。



| 重松 清 | 20:00 | comments(0) | ゆこりん |


いとしのヒナゴン(重松清)

ふるさとに帰ってきたノブが目にしたものは、他とは一味違う町長と、合併問題に揺れる町の様子。町を活性化させようと町長のイッちゃんは、約30年ぶりに目撃された「ヒナゴン」を利用しようと思いつく。はたしてヒナゴンは本当にいるのか?そして町の行く末は?

どこにでもある小さな田舎町。その風景はおだやかだ。しかし現代は、そういう小さな町が単独で生き残れる状況ではない。合併か?自分の生まれたところの地名が消える・・・。誰もそんなことは望んでいない。しかし、厳しい現実が目の前にある。ヒナゴンは本当にいるのか?いると信じる心を失わない限り、どんな状況にも立ち向かっていける!そんな気がした。人の心のぬくもりが伝わってくるような、とてもいい作品だった。



| 重松 清 | 18:19 | comments(0) | ゆこりん |