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女たちのジハード(篠田節子)

「どんなにつらくたって負けない!」人からどんなことを言われてもどんなふうに扱われても、めげずに自分自身の幸せを追い求めた5人の女性の物語。直木賞受賞作品。

男女平等とは言うけれど、世の中まだまだ完全にそうはならない。長年OLをやっていれば、風当たりも強くなる。この作品に登場する5人の女性たちは、それぞれの幸せを求めて奔走する。どうすれば自分が幸せになれるのか?試行錯誤?紆余曲折?邪魔者扱いされても決してめげず、己の道を突き進む。作者は軽快なタッチで彼女たちの奮闘ぶりを描いている。まるで雑草のごとく、踏まれれば踏まれるほど彼女たちは強くなる。その姿は戦士そのものだ。さて、戦いののち彼女たちが勝ち取ったものは・・・?それぞれ全く違うけれど、どれもキラキラと輝いていた。読後もすっきり♪読み応えのある、楽しい作品だった。



| 篠田 節子 | 20:19 | comments(0) | ゆこりん |


讃歌(篠田節子)

かつての天才少女ヴァイオリニスト柳原園子。彼女は30年近く音楽から遠ざかっていたが、現在はヴィオリストとして人々の心に深い感動を与えていた。彼女の栄光と挫折そして再生を描いたテレビ番組は大反響を巻き起こす。だが、それははたして真実だったのか?

何がどうなるべきだったのか?何がいけなかったのか?柳原園子の半生を描いた番組は、事態を思わぬ方向に向け始める。どこまでが真実でどこまでが虚偽か?いや、もともとそういうものはなかったのかもしれない。人々の解釈の仕方、思惑、そして時には感情までが、たった一つしかない真実を多種多様に変化させたのではないだろうか。毀誉褒貶の嵐の中、園子は何を思っていたのだろう?どんなものでもそれを「極める」ということは容易なことではない。好きとか、愛しているだけでは乗り越えられない壁がある。そのことに気づいたとき園子は・・・・。とても切ない作品だった。



| 篠田 節子 | 16:49 | comments(0) | ゆこりん |


レクイエム(篠田節子)

祥子が介護士をしている老人病院に、伯父は偶然入院してきた。ベッドの上で伯父は、戦争中の自分の体験を淡々と語り始める。その驚くべき内容。祥子はなぜ伯父が宗教の世界に身を置いたかを、ようやく理解したような気がした・・・。表題作「レクイエム」を含む5編を収録。

人の心の中にあるひずみ。それが見せる幻なのか?作者の描く世界はとても不思議な世界だった。逝く者と見送る者、心のすき間を埋めようとする者、人生を振り返る者、語られる悲惨な過去の話に耳を傾ける者。そのどれもが悲哀に満ちている。特に「レクイエム」は読んでいて切なかった。自分が生きるためにしたことは、結局自分の人生を狂わせていく。他に選択肢などあるはずもなかったのに。読後、泣きたくなるような思いが心に残った。



| 篠田 節子 | 16:29 | comments(0) | ゆこりん |


砂漠の船(篠田節子)

ホームレスの男が凍死した。そのことに娘は関わっているのか?そして男が持っていたお守り。そこに隠された秘密とは?幹郎が家族のために良かれと思って行動したことが、やがては家族を崩壊へと導いていく。何気ない日常生活の中に潜む問題を描いた作品。

家族のために最良の選択をしたと思っているのは幹郎だけだった。幹郎の思いは、かえって家族を息苦しくさせていく。だが、ほかにどんな選択肢があったというのか?幹郎に対し、男の哀れささえ感じる。たとえ家族であっても、心の奥底に流れている本質までは見抜けない。幹郎の祖母や父母、そして妻や娘の心に隠されたものに触れたとき、そこには悲しみとともに言い知れぬ恐ろしさがあった。「はたして自分の家族は?」そう考えると心がヒヤリとする。



| 篠田 節子 | 15:25 | comments(0) | ゆこりん |


カノン(篠田節子)

かつて愛した男が自殺した。死の直前までバイオリンで「カノン」を演奏しながら。その「カノン」は録音され、瑞穂のもとに送られてきた。逆回転で録音された「カノン」。そのテープを受け取ったときから、瑞穂は言い知れぬ恐怖を味わうことになる・・・。

聴こえるバイオリンの音も、自殺したはずの香西の姿も、すべては瑞穂の心が作り出す幻なのか?それとも現実なのか?過去を忘れ、平凡に生きる日常に、不安は波紋のように広がっていく。人の思いとはこれほど強いものなのか。そして、その強さは死をも超越するものなのか。置き去りにしてきた過去の自分をしっかり見つめたとき、そこからまた新たな人生が始まる。瑞穂もそうあってほしいと願う。



| 篠田 節子 | 19:35 | comments(0) | ゆこりん |


ハルモニア(篠田節子)

脳に障害を持つ一人の女性。彼女には天才的とも思える音楽的才能があった。その女性由希にチェロを教えることになった東野。驚異的とも思えるスピードで由希はその才能を開花させていくが、彼女の隠された力もまた、増幅していった・・・。

人とは違う感覚で物をとらえ、自分の世界の中だけで生きている由希。音楽的な才能を伸ばすことで、彼女の世界を広げようとする人たち。その間には越えられない壁がある。人間の脳はひとつの宇宙だと言った人がいる。現代の医学や科学では解明しきれない謎がたくさんある。東野は知らず知らずの間に、由希の宇宙に飲み込まれていった。それは音楽家としてなのか、一人の男性としてなのか?東野が選んだ結末を、由希も望んでいたのだろうか?彼女の微笑がその答えなのだ・・・。



| 篠田 節子 | 15:03 | comments(0) | ゆこりん |


百年の恋(篠田節子)

冴えないライターが、容姿端麗なエリート銀行員を妻にした。人もうらやむ結婚。自分は世界一幸せな男だと思っていたが、実際に生活してみると・・・。面白さの中にちょっぴり苦味もある話。

結婚してから「こんなはずではなかったのに・・・。」と嘆く人も少なくないのでは?しかし、他人同士が一緒に生活するのだから、想像と現実が違うのは当たり前だ。大切なのは、どうやって二人の生活を充実させていくのか、だと思う。真一と梨香子もこれから先、悩んだり、怒ったり、泣いたりしながら、夫婦としての絆を深めていくのではないだろうか。そしてきっと結婚してよかったと思う時が来るだろう。人は、一人より二人で生きる方がずっと幸せなのだから。



| 篠田 節子 | 15:12 | comments(0) | ゆこりん |