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Op.ローズダスト(福井晴敏)

アクトファイナンシャル常務取締役の水月聡一郎が殺された。巧妙に仕掛けられた爆弾によるものだった。だが、この事件は単なる序章に過ぎなかった。「オペレーションローズダスト」この作戦の真の目的は何か?入江一功と丹原朋希。二人の凄まじい戦いが今、始まろうとしていた。

かつて心を通わせていた入江一功と丹原朋希。だが、ある出来事をきっかけに二人は離反する。それぞれの心に深い傷を残して。二人が愛した女性堀部三佳が作った「ローズダスト」という言葉。その言葉の持つ意味は深い。緻密な描写が、登場する人物像や舞台となった臨海副都心を鮮やかに浮かび上がらせる。読んでいて人の息づかいや光景がはっきりと感じられるほどだった。だが、並河と朋希という、ちょっとさえない中年男性と心に傷を持つ若者という組み合わせは、今までの福井作品に何度も登場したパターンだ。またかという印象は否めない。危機が迫る中での激しい攻防戦は作者得意の描写か?そしてラスト。本当は感動するはずの場面だと思うが、「終戦のローレライ」や「亡国のイージス」ほどの感動はなかった。また、入江一功やその仲間たちがなぜこんな行動を起こしたのか?その原因となる出来事についても説得力に欠けるように思った。



| 福井 晴敏 | 23:51 | comments(0) | ゆこりん |


6ステイン(福井晴敏)

その存在を秘密にされてきた組織市ヶ谷、防衛庁情報局。その市ヶ谷に関わる人たちの悲喜こもごもを描いた、6つの作品を収録。

初の短編集ということで、ちょっとわくわくしながら読んだ。防衛庁情報局を舞台に起こるさまざまな出来事。だが単に陥れたり、陥れられたり、殺したり、殺されたりという話ではなかった。そこには他の作品でも見られるような、人としての悲哀があった。人はどんな状況でも生きていかなければならない。その痛いほどの思いが伝わってくる。「畳算」「媽媽」は何とも切なかった。そして、最後に収められた「920を待ちながら」。この後半は、「おお!」と叫んで、思わずニヤリ。福井ファンなら、私の気持ちが分かるはず♪



| 福井 晴敏 | 15:10 | comments(0) | ゆこりん |


川の深さは(福井晴敏)

元警官だった桃山が警備するビルに、若い男女が逃げ込んできた。保と葵。彼らの握っているある秘密を追い、動いている組織は?そして保と葵の目的は?日本という国の闇の部分が見えたとき、桃山もまた、事件の渦中に巻き込まれていった・・・。

どんなに激しい戦闘シーンが描かれていても、この作品の根底に流れるものは、人間の人間に対する愛だ。不器用な生き方しかできない桃山だが、ありのままの自分をさらけ出し、相手の閉ざされた心を開くことができた。命の大切さを叫ぶ姿にも、胸を打たれる。人は、自分が無力だと分かっていても、あえて困難に立ち向かって行かなければならないときがある。愛する人のために・・・。保の思いが、保と関わった全ての人の心に届きますように。葵も、これからの人生を強く生きていけますように。
「どんなに汚されていても、流れ続ける川には未来がある。」
とても印象的な言葉だった。



| 福井 晴敏 | 12:00 | comments(0) | ゆこりん |


Twelve Y.O.(福井晴敏)

沖縄から米海兵隊を撤退させたのは、たった一人のテロリストだった。彼の名は「12(トゥエルブ)」。
コンピュータウィルス「アポトーシス供廚函∪擇蟷イ箸い錣譴拭孱贈楕現顱廚鮗蠅法彼は米国防総省を脅迫し続けた。彼の最終目的は何か?江戸川乱歩賞受賞作品。

圧倒的迫力で、読む者を惹きつける。だが、この作品の根底に流れるのは、人間の心の奥にひっそりと存在していた悲しみだった。「12」こと東馬修一。父を愛することも、父に愛されることも知らずに育った彼の求めたもの、それは親子の絆ではなかったのだろうか。国家の思惑に翻弄された一人の男の憐れさ。「BB文書」の正体が明らかになった時、その思いはいっそう強まった。「死ぬな!生きろ!」かつて東馬に命を救われた平が、東馬に言われた言葉だった。平はそれと同じことを若い二人、護と理沙に叫ぶ。平の思いが、この二人に届くことを願った。



| 福井 晴敏 | 12:03 | comments(0) | ゆこりん |


終戦のローレライ(福井晴敏)

負け方を知らなかった日本。破滅の道へと落ちてい国家を救えるのか?太平洋の「魔女」と呼ばれた、秘密兵器ローレライ。彼女は何のために歌うのか?戦いの狂気の中、人が人であるためには、いったい何をなすべきなのか?感動の長編作。

泣けた。とにかく泣けた。戦争は悲惨だ。生きることの意味も、死ぬことの意味も分からぬまま、次々に消えていく命。大切なものを守るために、男たちは戦う。自分たちの思いが未来につながるという希望を胸に、男たちは戦う。何のために始めた戦争なのか?止めることは出来なかったのか?様々な思いが胸をよぎる。多くの犠牲により守られた日本という国家。果たして今の日本は、その数々の犠牲になった命に対し、恥ずかしくない国家だと言えるのか。そう思ったとき、涙があふれた。いつの世も無くならない戦争。これだけ戦争を繰り返しても、まだ足りないというのだろうか。改めて「平和」という言葉の、重さを感じた。



| 福井 晴敏 | 13:00 | comments(0) | ゆこりん |


亡国のイージス(福井晴敏)

危険分子とみなされ闇から闇へと葬り去られたひとつの命。かけがえのない一人息子を失った宮津が艦長を務める、最新のシステムを誇る護衛艦「いそかぜ」は、しだいに国家の謀略の中に巻き込まれていく。日本最高権力者さえも恐怖に陥れた事件の結末は?

「いそかぜ」で繰り広げられる壮絶な戦い。それはいったい何のためのものなのか?憎悪による傷つけあいは憎悪しか生み出しはしない。その中での仙石恒史と如月行の結びつきは読む人の心を熱くする。かたくなな行の心を、仙石は体当たりで開いてゆく。人が人を思うとき、どんな困難をも乗り越えていける強さが生まれる。ラスト・・・。子を失った宮津と、親を失った行の心が触れ合う場面では、涙がこぼれた。「国家」、それは人の命の集合体なのだ。そのことを私たちは決して忘れてはならない。



| 福井 晴敏 | 13:04 | comments(0) | ゆこりん |