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ちょうちんそで(江國香織)

架空の妹と会話しながらひとりで暮らす雛子。そんな彼女のところへやって来る人たち。雛子は孤独なのか・・・。そして、雛子の秘密とは?

最初から最後まで、穏やかなときの流れを感じる。特別な事件が起こるわけでもなく、驚くような出来事が隠されているわけでもない。そんなゆったりとした流れの中の話だが、登場する人たちが抱えるものは実にさまざまだ。いろいろな人とのしがらみ、人の心の表と裏、過去と現在・・・。人の持つ多種多様な断片が、どこかで微妙につながっている。そのつながり方はさりげないけれど、何か深い意味を持っている。雛子の生き方に共感はできなかったが、雛子をめぐる人と人とのつながりはなかなか面白かった。
現実的な部分と現実離れした部分が絶妙に絡み合い、独特の雰囲気を作り出している味わいのある作品だと思う。



| 江國 香織 | 12:05 | comments(0) | ゆこりん |


赤い長靴(江國香織)

結婚して10年。子供はいないけれど、夫婦二人で歩んできた・・・。逍三と日和子という一組の夫婦の日常を、それぞれの視点から描いた連作短編小説。

日和子の話を聞いているのか、いないのか?おそらく逍三は、話の半分も聞いていないと思う。同じ空間にいるのに、日和子は孤独を感じないのだろうか?逍三に対して怒りを感じないのだろうか?
日和子は時々くすくすと笑う。笑うことと泣くことは似ていると思いながら。でも、きっと本当は泣きたいのだ。思いっきり泣きたいのだ。
実際に、こんな夫婦も世の中にはいるのだろう。「もし自分が日和子の立場だったら?」そう考えるだけでも気持ちが沈む。絶対に耐えられそうもない。



| 江國 香織 | 14:59 | comments(0) | ゆこりん |


間宮兄弟(江國香織)

兄明信35歳。弟徹信32歳。彼らは一緒に住んでいる。時々静岡に住む母親に会いに行ったり、友人や知人を家に招いたり。そんな穏やかな二人の日常を、穏やかに描いた作品。

はっきり言って、いい年をした男二人が(それも兄弟が!)一緒に暮らしているなんて、なんだか変。趣味も何だかおたくっぽくて、もし近所に実際にいたら絶対に近づかないだろうと思う。だがこの二人、とても純粋な心の持ち主なのではないだろうか?いまどきこういうタイプの人間は珍しい。かわいそうなことに、女性にはあまり縁がないようだが。二人は、これから先もずっと一緒に住み続けるのだろうか?そういう光景はあまり想像したくない気がする。間宮兄弟を初め登場人物一人一人が個性豊かに描かれていて、楽しめる作品だった。



| 江國 香織 | 17:07 | comments(0) | ゆこりん |


雨はコーラがのめない(江國香織)

初めての出会いは雨の日だった。「雨」と名づけられた犬と、大好きな音楽を聴くひと時。一つ一つの曲が物語ととけ合って、素敵な雰囲気を作り出した作品。

ペットではない。「雨」は恋人なのではないだろうか。そんな感じさえする。人に話すのと同じように話しかけ、一緒に音楽を聴いている。そんな一人と一匹の、ほほえましい光景が目に浮かぶ。作者の音楽に対する思いも、好感が持てた。中には、私にとっても涙が出るほど懐かしい曲があった。でも・・・。「ご主人とは一緒に聴かないの?」そんなことを問いかけてみたくなるのは、私だけ?



| 江國 香織 | 13:31 | comments(0) | ゆこりん |


きらきらひかる(江國香織)

アルコールをやめられない笑子。ホモで、男性の恋人までいる睦月。二人が結婚したのはなぜ?究極?の恋愛小説。

「恋愛にルールはない。」まさにこの一言に尽きる話だ。二人がなぜ夫婦でいられるのか、それは当人同士にしか分からない。だが、お互いがお互いを信頼し必要としているのなら、それはそれでいいと思う。愛の形はひとつとして同じものはないのだから。だが、そのことを頭の固い親たちに理解させるのは、恐ろしく大変だ。笑子と睦月もそのことで頭を悩ませる。温かく見守ってあげられないのかと思うが、実際にこんなことがあったら、きっとうろたえてしまうに違いない。これから二人は、どんなふうに年を重ねていくのだろうか。ちょっと気になる。



| 江國 香織 | 08:32 | comments(0) | ゆこりん |


号泣する準備はできていた(江國香織)

別れた男が電話で言った。「文乃が出てくる夢を見た。」と。愛し合っていた。そして今も愛してる・・・隆志。泣くに泣けない女性の心理を描いた表題作を含む、12編の短編を収録。

どの話も、日常のありふれたひとコマにすぎないのかもしれない。しかし、江國香織という作家の手にかかると、こんなにも鮮やかにきらめくものなのか!日常の中から切り取られた断片が、きらきらと舞っているような感じがした。心のひだの中を覗き込むような描写は、私をぞくっとさせる。心の揺れ動かない人間はいない。その揺れ動く瞬間を、彼女は見事にとらえている。切り取られた断片には、そこにいたるまでの過去がある。そして、そこからつながる未来もある。書かれていない過去と未来。それに思いをはせるのは、読者の役目なのだ。



| 江國 香織 | 14:55 | comments(0) | ゆこりん |


神様のボート(江國香織)

「必ず戻る。どこにいても君をさがしてみせる。」と言って消えた愛する人を待ち、葉子は娘草子をつれて引越しを繰り返す。しかし草子は成長するにつれ、そんな葉子の生き方を批判するようになる。

愛する人を待ちながら引越しを繰り返す葉子は、単なる身勝手な女性にしか見えない。娘に何度も転校を繰り返させることにも何も感じていないようで、母親としての自覚が足りないのではないかと思う。反面、これほどまでに人を愛せたら素敵だなとも思わずにはいられない。「女」としての生き方を考えさせられた作品。



| 江國 香織 | 14:31 | comments(0) | ゆこりん |