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風は西から(村山由佳)

「ごめん。」
そのひと言を残し、彼は自ら命を絶った。
あこがれの大企業に就職し、希望に満ちた未来を見つめていたはずだったのに。いったい彼はなぜ死ななければならなかったのか?遺された者たちは、大企業と闘うことを決意した・・・。

将来は両親が営む居酒屋を継ぐはずだった。その日のために、大学の経営学科で学び、健介は、敬愛する山岡誠一郎が経営する「山背」に入社した。だが、それが悲劇の始まりだった・・・。
健介が就職したのは、ブラック企業だった。達成できるはずもないノルマを課せられ、彼は奔走する。「できないのは自分に能力がないせいだ。」そう思い込み、健介はしだいに自分を追い込んでいく。読んでいて胸が痛い。「山背」は、人を人として扱っていない。「社員がどうなろうと構わない。代わりはいくらでもいる。」そういうふうに考えるとんでもない企業だ。健介は、そんな企業につぶされた・・・。遺された家族、そして恋人の千秋が立ち上がる!
読みごたえがある、内容の濃い作品だった。健介が追い詰められていく描写は生々しく、リアリティがあった。けれど、健介の両親と千秋が「山背」に立ち向かっていく描写があっさりしすぎていて物足りなさを感じた。できれば、もっとじっくり描いてほしかった。それがちょっと残念だった。



| 村山 由佳 | 22:15 | comments(0) | ゆこりん |


永遠。(村山由佳)

弥生の短大の卒業式の日、徹也は水族館で一人弥生の来るのを待っていた。過ぎ去った日々。逝ってしまった人。さまざまな思い出の向こうに待っているものは?ちょっと切ない物語。

思いを、素直に人に伝えることが出来たなら。とまどいも、ためらいもなく。たったひとこと。それさえも言葉にならないときがある。人の心は、ときには悲しい。弥生の思いは、本当に伝えたいあの人に届いたのだろうか?
「一度誰かとの間に芽生えたつながりは、ずーっと消えずに続いていく」
そういう永遠があることを、信じずにはいられない。



| 村山 由佳 | 15:31 | comments(0) | ゆこりん |


天使の梯子(村山由佳)

愛した女性は8歳年上。高校時代の国語の先生だった。しかも彼女には、人に言えない心の傷があった・・・。夏姫と慎一の恋の行方は、はたして?

人はその心の中に、他人には知られたくない傷を抱えていることがある。それを癒してくれるのは、時の流れ?愛する人の存在?その両方かもしれない。どんなに悔やんでも悔やみきれないことがある。時を戻すことができるなら、どんなにいいだろう。そう願ったことは誰にでもあると思う。だが、人は前へ進むことしかできない。夏姫や慎一も、過去の苦しみを乗り越えて前に進んで欲しいと思う。二人でならそれが出来るはず・・・。
とても切ない話だったが、今までにあるパターン。「お涙ちょうだい」的な部分もあり、感情移入できなかったのが残念だった。



| 村山 由佳 | 15:26 | comments(0) | ゆこりん |


すべての雲は銀の・・・(村山由佳)

恋人に裏切られた。彼女の選んだ相手は兄貴。ズタズタになった心を抱えて、祐介は信州の菅平にやってきた。そこでの生活、人とのふれ合いを通し、祐介は、傷ついた心を抱えているのは、自分だけではないことを知る・・・。

誰もがその笑顔の陰に、悩みや悲しみを抱えている。生きる痛みに耐え切れない時もあるだろう。人はどんな困難にも立ち向かう強さと、ふとしたことで崩れてしまう弱さをあわせ持っている。そのバランスが崩れた時、誰かに寄りかからずにはいられなくなるのだろう。人の思いやりが、壊れかけた心を温かく包んでくれる。そこから人はまた強く生きていける。「どんな不幸にもいい面はある」その言葉がとても印象的だった。



| 村山 由佳 | 18:26 | comments(0) | ゆこりん |


約束(村山由佳)

ヤンチャとノリオとハム太とワタル。仲良し4人組。10歳の頃のきらめくような、そしてちょっぴり悲しい思い出の物語。絵と文章が素敵に溶け合った本。

ヤンチャの突然の入院。日に日にやせ衰えていくヤンチャ。ノリオとハム太とワタルは、タイムマシンを作ろうと決心する。本物のタイムマシンなど作れるわけがないことを、誰もがよく知っていた。だがそれは、彼らの希望だった。
「ヤンチャを元気にするために。」
タイムマシンを作るのは、確かに不可能なことかもしれない。しかし、過去を見つめ直し、それを未来へつなげることは出来るのだ。ワタルの言うように、それこそがタイムマシンなのではないのか。10歳のあの日、川原での約束は、形を変えて果たされようとしている。ヤンチャもきっと喜んでいると思いたい。



| 村山 由佳 | 15:14 | comments(0) | ゆこりん |


青のフェルマータ(村山由佳)

自分の何気ない一言で父母が離婚し、母親からはうらまれるようになってしまった・・・。深く傷ついた里緒は、彼女自身の声を失ってしまう。里緒に声を取り戻させたいと願う父親は、彼女をイルカの住む島に連れてくるが・・・。

青く透明な世界を覗き込んだような物語だった。耳をすませば美しい音色が聞こえてくるかもしれない。お互い、人は人を知らず知らずのうちに傷つけている。そうとは気づかぬままに。それを癒してくれるのは、愛する人の存在だ。たとえ言葉にしなくても思いは伝わるものなのだ。「愛する者のために何かをすることは、何かをしてもらうことよりもずっと深く、わたしたちを癒す。」この言葉が、乾いた砂に水がしみこむように心にしみてくる。里緒の声を失わせたのも愛なら、取り戻せたのも愛の力にほかならない。そのことに気づいた里緒なら、これから先も強く生きていけるのではないだろうか。



| 村山 由佳 | 08:15 | comments(0) | ゆこりん |


星々の舟(村山由佳)

許されぬ恋に悩む兄と妹、他人の男性ばかり好きになってしまう末っ子、浮気している後ろめたさを感じながら、自分の居場所を見つけられない長兄、戦争時の体験に深く傷ついている父親。それぞれはそれぞれの思いを抱きながら、家という舟に乗る・・。

同じ舟に乗っていても、家族一人一人星のようにその輝きは違う。それぞれにそれぞれの悩みを抱えている。それでもお互い思いやりは忘れない。家族というのはいいものだと思う。だが、ここに描かれている家族には、あまりにも悩みや問題があり過ぎて、読んでいて息が詰まりそうだった。「一つの家庭にこれほどたくさんあるわけがない。」などと疑問に思い始めたら、感情移入が出来なくなってしまった。内容が濃厚すぎる気がする。



| 村山 由佳 | 14:36 | comments(0) | ゆこりん |


翼(村山由佳)

「お前は呪われている。」「お前はみんなを不幸にする。」
母からの言葉による虐待は、真冬の心を切り裂いていく。そんな真冬に手をさしのべたラリー。彼女は彼とともに人生を歩もうとするが、思わぬ悲劇が待ち受けていた・・。

人は人を傷つけながら、そして自分自身も傷つきながらではないと、生きていけないのだろうか?信頼が裏切られた時、人の心はこれほどまでに醜くなるものなのか。財産、人種、家族、どれもが人の心を良くも悪くも変えていく。その中での真冬の凛とした姿はむしろ悲しげに見えてくる。これからの真冬の人生、どうか愛にあふれた幸せな人生でありますように。



| 村山 由佳 | 12:09 | comments(0) | ゆこりん |