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スイート・ホーム(原田マハ)

「大阪・梅田から山手を走る電車に乗り、駅前のバス乗り場からバスに乗ってください。ふたつめのバス停で降りた先にお店はあります。」
「スイート・ホーム」という名の小さな小さな洋菓子店を舞台に繰り広げられる心温まる物語。

地元で愛される小さな洋菓子店「スイート・ホーム」。家族で営むその店にはいろいろな客が訪れる。みなそれぞれにさまざまな思いを胸に抱えている。でも、美味しい物は人を幸せにする力がある。それが、心をこめたものであればあるほど・・・。近所にこんな素敵なお店があったらいいのにと思う。
大きな問題はない。大きな事件も起こらない。そして、この小説に登場するのは、困っている人をそっと包み込む優しさを持った善人ばかりだ。非現実的だと言う人もいるが、私はそれはそれでいいのではないかと思う。読んでいると気持ちが穏やかになる。ほのぼのとしてくる。そして、読後感も悪くない。心が癒されるあたたかな作品だと思う。



| 原田 マハ | 22:35 | comments(0) | ゆこりん |


暗幕のゲルニカ(原田マハ)

20世紀を代表する絵画、ピカソの「ゲルニカ」。そのタペストリーが国連本部のロビーに飾られていたが、ある日突然姿を消してしまった。戦争に対する人々の思惑が、過去でも現代でも交錯する。「ゲルニカ」は、平和を望む人たちによってメッセージを発信することができるのか・・・?

人々の目に触れないように、国連の安保理会議場のロビーにあるピカソの名画「ゲルニカ」のタペストリーに暗幕が掛けられた。それは、戦争を起こそうとする人間たちの手によるものだった。反戦の象徴である「ゲルニカ」は、イラク空爆の会見の場にはふさわしくないとの判断だった。
「ゲルニカ」は、反戦主義者のピカソによって描かれた。その絵に込めたピカソの平和への想いは、現代にいたってもなお輝き続けている。主人公の八神瑤子は、「ピカソと戦争」という企画展で「ゲルニカ」を展示したいと強く願う。だが、所蔵しているスペインのレイナ・ソフィア芸術センターは絶対に貸し出しに応じない。借りたいと強く願う瑤子と絶対に貸し出さないスペイン政府との間の攻防や、それと並行して語られるピカソと「ゲルニカ」の逸話は、読み応え充分だ。面白いと思った。けれど、後半は何だか安っぽい映画かドラマのような展開になってしまった。本当ならラストに感動が待っているはずなのだが・・・。作者はどうしてこういう展開にしたのだろうか?個人的には受け入れ難く、ちょっと残念だった。



| 原田 マハ | 22:07 | comments(0) | ゆこりん |


翼をください(原田マハ)

青山翔子は、暁星新聞創業135周年記念企画の一環として暁星新聞主筆の岡林にインタビューすることになった。そしてそのインタビューで、山田順平というカメラマンだった男の存在を知る。山田のことを調べていく中で、彼女は1枚の写真を発見する。そこに写っていた飛行機と女性は・・・? 歴史の中に埋もれてしまった真実を見つけ出すために、彼女は行動を開始する。

ニッポン号は、第二次世界大戦前期における日本の民間航空機で、4大陸と2大洋を連続周航した日本初の飛行機である。1939年8月26日に羽田飛行場(現 東京国際空港)を離陸し、10月22日に帰国した。日本製の飛行機と日本人乗組員が、世界一周の長距離飛行を世界で初めて成功させるという快挙だった。だが、戦争前の複雑な国際情勢の中、この素晴らしいできごとは封印されてしまった・・・。
この作品は、この実際にあったできごとをもとに作られた物語だ。ニッポン号に乗り込み世界一周を成し遂げようとする男たちと、ひとりのアメリカ女性の物語・・・。その女性エイミーがどう日本の飛行機や日本人と関わるのか?読み進めていくうちにしだいにその謎が明らかになる。
世界一周に賭ける男たちとエイミーとの絆の描写はとても感動的だった。数々の困難をひとつひとつ乗り越え、彼らは偉業達成へと突き進む。物語の中にどんどん引き込まれて、自分も空を飛んでいる気持ちになってしまった。こんなふうに飛べたならステキだろうと思う。エイミーもそんな気持ちだったのだろう。彼女はただ自由に空を飛びたかっただけなのだ。エイミーのその後の人生を想うと切なく哀しい。そして、山田順平の人生も・・・。戦争は、どんな理由があろうと絶対にしてはならないと強く思う。
単行本で500ページ弱あったが、全く長さは感じなかった。夢中になって読んだ。本当に面白かった。オススメです!



| 原田 マハ | 18:18 | comments(0) | ゆこりん |


キネマの神様(原田マハ)

大手ゼネコンのシネマ部門でバリバリ働いていた歩は、会社内の争いがもとで退職してしまう。一方、歩の父が突然倒れ入院する。自分が退職したことを言いだせないまま歩は父の看病を続けるが、今度は父に多額の借金があることが発覚!ギャンブル好きの父からギャンブルを取り上げなければならなくなる。「父に映画の楽しさを再認識してもらおう!」歩はそう考え、行動を開始するのだが・・・。

この作品に登場する人たちはみな個性的な人だ。そして、みな心のどこかに傷を負っている。生きることにがんばろうとして空回りばかりしている人たち・・・。面白おかしい描写の中にも、ふとした瞬間に人生の悲哀を感じてしまう。そんな人たちが「映画」を通して出会い、生きがいを見つけ、新たな人生を歩んでいく。人生がこの作品のようにこんなにうまくいくとは思わないが、未来に希望を持って生きることの大切さは伝わってくる。それと同時に、人と人とのつながり・・・絆の大切さも伝わってくる。この世に生きている人すべてにエールを送りたい。そんな気持ちにさえなってしまう。
読後は、穏やかで温かな感動に包まれた。映画が好きな人にも、そうでない人にも、ぜひ読んでもらいたいと思う。



| 原田 マハ | 19:56 | comments(0) | ゆこりん |


楽園のカンヴァス(原田マハ)

ニューヨーク近代美術館のアシスタント・キュレーターのティム・ブラウンは、伝説のコレクター、コンラート・バイラーの邸宅で1枚の絵を見せられる。それは、アンリ・ルソーの「夢」に驚くほど似ていた絵だった。手掛かりとなる古書を読み真贋を判定するのに与えられた期間は7日間。正しく真贋判定してこの絵を手に入れるのはティムか?それとも、同じようにバイラーに呼ばれた日本人研究者の早川織絵か?そして絵に込められた想いとは?山本周五郎賞受賞作品。

1枚の絵をめぐり、さまざまな人たちの思惑が入り乱れる。アンリ・ルソーの最後の絵となった「夢」。その「夢」に酷似した絵「夢をみた」。それは本物なのか?その謎解きのためにティムと織江が読むことになった古書には、ルソーとピカソの姿が生き生きと描かれていた・・・。
画家というのは、自分の作品にどれだけの想いをこめているのだろう。いや、もしかしたら、命を削り取って描いているのか!?時を超えて語られる画家たちや彼らを取り巻く人々の描写は感動的だった。絵画に関するミステリーというのも異色で興味深かった。アンリ・ルソー。名前だけは知っていたが、「こういう画家だったのか!」と驚きもした。美術関係には全く縁のない私でも、読んでいてこの作品にぐいぐい引き込まれた。読後も余韻が残る、面白い作品だと思う。



| 原田 マハ | 17:54 | comments(0) | ゆこりん |