ビブリア古書堂の事件手帖7(三上延)
2017.04.14 Friday
栞子の母はなぜ姿を消していたのか?栞子と大輔の関係はいったいどうなるのか?シェイクスピアの古書をめぐる謎が解き明かされたとき、真実の扉が開かれた。シリーズ完結編。
シリーズ1〜6には、さまざまな本をめぐる謎があった。栞子と大輔は、何度か危険な目に遭いながらもそれらを解決してきた。そして、最後に残ったのは、栞子の母・智恵子にまつわる謎だった。彼女はなぜ栞子とその妹を置いて姿を消したのか?彼女の追い求めるものは何なのか?シリーズ7では、真実が明らかになる。
重要なカギを握るのは、シェイクスピアのファーストフォリオと呼ばれる稀覯本だ。その本をめぐる攻防戦の描写は、見事だ。いったいどちらに勝利の女神がほほ笑むのか?手に汗握る展開だった。
シリーズ1〜7は、どれも面白かった。本好きにはたまらない作品だ。このシリーズ7は、まさに完結にふさわしい内容だった。読みごたえがあり、読後感も悪くなかった。ただ、このシリーズも最後だと思うと、読み終えてしまうのがすごく惜しかった。できれば、栞子と大輔の物語を別の形でまた書いてほしいと願っている。
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