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猫が見ていた(アンソロジー)

「マロンの話」(湊かなえ)、「エア・キャット」(有栖川有栖)、「泣く猫」(柚月裕子)、「『100万回生きたねこ』は絶望の書か」(北村薫)、「凶暴な気分」(井上荒野)、「黒い白猫」(東山彰良)、「三べんまわってニャンと鳴く」(加納朋子)。 猫にまつわる話7編を収録。

猫猫猫。猫の話。猫好きな人にはたまらない本だと思う。7人の作家による猫が登場する話だが、作家が違うと物語もこれだけ多彩になるのかと、ちょっと感動!作家の個性が色濃く出ている話もあれば、「こういう話も書くのか!」と意外性に驚いた話もある。
印象に残ったのは「泣く猫」と「凶暴な気分」だ。「泣く猫」は母と娘の物語だが、猫が重要な役割を果たしている。ラストは切ない。「凶暴な気分」では、ふたりの女性の描写に猫が効果的に使われている。人の心の中に潜むものの怖さを感じた。彼女たちのこれからが気になる。
猫と人との関係は、不思議でもあり、感動的でもあり、切ないものでもあり・・・。猫好きな人はもちろんのこと、そうでない人も楽しめる作品だと思う。



| アンソロジー(複数著者) | 21:45 | comments(0) | ゆこりん |


宮辻薬東宮  アンソロジー(複数著者)

ちょっぴり怖い短編ミステリーのバトンリレー。宮部みゆき、辻村深月、薬丸岳、東山彰良、宮内悠介。5人のアンソロジー。

宮部さんの「人・で・なし」は、かなりのインパクトがあった。じわじわと迫りくる恐怖。読み手に「さすが!」と思わせる話だった。辻村深月さんの「ママ・はは」も、サラリとした何気ない会話の中に実は恐怖が潜んでいるというぞっとする話だった。このふたつは読みごたえがあったのだが、他3編はそれほど面白いと思わなかった。特に宮内悠介さんの話は、ラストを飾るのにふさわしいとはどうしても思えなかった。恐怖でもミステリーでもない中途半端な話だった。
宮部みゆきさんの書き下ろし短編を辻村深月さんが読み、短編を書き下ろす。その辻村さんの短編を薬丸岳さんが読み、書き下ろす。薬丸さんの短編を東山彰良さんが・・・。そういうふうにして2年かけてつないだそうだが、そんなふうには全く感じない。それぞれバラバラに書いてひとつの本に収めたものと、何ら変わらない。前の話を引き継ぎながら新たに展開していく話の方が、ずっと興味深いし面白いように思う。その方が、前の話を読んでから書き始めるということが生きてくるのではないか。人気作家5人のアンソロジーということで期待して読んだのだが、少々期待外れだった。



| アンソロジー(複数著者) | 21:49 | comments(0) | ゆこりん |


宇宙には、だれかいますか?  複数著者(18人の科学者)

「宇宙には、だれかいますか?」
生物学、化学、物理学、生命科学、天文学など、あらゆる分野の専門家たち18人がこの問いに答えた。はたして、その答えとは?

宇宙が誕生してから138億年。地球が誕生してから46億年。いまでは、さまざまな種類の生き物が地球に生息している。では、この広い宇宙の中には生命体が存在する星はあるのか?あらゆる分野の科学者たちが、それぞれの見解を述べる。いろいろな意見があってなかなか面白い。
そもそも、生命体の定義とは何か?その生命体が生まれるための条件とは?知的生命体とは、どのような生命体なのか?今まで疑問に思うことなどなかったが、こうしてあらめて問われると明確に答えることはできない。
宇宙は広い。どんなことが起こっても、どんなものが存在しても、不思議ではないような気がする。私たち地球人の考えの及ばないことが、たくさんあるとも思う。これからの未来、地球人が地球外生命体を確認する日が来るのだろうか?そんなことを考えながら星空を眺めると、ワクワクしてくる。



| アンソロジー(複数著者) | 20:07 | comments(0) | ゆこりん |


短篇ベストコレクション 現代の小説2014(アンソロジー)

ベテランから新鋭まで、2013年に文芸誌に発表された短編のベスト作品を14編収録。

浅田次郎、有栖川有栖、大沢在昌、乙川優三郎、小川一水、古処誠二、桜木紫乃、月村了衛、西崎憲、原田マハ、万城目学、宮内悠介、結城充考、柚月裕子の総勢14名が書いた短編集だ。
浅田次郎の「獅子吼」は、戦時中の動物園を舞台にし、ライオンの立場から置かれた状況を述べているものだが、なかなか興味深かった。
小川一水の「御機送る、かなもり堂」は、発想は面白いが読んでいて結末が何となく分かってしまい、もう少し工夫がほしかったと思う。
万城目学の「インタヴュー」は、宮澤賢治の「注文の多い料理店」を題材にしていて、ユニークで面白かった。
柚月裕子の「泣き虫(みす)の鈴」は、東北を舞台にした味わいのある話だった。昭和初期の東北の生活の描写も読みごたえがあった。
短編集は、未読の作家の作品を読めるというところがいいと思う。面白かったものそうでなかったものいろいろだが、まあまあ楽しめる作品だと思う。



| アンソロジー(複数著者) | 22:29 | comments(2) | ゆこりん |


Wonderful Story(アンソロジー)

伊坂幸太郎・大崎梢・木下半太・横関大・貫井徳郎。人気作家5人が、犬にちなんだ名前に改名!?そして、犬にちなんだ、”ワン”ダフルな5つの物語が完成した♪

伊坂幸犬郎、犬崎梢、木下半犬、横関犬、貫井ドッグ郎。5人の作家が「犬」を題材にしてステキな物語を作り出した。
伊坂さんの作品は発想がとてもユニークで、思わず笑ってしまった。余韻が残る終わり方で、もっと先が読みたくなる。大崎さんの作品は、家族のあり方について深く考えさせられた読みごたえのあるものだった。「家族の絆」って強いのか?脆いのか?木下さんの作品もユニークだった。この作家さんの作品は初読みだったが、他の作品も読みたくなった。バターの使い道にこんなのがあったとは・・・(笑)。横関さんの作品もよかった。盲導犬のことが詳細に描かれていて、興味深かった。貫井さんの作品は、ユーモラスなところもあるが、ちょっと怖いミステリアスな話だった。忍び寄る危機・・・。読んでいて思わずあたりを見回したくなる衝動に駆られた。ひと味違う面白さがあった。
どれも、個性が光る味わいのある話だった。最後の解説の部分までもが面白い。”一読の価値あり”です♪



| アンソロジー(複数著者) | 19:41 | comments(4) | ゆこりん |


最後の恋 Men's(アンソロジー)

「最後の恋」そう言わせるほどの恋とはいったいどんな恋なのか?7人の作家が描く、究極ともいえる恋愛物語。

伊坂幸太郎、越谷オサム、朝井リョウ、石田衣良、橋本紡、荻原浩、白石一文、この7人の作家が、恋愛を描いた。
伊坂幸太郎の「僕の舟」は、人と人との不思議なつながりを見事に描いていた。運命の赤い糸の存在を感じずにはいられなかった。伊坂らしい作品だと思う。「3コデ5ドル」は越谷オサムの作品だが、なかなかユニークで面白かった。言葉が通じなくても人は心で通じ合えるのものなのだと、改めて感じた。ほのぼのとしたぬくもりが残る話だった。荻原浩の「エンドロールは最後まで」もなかなか面白かった。吉と出るか凶と出るか?この話に登場するふたりの行く末がとても気になる。余韻が残る話だった。
7つの話に登場する恋愛が本当に最後の恋と言えるかどうかは別として、バラエティに富んだいろいろな恋の話が読めるので、楽しめる1冊だと思う。



| アンソロジー(複数著者) | 18:58 | comments(0) | ゆこりん |


短編工場(集英社文庫編集部編アンソロジー)

どの話も宝石のごとく輝く!2000年代に「小説 すばる」に掲載された短編作品の中から、集英社文庫編集部が選びに選び抜いた12編!すごい作家のすごい作品がぎっしり詰まった贅沢な短編集。

この本を本屋さんで手に取り、収録されている短編の作者12名の名前を見たときに思わず、「これを買わないなんて嘘でしょ!」と思ってしまった。桜木紫乃、道尾秀介、奥田英朗、桜庭一樹、伊坂幸太郎、宮部みゆき、石田衣良、乙一、浅田次郎、荻原浩、熊谷達也、村山由佳。このそうそうたる顔ぶれ!ワクワクしながらページをめくった。短編集にありがちな内容のばらつきがなく、どの作品も甲乙つけ難し!作者の個性が光るものばかりだ。宮部さんの「チヨ子」は一度読んでいるが、何度読んでも楽しめる♪ 村山さんの「約束」も以前読んだにもかかわらず、また涙ぐんでしまった。荻原さんの「しんちゃんの自転車」は、切なくそしてほろ苦い。乙一さんの「陽だまりの詩(シ)」も、SF的な不思議な雰囲気の話だった。久々にステキな短編集と出会った。読後も深い満足感を味わった。読みごたえのあるとても面白い作品だと思う。



| アンソロジー(複数著者) | 19:51 | comments(0) | ゆこりん |


和菓子のアンソロジー(アンソロジー)

坂木司さんリクエスト!10名の作家が和菓子をモチーフにさまざまな物語を書いた。お菓子のように甘い話だけではなく、苦い話や切ない話も・・・。さまざまな味の話を詰め込んだ短編集。

アンソロジーの魅力は、何と言ってもいろいろな作家さんの作品を一挙に読めることだと思う。すごく贅沢で得した気分になる。この「和菓子のアンソロジー」にも、10名の作家さんが登場する。小川一水さん、木地雅映子さん、北村薫さん、近藤史恵さん、坂木司さん、柴田よしきさん、日明恩さん、恒川光太郎さん、畠中恵さん、牧野修さん。すごい顔ぶれだ。未読の作家さんもいたので、この機会に読むことができてよかった。
一番印象に残ったのは、坂木司さんの「空の春告鳥」だ。「和菓子のアン」の続編のような話で、またアンちゃんに会えたのがうれしかった。シリーズ化してくれないだろうか・・。坂木司さん、お願いします!
和菓子にさまざまな色や形そして味があるように、和菓子を題材にした話にもさまざまな味わいがある。
北村薫さんの「しりとり」は、切ない中にも愛情の深さが強く感じられる話だった。ホロリときた。牧野修さんの「チチとクズの国」は、自殺しようとした息子と幽霊の父親との話だ。親は、いついかなる時も(たとえ死んでしまっても!)子供の身を案じているものなのだ。親子の絆の深さを感じさせてくれた。そのほかにも、ミステリーあり、ファンタジーあり、恋愛話あり♪楽しめる一冊だと思う。



| アンソロジー(複数著者) | 19:42 | comments(0) | ゆこりん |


ペットのアンソロジー(アンソロジー)

近藤史恵さんリクエスト!我孫子武丸さん、井上夢人さん、大倉崇裕さん、大崎梢さん、太田忠司さん、柄刀一さん、汀こるものさん、皆川博子さん、森奈津子さん、そして近藤史恵さん。10人の作家が、ペットをモチーフに描いた作品を収録。動物好きの人にはたまらない作品。

この作品には、実に多種多様な生き物が登場する。多種多様なのは動物ばかりではない。その動物たちに関わる人間も多種多様だ。世の中にいろいろな人間がいるのは当たり前だけれど、絶対に許せないのは動物を悪事に利用しようとする人間たちだ。自分たちの悪事のためなら平気で動物を傷つけたり命を奪う。「里親面接」の話は、読んでいて怒りに燃えた。一方、飼い主とのほのぼのとした交流を描いた作品もあった。「ネコの時間」だ。この話には泣かされた。ネコのみゃーが真子を思う気持ちが痛いほど伝わってくる。出会いがあれば別れがある。ネコの寿命は人間よりはるかに短い。真子とみゃーにも別れの時が・・・。この話、思い出しただけでも泣ける。ラストは、涙と感動がごちゃ混ぜだった。
1冊で10種類のステキな話が読める。ちょっと得した気分になれる作品だった。



| アンソロジー(複数著者) | 19:15 | comments(0) | ゆこりん |


本屋さんのアンソロジー(アンソロジー)

大崎梢さんリクエスト!10人の作家が、本屋さんを舞台に物語を書いた!楽しめる作品。

本屋さんをテーマにした作品ばかりで、本好きにはたまらない1冊だ。それにしてもまあ、同じテーマでこれだけバラエティに富んだ物語ができるとは!さすがみなさんプロ!一気に読んでしまうのがもったいないなぁと思いながら、一気に読んでしまった(笑)。収録されている作家さんは、飛鳥井千砂さん、有栖川有栖さん、乾ルカさん、大崎梢さん、門井慶喜さん、坂木司さん、似鳥類さん、誉田哲也さん、宮下奈都さん、吉野万理子さん。未読の作家さんが3人も・・・(汗)。
どの話も本当によかった。読み応えがあった。その中で印象的だったのは、宮下奈都さんの「なつかしいひと」だ。愛の力はやっぱりすごかった。思わずホロリとした。「本屋さんのアンソロジー、いろいろな作家さんに書いてもらいシリーズ化できないだろうか?」そう思わせるほど魅力的で面白い作品だった。満足!



| アンソロジー(複数著者) | 16:53 | comments(0) | ゆこりん |