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マイマイ新子(高樹のぶ子)

あの頃は、夢と希望があった・・・。芥川賞作家の高樹のぶ子が、昭和30年代の山口県を舞台に自分自身の幼少時代をモデルに描いた自伝的作品。

昭和30年、新子は9歳の女の子。さまざまなものに興味を持ち、何でも確かめてみたい性格だ。彼女の遊び場はいろいろな所にあった。中には、絶対に近寄ってはいけないと言われていた場所もあったのだが・・・。
自然の中でのびのびと遊ぶ新子やその仲間たち。今のように物にあふれた時代ではなかったが、自然と深くかかわることができた貴重な時代だと思う。祖父と新子が自然をうまく利用して楽しんでいるが、今の子どもたちにも経験させてあげたいと思った。昭和30年代はとてもいい時代だった。戦争の痛手から立ち直り、人々は未来に夢や希望を持って進むことができた。人と人とのつながりも深かったと思う。
読んでいてとても懐かしい気持ちになった。逆に、若い人が読めば新鮮さを感じるかもしれない。なかなか興味深い作品だったが、ひとつ気になったのは本の帯に「日本版 赤毛のアン」と書かれていることだ。違うような気がするのだが・・・。



| ”た” その他 | 20:26 | comments(0) | ゆこりん |


一葉のめがね(高山美香)

「(゜ロ゜;)エェッ!? あの人にはこんなエピソードが!」
札幌在住のイラストレーター高山美香さんが、ミニチュア粘土人形とイラストエッセイで世界の偉人達に鋭く迫る。

この本を読んだ人ならだれでもニヤリとしてしまうだろう。偉人のミニチュア粘土人形のできばえの素晴らしさ!そして、それに負けず劣らずの意外なエピソード。読み始めたら止まらない。あっという間に読み終えてしまった。
タイトルの「一葉のめがね」。実は、樋口一葉は隣に座っている人の顔も分からないほど強度の近視だったそうだ。けれど、人前で眼鏡をかけることを極度に嫌い、裸眼で通していたとのこと。また、漱石は肩凝りで、その肩凝りという言葉は漱石が作った造語だった!知らなかった・・・。そのほかにも、数々の偉人のエピソードが詰まっている。文章を読んでも楽しいし、イラストや粘土人形を眺めるだけでも楽しい。できるならこの本を多くの人に読んでもらいたいと思う。高山美香さんの魅力をぜひ知ってほしい。



| ”た” その他 | 19:39 | comments(0) | ゆこりん |


軍神の血脈(高田崇史)

特攻隊の生き残りで今は歴史研究家の修吉は、南朝の大忠臣・楠正成に対し疑問を抱いていた。だが、その疑問が氷解したとき、修吉は何者かに毒を射たれ生命の危機に!毒の正体を突き止めなければ、修吉の命が終わる。孫娘の瑠璃は、高校時代の同級生だった京一郎とともに正成に隠された謎を追うことにしたのだが・・・。

700年近く前に壮絶な最期を遂げた楠正成。その彼の秘密が明かされようとしたときに事件は起こった。人を殺してまでも守らなければならないもの。それはいったいどんな真実なのか?修吉の命のタイムリミットが迫る中で、瑠璃と京一郎は真実を求め奔走する。数々の資料や文献の中から浮かび上がる楠正成という男の真の姿。だが、魔の手は瑠璃にも及ぶ・・・。
数々の言い伝えはあるが、そのどれもが正成という男を正確に伝えてはいないだろう。現代に生きる私たちは、さまざまな資料を突き合わせ考察し、推理するしかない。だが、700年前に生きた男がいったいどんな形で現代に影響を及ぼしているのか?それはとても興味深いことだった。徐々にではあるが、一般的に知られているのとは違う正成像が浮かび上がってくる。そして修吉の事件とつながっていくのだが、新たな真実との結びつき方はいまいち説得力に欠ける感じがした。少々強引なのではないかと思う。こんな理由ではたして、人の命を奪おうとするだろうか?どうも納得できない。本の帯に書かれた「日本版ダヴィンチ・コードだ。」という言葉にも非常に心を惹かれたが、「ダヴィンチ・コード」とはレベルが違うような気がする。ミステリーとしてではなく、ただ単に「異説 楠正成」として読むほうがいいかもしれない。



| ”た” その他 | 15:10 | comments(0) | ゆこりん |


天涯の船(玉岡かおる)

明治16年、アメリカ行きの船の中でひとりの少女の運命が変わった。
乗船していた下働きの少女は、その船で留学するはずだった酒井家の姫君・三佐緒の身代わりを命じられる。虐待のような厳しい躾の日々。逃げ場のない状況の中、ミサオは運命の人と出会った・・・。ひとりの女性の波乱に満ちた生涯を描いた作品。

酒井家の令嬢の身代わりに仕立て上げられ、ミサオは否応無しに時代の波に翻弄される。運命の人、光次郎・・・。けれど、想いを遂げられる日が来ることはなかった。彼女は、オーストラリア子爵家のマックスと結婚することになる。一方光次郎は実業家として成功し、再び彼女の前に姿を現す。ミサオの心は揺れた。だが、さまざまなしがらみが彼女を縛りつける。
彼女に次々と襲いかかる過酷な運命。ときには流され、ときには乗り越え、彼女はしだいに強くなっていった。運もあったかもしれないが、その運も彼女が懸命に生きてきたからこそのものだ。どんな状況になっても決して弱音を吐かず、真正面から立ち向かう彼女の姿には感動を覚えた。前半は本当に面白く、ぐいぐい引き込まれた。だが後半になると、ミサオと光次郎の安っぽいメロドラマのような感じになってしまった。少々興ざめといった感じでつまらない。自分の心のおもむくままに生きるということがこういうことだったのかと思うと、正直がっかりした。誰が傷つこうがまったくかまわないということなのか?壮大な物語だけに、失望感は大きいものがあった。後半にも感動がほしかった。読後、不満が残る作品だった。



| ”た” その他 | 20:20 | comments(0) | ゆこりん |


6時間後に君は死ぬ(高野和明)

街を歩いていた原田美緒に、突然声をかけてきた青年がいた。
「六時間後に君は死ぬ」
その青年が言ったことは、美緒にはとうてい信じられないものだった。だが、未来が見えるという言葉を信じ、美緒は青年とともに自分を殺そうとする「誰か」を探し始める・・・。表題作を含む6編を収録。

未来が見える青年佳史。美緒はこのままでは殺されてしまう!ふたりの、殺人者探しが始まる。運命は変えられるのか?タイムリミットは迫ってくる・・・。
もし生まれたときにその人の運命がもう決まっているとしたら、何だか人生が味気なくなってしまう。佳史の見る未来のできごとは、何もしなければ変わらないかもしれない。けれど、努力すれば、がんばれば、わずかでも変えることが出来るものだと思う。未来には、無数の可能性が散らばっているのだ。
6編は連作になっている。一番印象的だったのは「時の魔法使い」だ。未来は変えることはできるかもしれないが、過去はもう変えることはできない・・・。そのことが切なく苦く、心に突き刺さるようだった。それと同時に、明日がいい日であるということを信じて生きるのも大切なのだと強く感じた。
斬新さはないかもしれないが、どの話も楽しく読めると思う。読後感も悪くなかった。



| ”た” その他 | 19:38 | comments(0) | ゆこりん |


江 姫たちの戦国(田渕久美子)

浅井長政と織田信長の妹・市の間に生まれた、茶々・初・江の3姉妹。非情な戦国の世において、彼女たちは運命の波に翻弄されていくのだが・・・。3姉妹の末妹「江」の生きざまを中心に戦国時代を描いた作品。

戦国時代。女性がおのれの意志を貫くのは、不可能な時代であったと思う。江も、政治の駆け引きの道具に使われ、そのたびに人生を大きく変えていく。父や母の亡き後、力を合わせて乱世を乗り切ろうとしていた姉妹たち。けれど、茶々と江はやがて敵として向かい合うことになる・・・。豊臣と徳川。このふたつにはさまれることになる初もまた苦悩する。
男たちの戦いとは違う、女たちの戦いの姿がそこにはある。作者はそういう女性に視点を当て、女性の立場からの戦国時代を描き出した。そういう点は面白いと思う。ただ、もう少し深い心理描写があってもいいのではないだろうか。この描き方では淡々としすぎていて、読んでいて物足りなさを感じた。江たちの微妙な心の揺れや動きをあまり感じることができないのが残念だった。



| ”た” その他 | 15:15 | comments(0) | ゆこりん |


ジェノサイド(高野和明)

父の突然の死・・・。葬儀もすませ大学に戻った研人に、死んだはずの父からメールが届く。ウィルス学者だった父が最後に残したメッセージは、研人を戸惑わせるだけのものだった。創薬科学を専攻する研人にも理解できない謎が・・・。一方、特殊部隊出身のジョナサン・イエーガーは、不治の病と闘う息子の治療費を稼ぐために、コンゴで任務を遂行しようとしていた。研人とイエーガー、まったく関係のないふたりの間には、驚くべき事実が横たわっていた!!

「何というスケールの大きな作品なのだ!」読み終わった直後にそうつぶやかずにはいられなかった。日本、コンゴ、そしてアメリカ。物語の舞台は果てしなく広い。罠にはまり追われる身となりながらも、父の遺言に従い新薬を完成しようとする研人。その新薬とつながることになる、コンゴで命を懸けて闘うイエーガー。物語は拡散する。どんどん、どんどん拡散する。いったい作者はどう収束させるつもりなのか、まったく検討がつかないまま読み進めた。危機が波のように、次から次へと押し寄せる。そして、意外な登場人物が!!彼は本当に人類の敵なのか?それとも、堕落した人類を救う救世主なのか?その答えは誰にも分からないのだ。
思わず目をそむけたくなるような残酷な描写もあった。何かを成すためには何かを犠牲にしなくてはならない。そのことをいやというほど思い知らされた。だが、息子が父を思う心、そして父が息子を思う心など、胸を打つ描写もあった。「これから人類はいったいどうなっていくのだろうか?。」遥か遠い先の人類の未来に想いをはせながら、深い感動を抱いたまま読み終えた。長いけれど一気読み!!面白い作品だった。



| ”た” その他 | 17:18 | comments(0) | ゆこりん |


ギフト(日明恩)

レンタルビデオ店のホラー映画の棚の前で、涙を流す少年がいた。その少年が死者の姿を見ることができるという事実に衝撃を受けた須賀原だったが、二人は死者の声に耳を傾け、行くべきところへ行けるように手助けすることにした・・・。5つの短編を収録。

死者の姿が見え、声も聞こえる。だが、そのことを誰も理解してくれない。中学生の少年橋口明生にとっては過酷な状況だったに違いない。しかし、手を差し伸べてくれた元刑事の須賀原とともに、死者の遺した思いや無念さを解き放っていく。それに伴い、明生や須賀原が抱える心の傷もしだいに癒されていく。死んでいく者も哀れだが、遺された者も切ない。読んでいて胸が痛くなるような描写があちこちにあった。この作品は生者と死者の物語であると同時に、生者の再生の物語でもある。ラストは救いがあって、本当によかった。



| ”た” その他 | 17:05 | comments(0) | ゆこりん |


埋み火(日明恩)

淋しさを抱えた老人が住んでいる家。どこから見ても失火火災。そんな共通点を持った火災が続けて起こる。「巧妙に仕組まれた失火火災?」疑問を感じた消防士の雄大は一人調べ始めるが、やがて火事に隠された切ない真実を知ることになる。

誰にも必要とされていないと感じたり、自分が大切に思っている人たちから無視される。生きていくうえでこれほど打ちのめされることはないだろう。この作品に登場する老人たちはみな、虚しさを抱えて生きている。だが、プライドを保ったまま生きがいのない生活にピリオドを打つ手段が「失火火災」とは、あまりに悲しすぎる。たとえ未然に防いだとしても、老人たちの境遇を変えることはできない。そのことが、重く心にのしかかる。テーマはいろいろ考えさせられることもあり興味深かったが、一気に読める作品ではなかった。何を読み手に伝えたいのか、もう少し的を絞ったほうがいいのでは?全体的にダラダラとした印象を受ける。主人公の雄大もあまり魅力を感じる人物ではなく、共感できる部分が少なかったのは残念だ。



| ”た” その他 | 17:02 | comments(0) | ゆこりん |


鎮火報(日明恩)

水をかけると燃え上がる不思議な現象。火元は老朽化した共同住宅。住んでいたのは不法滞在の外国人。似たような火事が続けて起こり、雄大は疑問を感じる。調べていくうちに、一連の火事の真相の陰には、現代社会の抱える問題が横たわっていることに気づくのだが・・・。

「お前みたいなバカは消防士にはなれない!」「絶対なってやる!」売り言葉に買い言葉。そして雄大は消防士になった。軽蔑していた父と同じ職業に愛着など持てるはずもない。だが、いつしか雄大は消防士という職業に誇りを感じ始めていた。今回のできごとでは、消防士としての自分、一人の人間としての自分・・・このはざ間で揺れ動く雄大の心情がよく描かれていた。だが、彼の取った行動があれでよかったのか?この部分に疑問が残る。ラストはちょっとほろ苦さを感じた。消防士の仕事の内容もよく分かり(作者さん、よくぞここまで調べました!)、まあまあ面白い作品だった。



| ”た” その他 | 19:58 | comments(0) | ゆこりん |