もう、猫なしでは生きていけない。(安部譲二)
2015.04.08 Wednesday
五郎、ピコゾウ、直吉、みいみ、スキップ、シッポナ、ショボ、ウニ・・・。作者と何十匹もの猫たちとの関わりを描いたエッセイ。
タイトルに惹かれ手に取った本の作者の名前を見て驚いた。安部譲二さん・・・。彼が「塀の中の懲りない面々」で強烈なデビューをしたことは知っていた。当時は頻繁にテレビにも登場したので、顔もしっかり知っていた。けれど、彼の実体験をもとにしたその作品を読む気にはどうしてもならなかった。知らず知らずのうちに、自分勝手に彼のイメージを作り上げてしまっていたのかもしれない。
「もう、猫なしでは生きていけない。」この作品を読んだとき、私の中にあった「安部譲二」というイメージが覆された。「え、えっ!こんな人だったの!?」猫に注ぐ愛情は半端じゃない。心底惚れている。そんな感じだ。まさに、猫なしでは生きていけない人なのだ。
さまざまな猫との出会いと別れ・・・。それは切なく私の胸を打つ。「猫はペットではない。人生のパートナーだ。生きがいだ。」作者の思いがひしひしと伝わってくる。
心温まる作品だった。猫好きの人も、そうでない人も、ぜひ読んでほしいと思う。安部さん、愛する猫ちゃんといつまでもお幸せに♪
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