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もう、猫なしでは生きていけない。(安部譲二)

五郎、ピコゾウ、直吉、みいみ、スキップ、シッポナ、ショボ、ウニ・・・。作者と何十匹もの猫たちとの関わりを描いたエッセイ。

タイトルに惹かれ手に取った本の作者の名前を見て驚いた。安部譲二さん・・・。彼が「塀の中の懲りない面々」で強烈なデビューをしたことは知っていた。当時は頻繁にテレビにも登場したので、顔もしっかり知っていた。けれど、彼の実体験をもとにしたその作品を読む気にはどうしてもならなかった。知らず知らずのうちに、自分勝手に彼のイメージを作り上げてしまっていたのかもしれない。
「もう、猫なしでは生きていけない。」この作品を読んだとき、私の中にあった「安部譲二」というイメージが覆された。「え、えっ!こんな人だったの!?」猫に注ぐ愛情は半端じゃない。心底惚れている。そんな感じだ。まさに、猫なしでは生きていけない人なのだ。
さまざまな猫との出会いと別れ・・・。それは切なく私の胸を打つ。「猫はペットではない。人生のパートナーだ。生きがいだ。」作者の思いがひしひしと伝わってくる。
心温まる作品だった。猫好きの人も、そうでない人も、ぜひ読んでほしいと思う。安部さん、愛する猫ちゃんといつまでもお幸せに♪



| ”あ” その他 | 19:26 | comments(0) | ゆこりん |


書店ガール(碧野圭)


ペガサス書房吉祥寺店の副店長・理子は、40歳で独身。彼女は、部下の亜紀の行動に手を焼いていた。一方亜紀も、理子を頭の固いどうしようもない上司だと思っていた。そんなふたりが働く店に、重大な危機が訪れた・・・。

最初は、書店を舞台にした女性同士のいがみ合いの話かと思ってしまった。虫が好かない女性に対してのさまざまな言動や行動は、同性として読んでいて不快なものがあった。女同士の諍いは醜い・・・。
だが、後半は一変する。書店存続の危機に書店の従業員全員が一致団結する。もちろん、理子も亜紀も。立場も考え方も人それぞれ違うけれど、店や本を愛する心は皆同じなのだ。いがみあっていたふたりがどうなるかもずっと気になっていたが、ラストはホッとした。やりきれなさを感じた部分もあったが・・・。
若者の活字離れ、ネット書店の登場、電子書籍などなど・・・。書店を取り巻く環境はますます厳しさを増している。生き残るのは至難の技だろう。だが、がんばってほしいと切に願う。



| ”あ” その他 | 19:38 | comments(2) | ゆこりん |


本能寺の変 431年目の真実(明智憲三郎)

1582年(天正10年)6月2日、本能寺で織田信長は明智光秀に討たれた。だが、本当に討った理由は”遺恨”だったのだろうか?光秀の子孫が語る、431年目の真実とは!?

作者が明智光秀の子孫だということで、興味深く読んだ。
本能寺の変を起こした明智光秀。その理由は信長に対する遺恨だと言われてきた。だが作者は、膨大な資料の中からまるでミステリーの謎を解いていくように本能寺の変の真実を明らかにしていく。そこには、智将と言われた明智光秀の真の姿があった。感情だけで動くことのない、理知的な人物像が浮かび上がってくる。また、名門・土岐明智氏の行く末、信長の四国征伐による長宗我部氏の危機など、苦悩する光秀の姿も見えてくる。
今までの光秀、子孫が描いた光秀、はたしてこれからの歴史の中で残っていくのはどちらの光秀だろう?歴史のページが塗り替えられることはあるのだろうか?400年以上前の出来事だが、ワクワクする。歴史好きの人にはたまらない作品だと思う。



| ”あ” その他 | 17:06 | comments(0) | ゆこりん |


駅物語(朱野帰子)

毎日100万人が利用する東京駅。希望通り東京駅の駅員になった若菜直(わかな なお)には、人には言えないある願いがあった。弟の夢、そして5人の恩人たち。はたして、直の願いはかなうのだろうか?

晴れて東京駅の駅員になった直だが、浮かれている暇はない。覚えることもやるべきことも山のようにある。先輩から厳しい声が飛ぶこともあった。そんな超多忙な中、直は5人の恩人たちを捜し始める。毎日100万人もの人が利用する駅で、5人の恩人を探し出すのは不可能に近いと思う。その部分は現実離れしているとは思ったが、東京駅で働く人たちの描写にはとても興味深いものがあった。利用者が駅員に尋ねる内容も千差万別だ。そのひとつひとつに丁寧に答えなければならない駅員の人たちは本当に大変だと思う。また、人身事故の描写もあったが、その部分は生々しく、思わず目をそむけたくなった。トラウマになってしまう駅員がいるというのも理解できる。
さまざまな困難を乗り越えながら、駅員として成長していく直の姿には好感が持てた。弟の身に起こったつらく悲しいできごとも、直ならきっと乗り越えて行けると思う。
話の設定や人物描写に疑問を感じるところもあったが、駅員の人たちの並々ならぬ苦労や東京駅の裏側を知ることができて、とてもよかった。鉄道が好きな人もそうでない人も、楽しめる作品だと思う。



| ”あ” その他 | 19:56 | comments(0) | ゆこりん |


Another(綾辻行人)

夜見山中学3年3組。そこには隠された秘密があった。転校してきた榊原恒一は、級友たちが何かに怯えているのに気づく。いるのに、いない。いないのに、いる。いったい何があるというのか?呪いの恐怖が3年3組に迫っていた・・・。

発想が奇抜で面白い。読んでいると、じわりじわりと恐怖の輪が縮まっていく。人の力ではどうすることもできない「負の力」が、3年3組に関わるすべての人たちに迫っていくさまは、背筋が寒くなるような気がした。前半は真相がよく分からずやきもきしながら読んだが、後半のほうはテンポがよかった。ただ、呪いのきっかけとなる出来事については分かったが、そのことがなぜ3年3組に災いを及ぼすようになったのかが理解できなかった。ラストも、多少は驚いたが意外とあっさり終わってしまった感じがする。これで解決?いや、どう考えても解決には至ってないと思うのだが・・・。文庫本で上下合わせて750ページの大作だが、すっきりしない終わり方には少々疑問や不満が残る。結局、3年3組はどうなっちゃうの!?



| ”あ” その他 | 16:05 | comments(0) | ゆこりん |


夏目家順路(朝倉かすみ)

夏目清茂が、脳梗塞で突然他界した。彼をよく知る人たち、そして彼の家族が葬儀のため集まってくる。さまざまな人から見た清茂の人間像とは?一人の人間の生きざまを、多角的にとらえた作品。

物語は清茂が自分の過去を回想するところから始まる。そして清茂の死。集まってきた人たちは、清茂と過ごした日々をふり返る。あるひとつのできごとも、人それぞれ受け取り方が微妙に違う。そして、清茂の人物像も、いろいろな人たちがさまざまな角度からとらえている。読んでいくと、だんだんと清茂の立体像が浮かび上がってくる。そんな感じだった。この作品を読んでいると、「自分の生き方について、いったい家族はどんなふうに思っているのか?」と気になってしまう。「どんなに深くつき合っているつもりでも、その人間の本質に迫ることはできない。」そういう思いも強く感じる。だが、人は器用には生きられない。自分の思った道を進むしかないのだ。自分が老いて自分の人生をふり返ったとき何を思うか?そして、まわりの人たちはどう思うのか?そこに現れる自分の人間像は?知りたくもあり、知りたくもなし・・・。読んでいて、さまざまな思いがあふれてくる作品だった。



| ”あ” その他 | 18:44 | comments(0) | ゆこりん |


幽霊刑事(有栖川有栖)

経堂課長に釈迦ヶ浜に呼び出された神崎は、わけが分からないまま経堂に射殺された。幽霊となった神崎の姿は誰にも見えない。だが、ひとりだけ幽霊の姿を見ることができ、しかも話もできる男がいた。霊媒師を祖母に持つ早川だった。神崎はその早川の力を借り、自分が殺された事件の真相を探ろうとするのだが・・・。

神崎がいた巴東警察署。そこの課長の経堂が、神崎殺しの犯人だった。だが、幽霊となった神崎はそのことを誰にも伝えられないでいる。自分はなぜ課長に殺されたのか?その謎も解けないままだ。悲惨な状況なのだが、作者の軽快な文章は読み手の心をそれほど重くはしない。周りからは早川の一人芝居のように見える、神崎と早川のやり取りも面白かった。「黒幕は誰か?」「なぜ神崎が殺されたのか?」登場する人物全てが怪しく見える。そして後半・・・。早川とともに経堂を追いつめたかに見えたが、事態は思わぬ展開を見せる。意外な成り行きの結末は・・・?
かなりの長さだが、ストーリー展開がよく読み手を飽きさせない。黒幕の正体や神崎射殺の理由も無難にまとめられている。ラストには切なさも用意されていて、読後の充実感もある。面白い作品だと思う。



| ”あ” その他 | 17:16 | comments(0) | ゆこりん |


せせらぎの迷宮(青井夏海)

小学校5年生の時の担任だった大杉先生が定年を迎えることになった。同級生だった大村生夫に頼まれ、斉藤史は大杉先生が作成した文集を揃えることにしたのだが、文集はどこにもなかった。それどころか、元の同級生の記憶からも消えていた・・・。文集に隠された謎とは?

昔の担任の定年退職。文集を揃えて贈ろうとするかつての教え子たち。だが、肝心の文集は見つからない。それどころか、誰の記憶にもない。文集にまつわる謎が、過去と現在を織り交ぜた描写から徐々に解き明かされていく。そして、小学校5年生の時のほろ苦い思い出が、やがてさわやかな感動につながっていく。その過程がとても心地よかった。小学校5年生の頃の自分を思い出しながら(やっぱりグループを作りました♪)、懐かしい気持ちでこの作品を読んだ。



| ”あ” その他 | 13:34 | comments(0) | ゆこりん |


2022年の影(赤井三尋)

機械が意識を持つ。亡くなった個人のデータを入力すれば、それはまるで「死者が甦ったのでは!?」と思えるくらいの完璧な人格になる。人間が作り出した意識「シャドウ」。だが「シャドウ」は、自らの意思で行動するようになり、人間社会を危機に陥れた・・・。

意識を持った機械。人間と同じように、泣いたり、笑ったり、怒ったり、戸惑ったり、すねたりする。データさえきちんと入力すれば、死んでしまった人間とさえ話ができる。まるで夢のような話だ。だが、この画期的な技術にも落とし穴があった。機械が意識を持ちすぎるとどうなるか?バーチャル空間に存在する人格が人間の想定をはるかに上回り、独り歩きを始めたとき、人間社会を脅かす存在となった!大混乱に陥る人間たち。この危機的状況をどう解決するのか?ページをめくる手が止まらなかった。バーチャル空間に存在する人格は、生きていると言えるのか?生命体と見なすのか?システム停止は一種の「殺人」なのか?このことについても深く考えさせられた。内容的にはかなり面白い。けれど、ラストはまったくの期待はずれだった。なぜそうなったのか、理由も過程も分からないままだ。それまでの内容と比較すると、ページ数も少ないし、あっけなくお粗末だ。もう少し書き込んでほしかった。残念!



| ”あ” その他 | 17:20 | comments(0) | ゆこりん |


宣戦布告〜加筆完全版(麻生幾)

敦賀半島沖で座礁した潜水艦から密かに日本に上陸した北朝鮮特殊部隊の11名。彼らの目的はいったい何か?近くには原子力発電所もある!日本の危機に打つ手はあるのか?本当に日本を救うことができるのか?衝撃の問題作。

特殊な訓練を受けた北朝鮮の精鋭11名が日本に上陸した!しかも彼らは、対戦車ロケット砲や機関銃、そして手榴弾を持っている。厳重な警戒態勢が敷かれるが、その内容はお世辞にも万全とは言い難かった。命令系統の煩雑さが、末端への指揮に混乱を生じさせる。最新鋭の装備で臨んでいるはずなのに、政府も警察も自衛隊も、たった11名の人間に右往左往させられている。
「向こうが撃つまで撃つな。」
「撃ってもいいが威嚇射撃にしろ。」
本物の戦争に突入するかどうかの瀬戸際なのに、上の人間のやることはマニュアルどおり。臨機応変な対応がまるでできない。たった一つの命令を下すのに何時間もかかるというお粗末さ。この信じられない状況が、犠牲者の数を増やしていく。それでもなお、政治家は目先の利益しか考えていない・・・。
もしこのようなことが実際に起こったら、日本政府は国民をちゃんと守ってくれるのだろうか?この作品に描かれている、危機管理体制の甘さから最悪の状況へと追い込まれていく日本の姿・・・。それが、明日にも現実のものとなるかもしれないという不安が、どうしても拭えない。とても恐怖を感じる作品だった。



| ”あ” その他 | 20:26 | comments(0) | ゆこりん |