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鹿の王(上橋菜穂子)

強大な帝国から大切な故郷を守るため、死兵となった戦士団「独角」の頭となったヴァン。だが彼は囚われ、岩塩鉱で奴隷として過酷な労働を強いられていた。ある時岩塩鉱が謎の犬たちに襲われ、噛まれた者は次々に病に斃れた。幼い少女を抱え逃げ出したヴァンの行く手に待つものは・・・。

奪う者、奪われる者。襲う者、襲われる者。裏切る者、裏切られる者。征服する者、征服される者。人はなぜ争いに身を投じるのか?人はなぜそれほどまでに相手に憎しみをつのらせるのか?生とは?死とは?
黒狼病という恐ろしい病を軸に、さまざまな人たちの想いが交錯する。物語は重いテーマを抱えながら展開していく。黒狼病に罹っても死ななかったヴァン。だが、彼の体に起こった変化は、やがて彼をある運命(さだめ)へと導いていく。一方では、黒狼病の治療法を見つけようと奔走する天才医術師ホッサルがいた。彼もまた、不思議な運命に操られようとしている。ホッサルとヴァン、このふたりの出会いは印象的だ。黒狼病の完璧な治療法は見つかるのか?ヴァンと、ヴァンが岩塩鉱から連れてきた少女ユナ。このふたりの間に生まれた絆はどうなるのか?物語の中に、どんどん引き込まれていった。
国・民族のつながり、人間関係、それぞれの抱える事情など、全体を把握することがなかなかできなくて前半はかなり読むのに時間がかかった。でも、後半は一気だった。個々の人物をもう少し掘り下げて描いてほしかったと思うところはあったが、ストーリーは壮大でとても魅力的だ。夢とロマンがあるし、考えさせられる部分も数多くあった。とても面白い作品だと思う。



| ”う” その他 | 21:52 | comments(0) | ゆこりん |


ああ満鉄(宇佐美喬爾)

1945年8月15日、終戦。そして、日本は敗戦国になった・・・。
満鉄参与、満州車輛社長、奉天日本人居留会会長として、戦後の混乱期を乗り越えたひとりの日本人の、命がけの行動の記録。

終戦直後、この作品の著者宇佐美喬爾氏は、満鉄参与、満州車輛社長、奉天日本人居留会会長として、ソ連軍や中国軍との折衝にあたった、また、日本人を略奪、暴行、虐殺から守るためにも尽力された。終戦直後の満州の混乱、そして悲惨さは想像を絶する。そんな中、自分自身の危険も顧みず宇佐美氏は行動する。満州における日本人を取り巻く状況は本当にひどい。読んでいて本から顔をそむけたくなるほどだった。ソ連軍、中国軍と堂々と渡り合う宇佐美氏の姿は本当に素晴らしい。あの時代に、こんなりっぱな日本人がいたのだ!だが、彼も抑留され、死と隣り合わせの生活を強いられる。そこから抜け出し無事日本に戻ることなど奇跡に近いとしか思えない状態だったのに、よく生還できたと思う。
宇佐美氏は満州から引き上げ後すぐに自分の体験を発表しようとしたが、GHQから制約を受ける。「すべてを発表することができなければ意味がない」そう考えてじつに37年間もそのままにしておいたそうだ。そして、1983(昭和58)年、彼が90歳のときについに出版された。それがこの本だ。戦争の悲惨を克明に記録した貴重な作品だと思う。絶版になってしまって本当に残念だが、多くの人に読んでもらいたいと思う。



| ”う” その他 | 20:15 | comments(0) | ゆこりん |


天地明察(冲方丁)

時は4代将軍徳川家綱の時代。正確さを失いつつあった「宣明暦」に代わる暦が求められていた。改暦を任されたのは、渋川春海という碁打ちの名門に生まれた男だった。「天」を相手に、春海の長く壮絶な戦いが始まった・・・。

天文学や数学がまだそれほど発達していなかった時代に暦をつくるのは、かなり大変なことだと思う。気の遠くなるような地道な努力が延々と続く。また、改暦を快く思っていない者もいる。彼らをどう説得していくべきか、そのことにも心を砕かなければならない。さまざまな人たちが、本当にさまざまな人たちが、同じこころざしを持ち困難に立ち向かった。一歩ずつ目的に向って歩み続ける春海たち。数々の紆余曲折を経て、ついにその日は来た!ラストは、本当に感動した。「やったー!」と思った。あまりの感激に、涙が出そうだった。春海や、春海を支えてくれる人たちのたゆまぬ努力があればこそ、成し遂げられたことなのだ。現代・・・。天文学、数学、物理学などずいぶんと発達したけれど、宇宙の神秘的な謎のすべてが解明されるレベルには至っていない。「天」を相手の戦いは、これからもずっと続いていくことだろう。
長編だけれど長さをまったく感じさせない、さわやかな感動が味わえる面白い作品だった。オススメです!



| ”う” その他 | 16:16 | comments(0) | ゆこりん |


ぼくが愛したゴウスト(打海文三)

約束していた友だちが来ずひとりでコンサートに行った翔太は、帰りに駅で人身事故に遭遇する。そのときから彼は、自分のいる環境に違和感を抱き始める。いったい自分のいる世界は、今まで過ごしてきた世界と同じなのか?しだいに見えてきた現実を目の当たりにしたときに、彼の取った行動は・・・。

同じようでどこか微妙に違う世界。そこに迷い込んだ11歳の少年。不安、恐れ、とまどい、悲しみなど、彼を襲うさまざまな感情がきめ細かく描かれていて、読み手にも翔太の心情がしっかりと伝わってくる。読んでいてやりきれない思いや切なさを強く感じた。「パラレルワールド」を題材にしているが、独特の感性で描かれていて斬新だと思う。けれど、「彼はどうしてもうひとつの世界に紛れ込んでしまったのか?」「彼はもとの世界に戻れるのか?」という読み始めからずっと抱いていた疑問への答えは曖昧さを残し、個人的には納得できるものではなかった。読後満たされない思いが残ったが、「自分がいる世界はいつもと同じ世界なのか?」「はたして自分は本当に存在しているのか?」そう思いながら余韻に浸るのは楽しかった。



| ”う” その他 | 20:08 | comments(0) | ゆこりん |


おひとりさまの老後(上野千鶴子)

どうせ最後は一人になる。そして避けて通れない「老い」。一人で快適に老後を過ごすにはどうすればいいのか?一人で生きている人たちへの、そしてこれから一人で生きていこうとする人たちへの応援メッセージ(のようなもの?)。

厳しくひとことで言えば「得るものも共感できるものも、何ひとつない」。一人で暮らす知恵を語っているというより、積極的に一人暮らしを勧めている本だと思う。「夫と暮らすより、子供と同居するより、一人暮らしのほうがどれだけいいか!」著者はそんなふうに考えているのだろうか?そうとしか受け取れない。夫や子供がいない人といる人では、根本的な部分の考え方が違うと思う。それに、老後や介護の問題を楽観視しすぎていないだろうか?現実はもっと厳しい。誰もが健康でお金がある老後を過ごせるわけではない。理想論を振り回すのはいいけれど、もっと現実を見極めてから老後の問題を語ってほしい。上から見下ろすような書き方では、読み手の反感を買うだけだと思うのだが・・・。この本がなぜ売れたのか、まったく理解できない。



| ”う” その他 | 19:28 | comments(0) | ゆこりん |


守護天使(上村佑)

電車の中で出会った少女は、とてもきれいな目をしていた。
会社をリストラされ、妻からも子供たちからも見放されていた啓一は、この少女の守護天使になることを決意する。ある人物が少女を陥れ、悪の手が伸びるとき、啓一は敢然と立ち上がった!

妻勝子との関係や啓一の友人村岡との関係など、描き方がかなり極端で、不自然さを感じるところもあった。啓一が少女の守護天使となる動機もちょっと弱く納得し難い。一歩間違えばただのストーカーだ。ラストで啓一が守護天使ぶりを発揮する描写も、単に読者の受けを狙っただけのものなのか?ネットの怖さなど現代社会のひずみを題材として取り入れたのは興味深かったが、内容的には味わいも深みもない。おもしろさだけを追求した、はちゃめちゃなドタバタ喜劇といった感じだった。



| ”う” その他 | 16:21 | comments(0) | ゆこりん |


ノラや(内田百痢

縁あって飼うことになった猫のノラ。ある日、家を出たきり行方不明になった。「ノラや、お前はどこに行ったんだい?」人目もはばからず慟哭する・・・。作者内田百里痢猫に対する思いを描いた連作。

大の男が、それもいい年をして、いなくなった猫を思い慟哭する。傍から見ればおかしいと思うかもしれないが、同じ猫好きとしてその気持ちが痛いほど分かる。人目なんか気にしていられない。猫が好きというのはそういうことなのだ。読んでいてもらい泣きしそうになった。猫の描写もきめ細やかで、愛情に満ち溢れている。ノラ、そして次に飼ったクルツ。作者とのほのぼのとしたふれ合いが印象的だった。猫好きの人はぜひどうぞ♪



| ”う” その他 | 19:57 | comments(0) | ゆこりん |


十四番目の月(海月ルイ)

2歳の女の子が誘拐された!犯人は巧妙に警察の網の目をくぐり抜け、身代金を手にした。身代金受け渡しの場所に指定されていたホテルで演奏していたピアニストの奈津子は、独自に事件を調べてみようとする。この誘拐事件には、隠された理由があった・・・。

誘拐で一番難しいのは、身代金の受け渡しだという。犯人はこの受け渡しをあざやかに成し遂げてしまう。後手後手に回る警察の捜査。裕福な家の子供でもない。身代金にしては少なすぎる2千万円という額。犯人の真の目的は一体何だったのか?さまざまな謎があり、読み手を作品の中に引き込んでいく。だが、途中の描写は少々退屈だった。もっとすっきりした描写ならよかったと思う。ラストは逆にもう少していねいに描いた方がよかったと思う。読みながら残りのページ数を確認したとき、「えっ!この残りのページ数で大丈夫?」と思ったほどだった。あまりにもあっけなかった。



| ”う” その他 | 15:54 | comments(0) | ゆこりん |


「藪の中」の死体(上野正彦)

ミステリー作品の中の死体を検死してみれば、意外なことが見えてくる・・・。もと東京都監察医務院の監察医の著者が、今までの経験からさまざまな事例を検察する興味深い作品。

事件が迷宮入りすることを「藪の中」と言うが、その語源が芥川龍之介の同名小説からきているとは知らなかった。著者は「藪の中」だけではなく、谷崎潤一郎、森村誠一、横溝正史そしてエドガー・アラン・ポーの作品にも、監察医としての目を鋭く向けている。また、今までに起こった注目すべき事件にも、専門家としての意見を述べている。読んでいて面白かった。
これからますます多種多様化するであろう犯罪。たった一つしかない真実を見極める監察医の必要性が、より求められていくに違いない。



| ”う” その他 | 15:20 | comments(0) | ゆこりん |


葉桜の季節に君を想うということ(歌野晶午)

ひょんなことから霊感商法のあくどいやり方を調査することになった、トラちゃんこと成瀬将虎。義理人情に厚い彼と、その周りにいる人たちの、笑いあり、涙ありの物語。

まるで人情芝居のような話だ。話の随所に盛り込まれた、トラちゃんの過去の話もとても面白い。
だが一方で、実際にこういう霊感商法で被害にあっている人たちがたくさんいるという現実に気づかされると、心が重くなる。お金を持っている高齢者は、のんびりしていられない。油断できない世の中なのだ。それにしても、この作品のラスト・・・。読者をこんなふうにはめるなんて、そんなのありなの!?



| ”う” その他 | 15:06 | comments(0) | ゆこりん |