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花工房ノンノの秘密(深津十一)

札幌の小さな花屋「花工房ノンノ」で働く山下純平は、幼いころに臨死体験をしたことがあった。その純平が臨死体験で見たのと全く同じ景色を、同僚の細井が動画サイトで見たと言う。いったいどういうことなのか?そこには、意外な事実が隠されていた・・・。

母はガス中毒事故で亡くなったと聞かされていた。けれど、純平がそのことについて詳しく聞こうとすると、父はいつも機嫌が悪くなる。母の死は本当にガス中毒だったのか?また、純平の父は、純平が花工房ノンノで働くことをよく思っていない。その理由は?純平の臨死体験が映像化されていたのも謎だ。さらに、臨死体験の中で一面の青い花が一瞬にして赤い花に変わる光景の描写もインパクトあり謎ありで、読み手はどんどん物語の中に引き込まれていく。前半は謎だらけだが、後半はだんだんとそれらの謎が解き明かされつながっていく。臨死体験が出て来るので「不思議な話」だとばかり思っていたが、全く違った。意外なラストに驚かされた。こういうことだったのか!緻密に考えられたストーリーだ。
読み始めたら止まらなく、一気読みだった。楽しめる作品だと思う。



| ”ふ” その他 | 20:09 | comments(0) | ゆこりん |


土佐堀川(古川智映子)

17歳で豪商三井家から大阪の両替商・加島屋に嫁いだ浅子。幕末から明治への激動の時代の中、傾きかけた加島屋を立て直し、かつ、あらゆる方面で実業家の才能を発揮する。広岡浅子の生涯を描いた作品。

読んでまず驚いた。こんなにすごい女性が明治期にいたのだ。家業の立て直し、炭鉱経営、日本初の女子大学開設。度胸の良さと天賦の商才を持ち、人生を突っ走る。男顔負けの活躍だ。時には危ない目にも遭い、恐ろしい病にも罹った。だが、それも見事にはねのける。どんなに困難なことがあろうとも、恐れず立ち向かえば道は開ける。彼女の生き方は、私たちにそのことを教えてくれる。しなやかな強さ、決してあきらめない心、多くの人を惹きつける人柄、そして天賦の才、彼女は多くの宝を持っていた。そして、その宝を惜しげもなく他人のために使った。本当に素晴らしい人だったのだと思う。この本を読むと、勇気が湧いてくる。どんな困難にも向かっていけるような気持ちになる。元気をたくさんもらえた本だった。



| ”ふ” その他 | 20:14 | comments(0) | ゆこりん |


コレクター 不思議な石の物語(深津十一)

祖母の遺言は、「死人石を作って、ある人物に届けること。」だった。木島耕平は、作った石を届けるために石コレクターの林の家を訪れるが・・・。「このミステリーがすごい!」大賞優秀作を受賞。

まず最初の描写で驚かされる。”死人石”の作り方が衝撃だった。この石を作った意味はいったい何なのか・・・?他にも、耕平の学校の生物教師が語る、人の体の一部が含まれている童石や、林が語る、中に魚が生息している魚石、割ると文字が浮き出る仮名石、不思議な夢を見ることができる白夢石、黒夢石など、さまざまな石が登場する。
だが、石コレクターの林は、石を大切に保管するわけではない。驚きの行動に出る。この林の行動と童石は、その後思いもよらぬできごとにつながっていく。時空を超えた物語だ。ただ少々現実離れしているので、その辺をどうとらえるかで評価が分かれる作品ではないだろうか。ラストはあっさりしていてちょっと物足りなさを感じた。ひとつ疑問が・・・この作品はやはりミステリーなのだろうか?



| ”ふ” その他 | 20:58 | comments(0) | ゆこりん |


戦場のコックたち(深緑野分)

1944年6月のノルマンディー上陸作戦が初陣だった。ティムは、普段は戦場での食事作りが主な仕事のコックだが、ひとたび戦闘が起これば銃を持つ。彼は、戦場で起こるさまざまな謎に、仲間たちと挑んでいく。はたしてその謎は解けるのか?

戦場の日常の中に起こるミステリー。そういう設定だが、私たちの日常とは大きくかけ離れている。そこで起こるのはささいなできごとだが、舞台が戦場なので何だかしっくりこない。戦闘が頻繁にあり、仲間が次々に死んでいく。そんな状況の中で、謎解きとは・・・。読むのがすごく苦痛だった。
「ミステリーであり、戦争物語であり、友情物語であり、成長物語である。」と述べている人がいるが、戦争色が濃いような感じがする。謎解きも友情も成長も、戦争の前ではかすんでしまう。戦争の悲惨な描写のみが強烈に迫って来る。ラストでは多少救われたが、全体的な印象はあまり良くなかった。戦争とミステリーの融合は、私には合わなかった。



| ”ふ” その他 | 20:56 | comments(0) | ゆこりん |


怪物(福田和代)

刑事の香西には、人が死ぬ瞬間に発散する「死」の匂いを感じ取ることができるという特殊能力があった。彼は、失踪した橋爪という男の行方を追い求めているときに、ゴミ処理施設で働く真崎という青年と出会う。真崎の周辺に「死」の匂いを感じ取った香西は、真崎が橋爪の失踪に関わっているのではと疑いを抱く。「この男が犯人なのか?」香西は、真崎という男に次第にのめり込んでいくのだが・・・。

失踪した男はいったいどこに消えたのか?真崎からゴミの特殊な処理方法を聞かされた香西は、真崎に疑念を抱く。そんな中、別の事件が起こった。それは、香西の刑事としての正義感を根底から覆してしまう。香西はしだいに泥沼にはまり込み真崎に翻弄させられるが、その過程はなかなか面白いと思った。だが、後半になるにつれ話の軸が次第に逸れていくような違和感を覚えた。前半と後半では全く印象が違う感じがする。それに、作者の言わんとしていることが曖昧で分かりづらい。何に主点を置いているのかはっきりしない。香西の心が変化していく様子も説得力が弱い。読んでいて、ん?ん?ん?と疑問符が頭の中を飛び交った。ラストもすっきりしない終わり方で、読後感もよくなかった。少々期待外れだった。



| ”ふ” その他 | 19:27 | comments(0) | ゆこりん |


蘆火野(船山馨)

武田斐三郎に師事するべく函館にやって来た河井準之助は、斐三郎の下で働くおゆきと知り合う。勉学に励む一方で、料理の腕を振るう準之助。毎日かいがいしく働くおゆき。そんなふたりは、いつしか互いに惹かれあうようになる。だが、幕末から明治へと時代は激動の時を迎え、ふたりも巻き込まれていくことになる。準之助とおゆきの運命は・・・。

武田斐三郎、土方歳三、大鳥圭介、ブリュネ、新島襄など、歴史上の人物も数多く登場する。時代は激しく揺れ動いた幕末から明治。時代の波に翻弄され離れ離れになりながらも、おゆきと準之助はしっかりと心で結びついていた。数々の困難や試練がふたりを襲う。函館における官軍と旧幕府軍の戦いでは、命の危険さえ・・・。かろうじて函館を脱出したふたりはやがてフランスのパリへ。準之助の料理人としての修行が始まる。だが、パリもふたりにとって安住の地ではなかった。普仏戦争が始まり、ふたりを巻き込んでいく。「いつかふたりで函館に自分たちの店を。」準之助の願いは、ラストで切なさを読み手にもたらす。おゆきの運命にも涙した。
細やかで、そして味わいのある描写で、静かな感動を与えてくれる作品だった。日本の歴史やフランスの歴史にも触れられていて、そちらの方も読み応えがあった。



| ”ふ” その他 | 19:26 | comments(0) | ゆこりん |


プロメテウス・トラップ(福田和代)

かつては「プロメテ」呼ばれる天才ハッカーだった能條良明。その後彼は平凡な在宅プログラマーとしての生活を送っていた。だが、ある男からICチップの解析を依頼されたことで事件に巻き込まれていく。敵は、サイバーテロ・・・。見えない敵に、彼はどう立ち向かっていくのか?表題作を含む6編を収録。連作ミステリー。

パスポートの偽造、会社や政府機関のコンピューターへのハッキング、そしてスーパーコンピューターとのチェス対決の描写などに、作者のIT関係の知識が遺憾なく発揮されている。好きな分野なので、とても興味深く読み進めた。テーマはとても面白いと思うが、描写にぎこちなさを感じるし、ストーリー展開にも軽快さがなく、少々もたつきを感じる。また、描写不足のせいか、主人公の能條にもそれほど魅力を感じなかった。なので、読んでいてぐいぐい引き込まれるような感じではなく、そこがちょっと残念だった。だが、ラストは意外性があり、全体的には楽しめる作品に仕上がっていると思う。



| ”ふ” その他 | 16:57 | comments(0) | ゆこりん |


血と夢(船戸与一)

1981年3月、ドイツのブロウミッツに漂着した男の死体から驚くべき事実が判明した。新型の銃がソ連で開発された!それに関する情報をめぐり、さまざまな国や男たちが動き出す。元自衛隊陸幕一尉の壱岐もアフガニスタンへと送り込まれるが・・・。

20数年前のアフガニスタンの複雑な国の内情が詳しく述べられていて、とても興味深く読んだ。アフガニスタンに送り込まれた壱岐の任務は、銃を開発したワシリー・ボルコフを、彼が開発した銃とともに拉致することだった。厳重な警戒の中、果たして彼は任務を遂行できるのか?いったいどんな方法をとるのか?緊迫した展開を、息詰まるような思いで読んだ。人をより多く殺戮する目的で作られた新型の銃。そして、その銃の情報を得ようとして、また多くの人の命が犠牲になる。血で血を洗う修羅場のような状況だ。人が血を流し死んでいく描写は、小説といえども読むのがつらかった。また、最後に待っていた結末もほろ苦い。誰も救われないのは、あまりにもむなしすぎる。



| ”ふ” その他 | 17:19 | comments(0) | ゆこりん |


ハルさん(藤野恵美)

奥さんの瑠璃子さんを亡くしてから、ハルさんは娘のふうちゃんを男手ひとつで育ててきた。そのふうちゃんが結婚する。ハルさんは、ふうちゃんとの思い出の中にある五つの謎のできごとを、あらためて思い出してみた・・・。

再婚もせず娘を一生懸命育てようとする、父親の深い愛情が感じられた。ふうちゃんとの日常生活の中で起こった謎は五つ。そのどれもがほのぼのとしたエピソードだ。ミステリー的要素は弱いが、父と娘の愛情物語だと思って読めばそれなりに味わいがある。子供はいつか親の手から飛び立っていく。一つ一つの思い出をたどりながら、ハルさんもふうちゃんを自分の手元から飛び立たせる心の準備をしていく。その親としての気持ちがちょっと切なかった。ふんわりやさしく、心温まる作品だった。



| ”ふ” その他 | 17:36 | comments(0) | ゆこりん |


どこかで誰かが見ていてくれる(福本清三)

大部屋の俳優として15歳のときから40数年。数々の映画やテレビドラマに出演してきた福本清三が、役者としての人生を語る。

いつの頃からか、テレビドラマに出ている一人の俳優の存在が気になり始めた。その人は、ほんの何秒かしかテレビに映らない時もあった。時代劇でも、出てきたと思ったらすぐに斬られて消えていった・・・。だが、あちこちの番組に出ていたのだ。「あ、また見つけた。」そう思っていた。彼の名は福本清三。NHKのドキュメンタリー番組で、彼の名前や、役者としての生活を知った。
今回読んだこの本は、テレビでは知ることの出来なかった彼の別の面を知ることが出来た。十数年前からファンクラブがあるということも知った。やはり見ている人はしっかり見ているのだ。数少ない貴重な役者の一人だと思う。



| ”ふ” その他 | 15:25 | comments(0) | ゆこりん |