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キャロリング(有川浩)

小規模子供服メーカー「エンジェル・メーカー」のクリスマス倒産が決定!それと同時に学童保育も終了することに・・・。「エンジェル・メーカー」で働く元恋人同士の俊介と柊子。そして、両親の離婚の危機で悩んでいる学童保育に通ってくる航平。航平は何とか両親を仲直りさせたいと思い、今は別居している父親に会いに行こうとする。俊介と柊子はそんな航平と行動を共にするのだが・・・。

航平の両親の不和はもうどうしようもない。それは小学生の航平には理解できない。父親が母親に謝ればすべてうまくいくと思いこんでいる。両親の不仲がいったいどれほど子どもの心を傷つけるのか・・・。読んでいて切ない。元恋人同士の俊介と柊子の関係も微妙だ。ふたりともまだ心が揺れ動いている。ふたりともまだお互いに相手を想っている。そのことが、ふたりのしぐさや言葉からにじみ出ている。もう一度寄り添いたいと思っているのになかなかそれができない。そういう作者の描写は絶妙だ。
「離婚してほしくないという少年の願いは?」「俊介と柊子はどうなる?」そこに「誘拐」という要素が加わり、事態は思わぬ方向に・・・。
現実味が乏しくドラマっぽい展開だが、後半はよくまとめられていたと思う。ラストもぐっとくる。読後、心がほんのりと温かくなる作品だった。



| 有川 浩 | 20:03 | comments(0) | ゆこりん |


キケン(有川浩)

成南電気工科大学の部活の中に、「機械制御研究部」略して「機研(キケン)」があった。さまざまな事件を起こし、そしてさまざまな伝説を生んだ機研。その機研の黄金期を描いた作品。

上野、大神、元山、池谷・・・。どの登場人物も個性豊かだが、上野と大神の個性が際立っている。かなりいいいコンビだと思う。やっていることはめちゃくちゃに見えるが、実はそうではない。持っている能力には驚かされる。このふたりが「機研」の伝説を生んでいくことになるのだが、元山、池谷を初めとする後輩たちはホントに気の毒としか言いようがない。いつも振り回されるばかりだ。だが、彼らはこの状況に慣れ、抜群のチームワークを発揮するようになる。この過程は、なかなかいい♪
内容自体は、山もなく谷もなく淡々と物語が進んでいく感じだ。盛り上がりに欠けてちょっと不満が残る。また、現実味に乏しい面もあったが、きらめくような青春時代をあざやかに切り取った、読んでいて楽しめる作品に仕上がっていると思う。それにしても、「らぁめんキケン」は一度食べてみたい。おいしそう・・・。



| 有川 浩 | 17:54 | comments(0) | ゆこりん |


旅猫リポート(有川浩)

しっぽが曲がっていて数字の7に見えることから、ナナと名づけられた猫がいた。飼い主のサトルは、ある日ナナを連れて旅に出る。やむを得ない事情でナナを飼えなくなったサトルは、昔の友人たちを訪ねながら、もらい手さがしを始めたのだった・・・。

サトルはナナと一緒に旅に出た。遠い昔の思い出は、悲しいこともあったけれど、仲間と笑いあう楽しいこともたくさんあっただろう。その楽しい思い出をひとつひとつかみしめるように、サトルは懐かしい人たちに会いに行く。読み進めていくうちに、サトルがナナを手放さなければならない事情がなんとなく見えてきた。それでも、「どうか、私の考えがハズレでありますように!」と祈るような気持ちで読んだのだが・・・・。
ナナとサトルの関係は、本当にほほえましかった。サトルの思いがせつない。ナナの思いがせつない。なぜふたりは別れなければならないのだろう。こんなにもお互いがお互いを必要とし合っているのに。つらく悲しい運命を彼らに与えた作者に、言えるものならひとこと文句を言いたい。
ラストは、本当にじんときた。私のような猫好きにはたまらない作品だと思うが、猫好きでない人も大きな感動に包まれることだろう。でも、決して人前では読まないように。泣き顔を公衆の面前にさらすことになります(笑)。



| 有川 浩 | 20:05 | comments(0) | ゆこりん |


三匹のおっさんふたたび(有川浩)

剣道の達人キヨ、柔道家で居酒屋の元亭主シゲ、機械にかけては天才的なノリ。あの3人組が帰ってきた!今回も、笑いあり涙ありの人情ドラマが盛りだくさん♪ さて、3人の活躍はいかに?6編+「植物図鑑」クロスオーバー作品「好きだよと言えずに初恋は、」を収録。

シリーズ1作目も面白いと思ったが、今回は面白さがパワーアップしていた。平凡でおだやかな生活。ときに、それが破られることもある。3人が遭遇するできごとも、喜怒哀楽さまざまだ。キヨの息子の妻・貴子のパート先での問題、シゲのよく行く本屋でのできごと、父親ノリの再婚問題に心が揺れる早苗のこと、ゴミの不法投棄に奔走する3人、地域の祭に立ちはだかる問題、そしてキヨの妻・芳江に絡む「偽三匹のおっさん」。どの話も身近に感じすぎて身につまされる。本当にその通りと、読みながらしっかりとうなずいている自分がいる。
酸いも甘いも噛み分けることができる、三匹のおっさんのような人たちが近所にいてくれたならどんなにいいだろう。生きているといろいろなことがあるものだ。それをどう乗り切るかで、そこからの人生観がまるで変わってしまう。彼らがいたなら、どんなことでもきっとうまく解決してくれるに違いない。
ユーモラスな中にも人生の悲哀がちりばめられ、深い味わいのある作品になっている。さまざまな問題提起もあり、考えさせられる部分も多々あった。読後感もよく、読み応えのある面白い作品だった。



| 有川 浩 | 19:04 | comments(0) | ゆこりん |


ヒア・カムズ・ザ・サン(有川浩)

出版社で働く真也には不思議な能力があった。それは、品物や場所に残された人の記憶や想いを感じ取ることができるものだった。ある日彼は、20年ぶりに帰国するという同僚のカオルの父を迎えるために空港に向う。そこで彼が感じ取ったことは・・・。2編を収録。

ひとつの発想から、まったく違う物語が紡ぎ出されている。それはとても興味深いことなのだが、いまひとつ感動にかける。ありふれた物語、ありふれた感動場面。どこか白々しさを感じてしまう。ぎこちなさ。不自然さ。読んでいてもどこかにそういうものも感じてしまう。人物像も現実味に欠け、共感できるには至らなかった。のめり込みづらい作品だと思う。前半の作品よりも、後半の作品により強くそういう感じを抱いた。今まで読んだ有川作品には感じられなかったものだ。最初にテーマを与えられてから描かれた作品だからなのだろうか?とはいえ、どちらも父親の娘に対する愛情や、人が人を想う心はよく表現されていたと思う。読後感は悪くなかった。



| 有川 浩 | 19:54 | comments(0) | ゆこりん |


県庁おもてなし課(有川浩)

高知県庁観光部に「おもてなし課」が誕生した。彼らは独創性と積極性を期待されたが、ルール内でしか行動したことがないのでとまどうばかり。若手の掛水は、県出身の作家吉門喬介に観光特使を依頼する。だが、吉門はダメ出しばかり。「いったいどうすればいいんだ!」ここから「おもてなし課」の奮闘が始まった。

「お役所仕事」どうして何かをやろうとするときにはいつもそうなってしまうのか?規則や手続きにしばられているうちに、彼らは民間感覚を完全に忘れてしまっている。「誰のための観光か?」それすらも見えない。そんな「おもてなし課」に活を入れる吉門。吉門と「おもてなし課」の間に挟まれ苦悩する掛水。立場や意見の違いを乗り越えたとき、ふたりは最強のコンビとなる。役所という枠の中で、最大限何ができるのかが見えたとき、高知は未来に向かって大きく動き出す。
個性豊かな登場人物たちが作品の中でいきいきと動き回り、読んでいて楽しかった。作者の高知への愛にあふれた、さわやかな感動が残る作品だった。



| 有川 浩 | 21:35 | comments(0) | ゆこりん |


シアター!2(有川浩)

兄の司から300万円を借り、自らが主宰する劇団「シアターフラッグ」の再建を行なう春川巧。劇団は順調に収益を上げるかに見えたが、あるとき亀裂が生じ始めた。劇団はひとつにまとまり、借金を返せるのか!?

借金を返済して劇団を存続させたいと願う団員たちだったが、今回もさまざまな問題が立ちはだかる。団員たちの間に生じた亀裂、匿名の主からの誹謗中傷、挙句の果てには巧にも問題が!ひとつひとつを乗り越えて、劇団は一歩ずつ前に進んでいく。「自分たちの劇団だから自分たちで何とかしなくては!」そういう自覚も団員たちの中に芽生えていく。毎日の生活は決して楽ではない。もしかしたら、明日の食べるものさえないかもしれない。そういう状況でも彼らは芝居に情熱を注ぎ続ける。そんな彼らの姿を見ながら、司は、つかず離れず絶妙の間合いをとって「シアターフラッグ」を引っ張っていく。司がいたからこそ、「シアターフラッグ」は成長できたのだと思う。司の存在は大きい。「あきらめるな!くじけるな!夢はいつかきっと叶う。」彼らにエールを送りたい。テンポよく読める、楽しい作品だった。



| 有川 浩 | 16:59 | comments(0) | ゆこりん |


シアター!(有川浩)

弟・巧が主宰する劇団「シアターフラッグ」は、お金がなく経営危機に陥っていた。兄の司は、泣きついてきた巧に条件付きでお金を貸す。それは、「貸した300万を2年間で返せないのなら、劇団を解散すること。」という厳しいものだった。はたして、「シアターフラッグ」は立ち直れるのか?

夢や理想を追い続ける巧。超現実主義の司。そんなふたりの狭間で、いったい劇団はどうなってしまうのか?お金を貸した司は、劇団を解散した方が巧のためになると考えている。だが、いつしか「シアターフラッグ」の一員になってしまっている自分に気づく・・・。小劇団の内面を分かりやすくていねいに描写していて、面白かった。普段自分が知らない世界を垣間見るのは、楽しい。小さい劇団には小さい劇団の良さがある。しかし、厳しい面も多々ある。理想と運営のバランスを保つのは、かなり大変なことだと思う。けれど、夢を追い続ける巧たち劇団員の表情は明るい。心の底から打ち込める何かを持っている人を、うらやましいとも思う。さて、「シアターフラッグ」の行く末は・・・?司・巧、最強のコンビがいれば、大丈夫!・・・かな?
さわやかな印象の作品だった。



| 有川 浩 | 20:05 | comments(0) | ゆこりん |


三匹のおっさん(有川浩)

「60代がなんだ!まだまだ若いものには負けん!」
剣道の達人キヨ、柔道家で居酒屋の元亭主シゲ、機械にかけては天才的なノリ。かつての悪ガキ3人組が、町内の悪に敢然と立ち向かう!6つの話を収録。

起きる事件は大きな事件ではないけれど、そこに住む人たちにとっては大問題なことばかり。そんな事件を解決すべく立ち上がった3人組、キヨ、シゲ、ノリ。それぞれの特技や人生経験を活かし、さらに絶妙な団結力で事件を解決へと導く。かっこよさや派手さはないけれど、彼らの活躍は爽快だ。どこにでも起こりうる身近なできごとを題材にしているだけに、読んでいて身につまされる。私の住んでいる所にも、こういう3人組がいたらいいなぁと思ってしまう。
彼らの活躍も楽しいが、彼らと彼らの家族との係わり合いもよく描かれていて楽しく読んだ。人はみな年をとる。でも、この3人組のように、人の役に立ちながらこんなふうに生きられたなら、老後も楽しいかもしれない。明るく、読後もさわやかさが残る作品だった。



| 有川 浩 | 17:42 | comments(0) | ゆこりん |


レインツリーの国(有川浩)

身近に、昔読んだ本の感想を語り合う友人がいなかったので、伸行はネットで検索をしてみた。心惹かれる感想を書いていたのは、「レインツリーの国」というブログの管理人の「ひとみ」だった。二人はメールを交換するようになる。そして、実際に逢いたいと願い始めた伸行に対し、ひとみはなぜか、頑ななまでに拒んだ。そこには、ある秘密があったのだ・・・。

ひとみには、好きとか愛しているとか、それだけで相手の胸に素直に飛び込めない事情があった。伸行がどんなに努力しても、障害を持つひとみの苦しみや悩みを完全に理解することはできない。お互いがお互いに不満を感じ、心の溝を深めていく。そんな伸行とひとみの恋の行方は?「乗り越えて!乗り越えて!」心の中で何度も叫びながら読み進めた。ふたりのゆれ動く気持ちや、互いに求め合う気持ちが、痛いほど伝わってくる。切ないけれど、こんな素敵な恋愛もあるのだと、久しぶりに感動してしまった。伸行やひとみの行動に多少のもどかしさを感じる部分もあったが、ラストはよくまとめられていて希望を感じさせる。心温まる恋愛小説だった。



| 有川 浩 | 15:38 | comments(0) | ゆこりん |