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ドミノ倒し(貫井徳郎)

死んでしまった恋人の故郷月影市で探偵事務所を始めたが、依頼内容は雑用ばかり。ようやくまともな依頼が来たと思ったのだが、依頼人は何と亡き恋人の妹!その女性江上友梨の依頼は、月影市で起こった殺人事件の犯人として警察にマークされている元彼の無実を晴らしてほしいというものだった。さっそく事件を詳しく調べ始めるが、芋づる式に過去の未解決殺人事件を引っ張り出すことになってしまった。いったい真相は・・・?

江上友梨から依頼された事件を調べる一方で、幼なじみの警察署長の頼みで過去の未解決事件も探ってみる。だが、なかなか真相は見えてこない。いったいなぜこんなに未解決事件が多いのか?しかもそれらはどこかで繋がっている???事件が事件を呼ぶ展開は、読んでいてなかなか面白かった。だが、多くの事件にたくさんの登場人物・・・。「いったい作者はラストにちゃんとまとめることができるのか?」ページが少なくなるにつれとても不安になってきた。そして、その不安は的中した。「こういうラストにするとは!」正直言って落胆した。確かにこれなら、何でもかんでも辻褄は合わせられる。だが、こんな真相は邪道ではないのか。安易すぎる。ラストにがっかりさせられるとは思ってもみなかった。「逃げ」のようなミステリーの謎解きは歓迎しがたい。最後にどんな真相が待っているのか、とても期待しながら読んだのに・・・。中途半端な、手を抜いたような、納得のできない終わり方だった。前半が面白かっただけにとても残念だ。後味の悪い、イマイチな作品だった。



| 貫井 徳郎 | 20:13 | comments(0) | ゆこりん |


愚行録(貫井徳郎)

幸せそうに見えた家族だったのに・・・
一家四人惨殺という恐ろしい事件が起こった!彼らはいったいなぜ殺されなければならなかったのか?そして犯人は?さまざまな人たちの証言から浮かび上がってきた被害者の別の顔とは・・・?

いろいろな角度からのさまざまな証言が、被害者の人間像を立体的に作り上げていく。次々に意外な面が明らかになる。本人にとっては何気ない行動や言動でも、受け取る側にしてみれば悪意を含んだように感じることだってあるのだ。「理想的な家族」というイメージが、次第に崩壊していく。知らないところで憎悪が生まれ、それが最悪の事態を引き起こしていく・・・。また、証言する側の感情にも複雑な思いが渦巻いている。冷静に証言しているつもりでも、不満や嫉妬など悪の感情が見え隠れしている。人間のいやな面・・・負の面が、作者によって読み手に容赦なく突きつけられる。読んでいて思わず後ずさりしたくなるような場面もあった。「人間の本質はいったいどこにあるのか?」面白さだけではなく、重い問題も含んだ作品だと思う。



| 貫井 徳郎 | 19:57 | comments(0) | ゆこりん |


灰色の虹(貫井徳郎)

「空に輝く虹のように、未来も輝いているはずだった・・・。罪をでっち上げ、人生の色を灰色に変えてしまったのは、誰だ!」
身に覚えのない殺人の罪。どんなに否定しても、彼は殺人犯に仕立て上げられていく。冤罪を晴らす手段はなかった。やがて、おとなしく平凡だったひとりの人間が復讐鬼へと変貌する。狙うのは、事件を扱った刑事、検事、裁判官、そして・・・。

勤めている会社の課長が殺された。ほんのささいなことから警察に目をつけられてしまった江木。目撃証言が妙に捻じ曲げられ、彼はやってもいない殺人事件の犯人になってしまう。「冤罪はこうして作られる。」という典型的なパターンだ。取調室で江木を追い詰めていく刑事の伊佐山のやり方には本当に腹が立った。権力を持つものは謙虚でなければならないと聞いたことがある。だが、伊佐山は権力を降りかざし、手段を選ばず、自分に都合のいい結論を強引に導き出そうとする。結局、江木の血を吐くような叫びは、刑事にも検察官にも裁判官にも届かなかった。冤罪により江木は、家族や恋人、そして自分自身の未来までも、本当にすべてを失ってしまったのだ。復讐はよくない。まして、人を殺すのは、どんな理由があろうとも絶対に許されるべきことではない。けれど、すべてに絶望した江木に、ほかにどんな選択肢があったというのか・・・。
読んでいる途中で結末がある程度分かってしまったが、それでもラストは胸にぐっと来た。重く切なく、そして悲しい余韻の残る作品だった。



| 貫井 徳郎 | 19:55 | comments(0) | ゆこりん |


被害者は誰?(貫井徳郎)

庭から発見された白骨はいったい誰なのか?犯人が分かっているのに被害者が分からない!この異常な状況は!?桂島刑事が頼ったのは、大学時代の先輩で、今はミステリー作家の吉祥院慶彦だった。はたして被害者は誰か?表題作「被害者は誰?」を含む、ユニークな4編を収録。

桂島と吉祥院。まったくタイプの違う個性的なふたりが、さまざまな事件のなぞをひも解いていく。漫才みたいな掛け合いの中で、事件が真相に向かっていくさまが読んでいて愉快だ。一味違うミステリーという感じがする。表題作の「被害者は誰?」は、タイトルを見ただけで興味をそそられた。内容もまあまあ面白かった。そのほかの「目撃者は誰?」「探偵は誰?」「名探偵は誰?」も発想がいい。「名探偵は誰?」では、作者の仕掛けた罠にまんまとはまってしまった。それも楽しかったが(^○^) 読者をとことん楽しませようとする作者の思いがあふれている作品だった。



| 貫井 徳郎 | 19:22 | comments(0) | ゆこりん |


光と影の誘惑(貫井徳郎)

西村が競馬場で出会った男、小林が話したのは、現金輸送車襲撃計画だった。計画はうまくいき、ふたりの男は1億円を手にする。だが、思わぬ悲劇がふたりを待っていた・・・。表題作「光と影の誘惑」を含む4編を収録。

「光と影の誘惑」は、よく練られた作品だと思う。小林に誘われ、現金輸送車襲撃の片棒を担いだ西村。だが、完璧とも思えた計画に狂いが生じる。「仲間割れ」というありふれた題材だと思っていたら、とんでもない驚くべき結末が待っていた。話の展開、そして構成がよかったと思う。もうひとつ印象に残った作品は、「長く孤独な誘拐」だ。子供を誘拐された父親に犯人が突きつけた要求は、身代金ではなく、ある家の子供を誘拐するということだった。決して表に出ようとしない犯人。犯人の意のままに動かされる父親。緊迫した状況の描写に惹きつけられた。趣を異にした4編には、それぞれ違う面白さがある。楽しめる1冊だと思う。




| 貫井 徳郎 | 19:35 | comments(0) | ゆこりん |


後悔と真実の色(貫井徳郎)

若い女性が連続して殺される事件が起きた。被害者は皆、手の人差し指を切り取られていた。犯人の狙いは何か?一方、ネットの掲示板には殺人予告や殺人実況中継が!!捜査一課の西條は、持ち前の鋭い洞察力で犯人に迫ろうとする。だが、恐るべき罠が彼を待っていた・・・。

連続殺人事件を軸に、その捜査に関わる者たちを克明に描き出している。真相究明、犯人逮捕・・・。同じ目的に向かって進んでいるはずなのに、立場の違いからさまざまな問題が噴出してくる。憎悪、確執、ねたみなどがむき出しになり、人間関係の醜さが浮き彫りになる。そんな中、犯人像が掴めないまま、彼らは右往左往する。そして、真相に迫ろうとする西條も窮地に立たされる。
登場人物が多すぎて、最初ひとりひとりの人物像がつかみづらかった。また、500ページという長さは本当に必要だったのか?という疑問も感じる。読んでいて途中で退屈さを感じる部分があった。犯人も途中から分かってしまい、面白さ半減だった。犯人の動機も弱いのではないか?いまひとつ、のめり込めない内容の作品だった。



| 貫井 徳郎 | 19:30 | comments(0) | ゆこりん |


さよならの代わりに(貫井徳郎)

和樹のまえに突然現れた少女祐里。彼女は、和樹が所属する劇団「うさぎの眼」で起こった殺人事件の犯人を探しに、27年後の未来から来たという。半信半疑のまま和樹は祐里に協力するが、事態は思わぬ展開を見せることになる・・・。

27年前の事件が、自分の生活に影響を及ぼしていると語る祐里。和樹は、事件の真相を探るべく行動を開始する。本来なら、真相追究の場面はワクワクしながら読むところだが、この作品ではそういう感じがまるでなかった。ダラダラとした緩慢な展開は、むしろイライラ感を募らせる。タイムスリップは、よくある話だ。未来から来た者が過去を変えることができるのか?これもよくあるテーマだ。目新しさがあまりない。ラストもうまくまとめたように見えるが、不満だ。結局何も解決していない。最後の最後は読者にゆだねるということなのだろうが、プッツンと切れてしまったようですっきりしない。ミステリーとしてもお粗末な感じで、「いまいち」としか言いようがない作品だった。



| 貫井 徳郎 | 16:16 | comments(0) | ゆこりん |


乱反射(貫井徳郎)

「我が子はなぜ死ななければならなかったのか!?」
2歳の息子を事故で失った父親の悲痛な叫びは、誰の耳にも届きはしない・・・。ひとりひとりの何気ない行動が、やがてひとりの幼い男の子の命を奪う結果になるとは!!衝撃の問題作。

「乱反射」というタイトルを良くぞ付けた!
ひとりひとりの身勝手な行動がある1点で交わったとき、悲劇は起こった。かけがえのないひとり息子の命が奪われたとき、父親は真相を求め奔走する。だが、父親が真相を追い求めようとすればするほど、理不尽な思いが膨らんでいくばかりだった。それぞれの人たちがとった行動は、ほんのささいな、「悪」とは呼べないようなものばかりだったのだ。「自分は悪くない!」そう声高に言い張る人たちを前にとまどい、「誰に怒りを向ければいいのか!?」と叫ぶ、彼の悲痛な声が聞こえてくるようだ。
「もしかしたら、私の何気ない行動も誰かの不幸につながっているのではないか?」そんな思いにとらわれ、心配になる。「このくらいならいいだろう。」「これくらいなら許されるだろう。」そういう自分勝手な判断が、取り返しのつかない悲劇を招く・・・。実際に同じようなことがありそうで、何だか怖い。さまざまな問題を含んでいて、いろいろと考えさせられた。読み応え充分!面白い作品だった。



| 貫井 徳郎 | 17:28 | comments(0) | ゆこりん |


夜想(貫井徳郎)

突然の事故で妻子を失った雪籐。彼の落とした定期入れを拾った女性は、物に触れるとそこに籠った思いを感じ取れる不思議な力を持っていた。雪籐は、彼のために泣いてくれたその女性・・・天美遙のために生きようと決意するのだが・・・。

さまざまな理由で救いを求める人がいる。絶望のどん底から誰かが救い上げてくれないか、じっと待っている人がいる。遙の不思議な能力にすがろうとするたくさんの人たちがいても不思議ではない。最初は個人的な好意のボランティアだったものが、有名になりすぎて暴走する。遙が有名になるきっかけを作った雪籐にさえ止めることはできない。遙は、自分が望む望まないにかかわらず、教祖に祀り上げられる。その過程はぞくりとするほど怖い。救いを求める人に手を差し伸べる遙だが、彼女自身の救いを求める心は誰が救ってくれるのか?また、雪籐は本当に救われたのか?最後まで目が離せなかった。「自分を救うのは自分自身しかいない。」この言葉が作品を凝縮したようで、とても印象的だった。



| 貫井 徳郎 | 16:18 | comments(0) | ゆこりん |


空白の叫び(貫井徳郎)
少年たちはなぜ殺人者となったのか?3人の少年たちが罪を犯す過程、少年院での驚愕の日常、そして退院後から衝撃の結末までを鮮やかに描いた長編問題作。

どこにでもいるような少年たち。なぜ彼らが人を殺したのか?読めば読むほど戦慄を覚える。実際にも充分あり得る話だと思った。彼らが殺人に至るまでの過程は、読み手を引きつけて離さない。上巻の、殺人までの心理の軌跡や少年院での出来事は圧巻だった。ただ下巻になるとちょっと現実味が薄れてくる。少年たちをつなぐ糸は、作者の懲りすぎではないか?それでも、充分に楽しめる内容ではあったが。いろいろな少年たちが登場したが、一番怖いと感じたのは神原だった。見た目と心のアンバランスが、不気味な存在となっている。彼らの心の中の空白は満たされるのだろうか?満たされないままさ迷い歩く姿しか想像できない。



| 貫井 徳郎 | 18:13 | comments(0) | ゆこりん |