レオナルドの扉(真保裕一)
2015.08.27 Thursday
祖父のベルナルドとともにおだやかな生活を営んできた若き時計職人ジャン。だが、彼の住む小さな村にフランス軍が侵攻する。狙いは、レオナルド・ダ・ヴィンチが遺した秘密のノートだった。そのノートは本当に存在するのか?また、何が書かれているノートなのか?ジャンの秘密とは?
天才レオナルド・ダ・ヴィンチのノートを、さまざまな人間が追い求める。その中には、かの有名なナポレオンもいた。そのノートさえあれば世界征服も夢ではないのだ。追う者、追われる者、両者の攻防は手に汗握る緊迫感がある。レオナルドのアイディアを使い、ジャンが敵の包囲網から脱出する描写は爽快だった。
素晴らしい道具は人々を幸せにする力がある。だが使い方を間違えると、それは恐ろしい兵器になる・・・。ジャンが必死で守ろうとしたのは人々のささやかな幸せなのだ。ラストはどうなるかと思ったが、まあ納得できるものだった。
作者があとがきでも触れているが、アニメにしたら面白いのではないだろうか。子供が喜びそうな作品になると思う。
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