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あの日にかえりたい(乾ルカ)

専門学校2年生の佳代は、ボランティア先の特別養護老人ホームでみんなから偏屈爺さんだと言われている石橋老人と親交を深めていった。佳代に心を許した老人は、自分の過去を語り始める。
「できることなら、俺はあの日に帰りたい。帰りたいんだ。」
老人のこの言葉には、いったいどんな思いが込められているのか?表題作「あの日にかえりたい」を含む6編を収録。

時の流れは、止められるものでも巻き戻しができるものでもない。けれど人は、「できるのならあの日あの時に戻りたい。」と切に願う時がある。後悔に満ちた心・・・。それは何と切ないものだろう。
6編どれもが読んでいて胸に迫るものがあった。中には切ないと言うより少々不気味に感じる話もあったが。その中で特に心を動かされたのは「翔る少年」だ。父と二度目の母と小学5年生の元。この3人を襲った悲劇が、15年という時を超えてよみがえる。それは、義理の母と少年の心を通い合わせるためだったのか。後悔の中で生きてきた母。15年前、自分の心のうちを語ることができなかった少年。すれ違っていたものがしだいにつながっていく。切ない切ない切ない・・・。読んでいて泣けた。だが、少年の心が幸福感で満たされていくようなラストには救われた。「夜、あるく」も、心に残った。生きていてよかったと思える瞬間が、人生の中できっとあるはずだ。それを信じて、これからも前向きに生きていける気がした。
「人生はやり直しができない。だからこそ、悔いのないように一日一日を大切に生きなくてはならない。」そういう思いを強く抱かせてくれる、面白い作品だった。



| 乾 ルカ | 19:44 | comments(0) | ゆこりん |


六月の輝き(乾ルカ)

美耶と美奈子は幼なじみ。家が隣同士ということもあり、とても仲が良かった。だが、美耶の持つ「不思議な力」がふたりの関係に影を落とした。美耶の力は、本当に「奇跡の力」なのか?ふたりの少女を待ち受ける運命は・・・?

「病気の人間を治せる。」そう信じた人たちが美耶に救いを求めてきた。美奈子もそのひとりだった。だが、思わぬところからふたりの関係にひびが入る。関係を修復できないまま月日だけが流れ去る。心がすれ違ったふたり・・・。美耶の苦悩、美奈子の苦悩、それぞれの苦悩が痛みを伴って読み手に伝わってくる。生きるということは、残酷なほどつらいだけのときもある。けれど、美耶に問いたい。「これほどまで自分を追い詰める必要があったのか?なぜ、いつも自分自身のことより他人のことを優先したのか?」命を削るような美耶の行動には涙を誘われた。また、美耶と彼女の母との関係も、切ないものがあった。母と娘、もっと心が通い合ってもよかったのに・・・。
内容は重いが、読後はおだやかな感動を与えてくれる。余韻の残る作品だった。



| 乾 ルカ | 19:31 | comments(0) | ゆこりん |


てふてふ荘へようこそ(乾ルカ)

「格安物件!」だが、旨い話には裏があった・・・。てふてふ荘の6つの部屋すべてには、自縛霊がいたのだ!入居者と自縛霊の、切なくて温かな物語6編を収録。

自縛霊との同居!何ともユニークな設定だ。人は、生きていても死んでいてもさまざまな悩みや苦しみを抱えているのだなぁ・・・。それぞれの心のひだに隠された悲しみに触れるたび、胸が痛かった。生きるって何だろう?死ぬって何だろう?この作品を読んでいると、その境界線を考えずにはいられない。どの話もよかった。特に3号室の話には心を揺さぶられた。誠意を持って臨めば、相手も誠意を持って返してくれる。努力すれば報われるのだ!
泣けた。とにかく泣けた。でも、悲しいばかりではない。今後の人生に希望が持てるような、前を向いてしっかり生きていけるような、そういう気持ちにもさせてくれた。ほのぼのとしたぬくもりが心に残る、珠玉の作品だった。



| 乾 ルカ | 22:17 | comments(0) | ゆこりん |


メグル(乾ルカ)

学生部にいる彼女は、学生にアルバイトや家庭教師を斡旋する奨学係唯一の女性職員だったのだが・・・。
彼女にアルバイトを強制された学生たちは、アルバイト先で不思議な体験をする。奇跡は、本当に存在するのだろうか?5編を収録。

どの話も不思議な話だった。特に印象に残ったのは「ヒカレル」だ。逝く者遺される者、どちらもとても寂しいのだ。そのどうしようもない寂しい思いが、読み手側にも切々と伝わってくる。けれど、悲しさの中で起こった奇跡に、未来への光を見た。
「モドル」もよかった。バラバラになりかけていた家族の心がまたひとつになっていく。悲しみや怒りが消え、思いやりの心が生まれていくさまに救われる思いがした。
最後に収録されている「メグル」も印象に残った。不幸な最期を迎えなければならなかった女性の悲哀が凝縮されている。ラストの彼女の言葉が胸に突き刺さる。ホロリとした。
独特の世界観を持つ作品で、切ない中にも「ヒト」というものがしっかりと描かれていて好感が持てた。ステキな作品にめぐり会えて、本当によかった♪



| 乾 ルカ | 21:19 | comments(0) | ゆこりん |