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リバース(湊かなえ)

深尾和久は、サラリーマンとして平凡な生活を送っていた。だが、そんな彼の生活を根底から揺るがすできごとが起こる。「深尾和久は人殺しだ」と書かれた告発文が届いたのだ。実は、彼には誰にも言えない秘密があった・・・。

深尾の学生時代の仲間たち。今はそれぞれ社会人として働いているが、深尾だけではなくその仲間たちにも告発文が届いていた。
学生時代のひとり友人の事故死。それは単なる事故死だったのか?他に何か真相が隠されているのか?告発文を書いたのは誰か?今頃何の目的で?疑問が膨らんでいく。深瀬はしだいに、同じ立場に立っていると思っていた友人たちへも疑惑の目を向けざるを得ない状況に追い込まれていく・・・。
作者は、最後の1行のためにストーリーを作成したとのこと。よく考えられたストーリーだと思う。その1行まで持って行くのは並々ならぬ苦労があったことだろう。でも、やはりどこか無理があるような気がする。読んでいて引っかかる。様々な疑問と後味の悪さが残り、読後感はあまりよくなかった。



| ”み” その他 | 20:05 | comments(0) | ゆこりん |


羊と鋼の森(宮下奈都)

きっかけはほんのささいなことだった。だが、少年はピアノの調律という仕事に魅了された。やがて高校を卒業した彼は、専門学校を出て本格的に調律師の道を歩み始めるのだが・・・。

ひとりの青年がピアノの調律師を目指す。才能があるとかないとかそんなことは関係なく、自分の魅了された世界で生きて行く決心をする。繊細な世界だと思う。それと同時に過酷な世界でもあると思う。ピアノの弾き手を生かすも殺すも調律師しだいなのだと知った。調律はピアノの調整というより、調律師とピアノとの戦いのようだ。食うか食われるか!そこには並々ならぬ緊迫感がある。
作者は調律の世界を透明感のある文章で実に見事に描いている。読んでいると、ピアノの音が聞こえてくるようだ。私が全く知らなかった世界だ。こんな世界もあるのだと、とても新鮮な感動を味わった。読後もさわやかで、心地よい余韻が残る。静かにそしておだやかに、心に染み入る作品だった。



| ”み” その他 | 20:55 | comments(0) | ゆこりん |


神さまたちの遊ぶ庭(宮下奈都)

「どうせ北海道で暮らすなら、大自然の中で暮らさないか?」
その夫のひとことで、子供たち3人を連れ北海道・トムラウシに移住した宮下一家。家族5人の北海道の暮らしとは?宮下家の1年間の記録。

トムラウシ。そう聞いてもどこにあるのか分からない人の方が多いだろう。北海道上川郡新得町屈足トムラウシ。本当に山の中の山の中だ。最寄りのスーパーまで37キロ、TUTAYAまで60キロと聞けば、生まれも育ちも北海道の私でさえ驚く!そんな環境に一家五人で飛び込んだ宮下家。その日常は発見と驚きの連続だ。この本に書かれているのは、1年間の暮らしのほんの一部だと思う。言葉では言い表せない苦労もあっただろう。悩むことも多かっただろう。冬の寒さもつらかっただろう。けれど、作者はそういうことはあまり書かないで、北海道の大自然の素晴らしさやトムラウシの人たちとのステキな出会いを生き生きと描いている。こんなにもよく北海道を描いてくれてありがとう!作者にそうお礼を言いたいくらいだ。子供の進学問題などで移住は1年間の限定だった。でも、私は宮下一家がまた北海道に住んでくれるのではないかとひそかに期待している。北海道にはまだまだ魅力的なところがいっぱいあります!お待ちしています♪宮下さん!



| ”み” その他 | 19:41 | comments(0) | ゆこりん |


三好達治詩集(三好達治)

哀しみ、喜び、怒り、希望、絶望・・・。さまざまな題材を独特の感性で詩という形で表現した、三好達治の代表作を収録。「新潮文庫20世紀の100冊」1930年。

見るもの、聴くもの、感じるもの・・・。そこに生じる喜怒哀楽を、作者は巧みに言葉を操り、詩という形に作り上げていった。洗練された言葉のひとつひとつが胸を打つ。言葉とは、こんなに巧みに操れるものなのか!凡人にはまねのできない世界がそこにはあった。ストーレートな表現などいらない。紡ぎ出す言葉の間から、感情の揺らぎを感じることができる。独特のもののとらえ方、独特の表現、それらは色あせることなく、いつの時代も読み手を魅了することだろう。詩の持つ魅力、そして奥深さを感じた作品だった。



| ”み” その他 | 18:05 | comments(0) | ゆこりん |


豆の上で眠る(湊かなえ)

小学3年生の姉万佑子が帰宅途中行方不明になった!必死の捜索にもかかわらず、万佑子は見つからなかった。だが、2年後に万佑子は突然帰って来た。妹の結衣子は、「本当に姉なのか?」と疑問を抱くのだが・・・。

姉が行方不明になったとき、妹の結衣子は小学1年生だった。そのくらいの年になれば、毎日一緒に遊んでいた姉と2年ぶりに会ってもはっきりと分かるのではないだろうか。祖母にしてもそうだ。いつも遊びに来ていた孫と他人の区別はできるのではないだろうか。父母の態度もおかしすぎる。また、行方不明になっていた2年間の動機もあり得ないような気がする。小学3年生だった万佑子がそこまでとっさに考えたなどとは信じられない。ラストも納得できるものではなかった。無理やりつじつまを合わせた・・・そういう感じだ。「姉は本物か?」「結衣子の違和感はどこから来るのか?」そういうことを考えながら途中までは面白く読めたのだが・・・。「設定に無理がある不自然な話」という印象で終わってしまったのはとても残念だった。



| ”み” その他 | 19:30 | comments(0) | ゆこりん |


盤上の夜(宮内悠介)

海外で四肢を失った由宇にとり、囲碁盤は自分の感覚器だった。棋士たちの一手一手が由宇の体の地図にプロットされ、やがて1枚の棋譜となっていった・・・。囲碁という過酷な戦いの中に身を置いたひとりの女性を描いた表題作「盤上の夜」を含む6編を収録。

洗練された技術や鋭い刃物のような研ぎ澄まされた感覚などを駆使して、 "戦士"は「盤」という戦場で戦う。囲碁、チェス、将棋、マージャンなど、盤上で繰り広げられる戦いには、つねにさまざまなドラマがある。6編どれも、今までとは違う何かを持っていると感じながら読んだ。けれど、残念ながら、共感できたかと問われれば否定せざるを得ない。この作品は、好き嫌いが大きく分かれる作品ではないだろうか。ルールがある程度分からなければ楽しめないところがある。特に「清められた卓」では、麻雀のルールを知らないと面白さ半減、いやそれ以下だと思う。評判がいいので読んでみたが、あまり魅力は感じず、いまいちだった。異色性は感じたのだが・・・。



| ”み” その他 | 17:42 | comments(0) | ゆこりん |


水の柩(道尾秀介)

老舗旅館「河音屋」の長男・逸夫は、退屈な日常生活に飽き飽きしていた。そんな逸夫に、同級生の敦子が声をかけた。「手紙を書き直して、タイムカプセルの中に入っている手紙と取り替えない?」彼女はなぜそんなことを言ったのか?彼女の真意が分からぬまま、逸夫はそれを実行に移すが・・・。

一見、普通に生活している人たち。その人たちの心の奥底には、いったい何が隠されているのだろうか?笑顔の裏に貼り付けられた悲しみ、誰にも言えない秘密、他人には知られたくない慟哭・・・。生きるということは、つらいことばかりではないはずだ。なのに、この作品を読んでいると胸が痛くなってくる。逸夫の祖母いくの気持ちや逸夫の同級生の敦子の苦しみが、鋭い針となって心に突き刺さってくる。「そんなに自分を押さえつけなくていいんだよ。」いくに、敦子に、そんな言葉をかけてやりたくなる。だが、人間は弱いばかりではない。どん底から這い上がる強さも持っているはずだ。さまざまな苦悩や葛藤を乗り越えた者・・・。それらを忘れ去ってしまった者・・・。どちらの生き方にも切なさが漂う。ラストは、涙がこぼれた。そして、この作品のタイトル「水の柩」がとても深い意味を持っていることを知った。きらきら光る水面のまぶしさや、静謐な水底の風景。それらが目に浮かぶようだ。読後も、強い余韻が残った。おだやかで心に染み入るような感動を与えてくれる、とても面白い作品だった。



| ”み” その他 | 14:50 | comments(0) | ゆこりん |


誰かが足りない(宮下奈都)

レストラン「ハライ」。小さな店だけれど、人々のあこがれの店だ。
「ハライへ行き食事をしよう。」
そう思うさまざまな人たちのエピソード6編を収録。

人は、どんな気持ちのときにレストランで食事をしようと思うだろうか。うれしいとき、悲しいとき、思い出に浸りたいとき、未来に希望をつなげたいとき、心豊かになりたいとき、そして、愛する人と楽しい時間を過ごしたいとき・・・。
この作品に登場する人たちの置かれている状況は千差万別だ。けれど、彼らはひとつの店をめざす。同じ日に予約を入れる。みんな、どんな顔で「ハライ」を訪れるのだろう。どんな事情で訪れるにせよ、「ハライ」の料理を食べたらみんな幸せな気持ちになれるのではないだろうか。ほんのひとときでも幸せな気持ちになれたなら、その後の人生により希望が持てるのではないだろうか?「ハライ」にはそんな力があるような気がしてしまう。「ちょっと人生に疲れたときに読むと力を与えてくれる。」そんな感じの、心温まる作品だと思う。



| ”み” その他 | 16:40 | comments(0) | ゆこりん |


カササギたちの四季(道尾秀介)

友人である華沙々木(かささぎ)に誘われて、「リサイクルショップ・カササギ」で日暮は働き始めた。ある日、客から買った鳥の形をしたブロンズ像が放火されるという事件が起きる。ほかに被害はまったくなし!犯人はいったいどんな目的で犯行に及んだのか・・・。意外な真実が待っていた。「鵲の橋」を含む4編を収録。

ほかの人から見れば他愛のないことでも、関わりを持つ人にとっては重大事・・・ということもある。そういう日常のほんのささいな、事件と言えるかどうか分からないようなできごとを、華沙々木と日暮は解決していく。軽いタッチで描かれたこの作品は、サクサクと読み進めることができる。登場人物も個性的で面白い。男ふたりのリサイクルショップ屋に出入りする菜美という中学生の女の子も、いろいろ事情を抱えているとはいえ、なかなか愉快なキャラだと思う。
事件解決に並々ならぬ意気込みでのぞむ華沙々木。それを陰で支えなければならない日暮の、想像や常識を超える苦労。「ここまでするか!」と思わず突っ込みを入れたくなってしまう。少々展開に無理があると思うところもあったが、細かいところを抜きにすれば楽しめる作品だと思う。読後感も悪くなかった。



| ”み” その他 | 16:17 | comments(0) | ゆこりん |


ぼくが恐竜だったころ(三田村信行)

「わしのいうことをきけば、きみはその目で生きた恐竜を見ることができる。」
そう言われて、誠也は恐竜に変身して6500万年前の世界へ!そこで彼が見たのは、恐竜が繁栄する世界だった。だが、恐竜たちが絶滅する、運命のときがやってきた・・・。

誰でも一度は、恐竜にあこがれたり、興味を覚えるのではないだろうか。そして、なぜ恐竜たちが絶滅したのかを知りたくなるのではないだろうか。誠也は大矢野博士に誘われ、恐竜に姿を変え6500万年前の世界へタイムスリップする。想像することしかできない恐竜たちの生活。実際はどんな生活だったのだろう?もし実際に見ることができるのなら、一度は過去の世界に行ってみたいと思う。誠也も、純粋な気持ちで行ってみたいと思った。だが大人たちは、どんな犠牲を払ってでも、自分たちの私利私欲のために過去の恐竜たちを利用しようとする。誠也は、絶滅という逃れられない運命を背負った恐竜たちを、大人の醜い欲望から必死で守ろうとするのだが・・・。ラストは、ほろ苦く切ない。
児童書だけれど、大人が読んでもけっこう面白い。親子一緒に楽しめる作品だと思う。



| ”み” その他 | 19:54 | comments(0) | ゆこりん |