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ツリーハウス(角田光代)

祖父の突然の死をきっかけに、良嗣は自分の家族のことを考え始める。祖父の戸籍に載っている良嗣が知らない名前・・・。そして、過去を語りたがらない祖母。祖父や祖母の過去にはいったいどんなできごとがあったのか?

祖父も祖母も決して過去を語らなかった。だが、祖父の死をきっかけに、祖母ヤエは過去を振り返る旅に出る・・・。
藤代泰造と田中ヤエは、戦時中の満州で出会った。だがそこは安住の地ではなかった。敗戦とともに命からがら日本に戻ったふたりは、生きるために必死に働く。子供が生まれた。自分たちの店を持った。そして、幸せも不幸もたくさん味わった。泰造やヤエは、なぜ過去を語らなかったのか?いや、ふたりは語らなかったのではない。語れなかったのだ。いったいどんな言葉で、思い出すのもつらいこの壮絶な体験を語れるというのだろう。戦争、終戦、そして昭和から平成の現代へと移り変わる中での親子三代にわたる物語は、実に壮大だ。
家族には家族の歴史がある。過去から現代、ずっとつながった家族の絆。そこに自分もいる。この作品を読むと、その当たり前のことに新鮮な感動を覚える。作者の熱い思いが込められた、読み応え充分の面白い作品だった。



| 角田 光代 | 16:20 | comments(0) | ゆこりん |


三面記事小説(角田光代)

三面記事。淡々と事件の概要が語られるその裏には、どんなドラマが隠されているのだろうか?作者独自の視点で、実際の事件記事から紡いだ物語6編を収録。

結果的には同じような事件がいくつもある。だが、そこに至る過程は、ひとつとして同じものはない。活字になった事件の裏側に潜む生々しい現実。それはいったいどんなものなのだろう?興味を抱くのは作者ばかりではないと思う。この作品に収められている6つの事件はどれも現実に起こった事件で、そこに至るまでの実際の過程がある。だが、作者の作り出した事件までの過程も、「何でもあり」の現代社会において決して起こり得ないものではない。これからも似たような事件は起きるだろう。そこにはどんなドラマがあるのだろうか?そう考えると、背筋が寒くなってくるようだ。



| 角田 光代 | 16:12 | comments(0) | ゆこりん |


八日目の蝉(角田光代)

不倫相手の家に忍び込み、生後6ヶ月の赤ん坊を連れ去った希和子。自分の子供が生まれていればつけるはずだった「薫」という名前をその子につけ、二人で生きる決心をする。何も知らずに育った薫だったが、やがて自分の本当の名前を知る日が・・・。

子は親を選べない。育つ環境も選べない。与えられたものの中で生きるということが子供にどんな影響を及ぼすのか、考えるとぞっとする。本当の両親のもとから連れ去られ、「薫」として育てられた恵理菜。希和子との生活は、本当の母と娘の生活のようだった。それに比べると、実の父母や妹とのギクシャクした関係は、恵理菜には耐えられないもとなる。彼女の心につけられた傷の深さは計り知れない。大人の身勝手な行動が引き起こした悲劇。「八日目の蝉」のタイトルの意味が見えたとき、とても切ない気持ちになった。これからの恵理菜の人生が、幸せなものでありますように・・・。



| 角田 光代 | 19:45 | comments(0) | ゆこりん |


庭の桜、隣の犬(角田光代)

「おれ、部屋を借りようと思うんだ。」宗二の言葉に思わず「はあー!」と大声を出した房子。夫は何のためにそう言い出したのか?夫婦とはいったい何なのかを、やわらかなタッチで描いた作品。

同じ屋根の下に住んでいても、お互い理解できない部分もある。夫婦だから互いのすべてを知っているとは限らない。この作品を読んでつくづくそう感じた。それは許される範囲なのか?はたまた許せない範囲なのか?私は、宗二の部屋を借りた理由が何となく理解できる気がした。一人になって自分を見つめたいときもあるのだ。また同時に、房子の気持ちも分かる気がする。この二人、いろいろあるけれど結局はずっと夫婦でいるのだろう。怒ったり、笑ったり、泣いたり、悩んだりしながら、人は生きていく。夫婦でいることの意味は、もっとずっと後になってから分かることなのかもしれないけれど、夫婦でいることのよさをちょっぴり感じさせてくれる作品だった。



| 角田 光代 | 18:40 | comments(0) | ゆこりん |


Presents(角田光代)

贈ったもの、贈られたもの、そこには忘れられない大切な思い出がある。プレゼントにまつわる12の作品を収録。

作者が言うように、プレゼントを贈るより贈られるほうが、はるかに多い。それは、形があるものやないものさまざまだ。何気ないプレゼントが、その人の考え方や人生を変えてしまうこともある。この中におさめられている作品の一つ一つが、心地よい温もりを読み手に与えてくれる。特に「鍋セット」と「涙」は印象深かった。この本の絵を担当している松尾たいこさんはあとがきで、生まれてから最初にもらう大切なプレゼントは「名前」だと書いている。その通りだと思う。でも私は、生まれる前にもうすでに大切なものを両親から贈られていると思う。それは「命」。これこそが究極のプレゼントではないだろうか。



| 角田 光代 | 16:32 | comments(0) | ゆこりん |


この本が、世界に存在することに(角田光代)

人間、生きていくうえでいろいろなことがある。うれしいこと、悲しいこと、くやしいこと、腹立たしいこと・・・。本にまつわる9編の心温まる物語を収録。

本にまつわる思い出を、だれでもひとつやふたつは持っているだろう。それが楽しい思い出なのか悲しい思い出なのかは別にして。私にもある。本を好きになるきっかけを与えてくれた本、私の本に対する思いを変えた本、タイトルを見ると貸してくれた人を思い出す本、そして、読んだ当時のことを思い出させてくれる本。この作品に収められた短編の中にも、さまざまな本の物語がある。そのひとつひとつが心にしみる。「この本が、世界に存在することに」本好きな人なら、このタイトルに込められた作者の熱い思いがきっと分かるはず♪



| 角田 光代 | 17:25 | comments(0) | ゆこりん |


キッドナップ・ツアー(角田光代)

最初は冗談だと思っていた・・・。ハルを誘拐したのは、今は一緒に暮らしていないハルのお父さん。父と娘の奇妙な旅が始まった。

父が娘を誘拐して、別れた妻に要求を突きつける。こう書くと暗い話なのかと思うが、この作品に暗さは感じられない。淡々と親子の旅の様子が描かれている。旅を通してしだいに親子としてのつながりが深まっていくさまは、ほほえましい。ハルの冷静な観察眼に、ちょっとドキッとさせられる部分もあるが。
読み進めていくと、やはり父親がハルを誘拐した動機が気にかかった。娘を誘拐してまでしなければならない要求とは?漠然と、この作品の良し悪しはそこだ!と思っていただけに、ラストは期待はずれ。ちょっとがっかりした。



| 角田 光代 | 15:23 | comments(0) | ゆこりん |


ピンク・バス(角田光代)

妊娠を喜んでいたサエコだが、夫タクジの姉実夏子が突然訪ねてきた時から家の中は微妙に変化し始める。そのまま居ついてしまった実夏子に、サエコは苛立ちを覚え始めるが・・・。表題作を含む2編を収録。

妊娠を気味が悪いという実夏子。家の中にいても何もしない実夏子。サエコの苛立ちや、妊娠による疲労感の描写は、読む側にもイライラやけだるさをもたらす。だらだらとただ流れていく時間。何をするでもないサエコたちの日常は読んでいて苦痛さえ感じた。「ピンク・バス」で作者は何を言いたかったのか?
もうひとつの作品「昨夜はたくさん夢を見た」も退屈な作品だった。どうでもいい日常のひとコマを無理やり見せられている感じがした。



| 角田 光代 | 14:47 | comments(0) | ゆこりん |


しあわせのねだん(角田光代)

物には必ず値段がある。だが、値段をつけられない大切なものもたくさんある。日常生活の中で、物の値段との関わりをコミカルに描いたエッセイ。

一人の女性としての角田光代さんがいる。彼女は普段どんな生活をしているのか?どんなときにどんなふうにお金を使うのか?またそのときにどんなことを思うのか?読んでいて興味深い面もあった。また、彼女の金銭感覚に驚かされもした。だが、そこに書かれていることには、あまり共感できなかった。ただ淡々と読み進めていったという感じだけの作品だった。もう少し読み手に伝わってくる手ごたえのようなものがほしいと思うのだが・・・。



| 角田 光代 | 14:33 | comments(0) | ゆこりん |


人生ベストテン(角田光代)

13歳のときにつき合っていた彼は、今はどんなふうになっているのだろうか?同窓会で25年ぶりに有作に会うのを楽しみにしていた鳩子。だがやっと会えた彼は・・・。表題作を含む6つの作品を収録。

どこにでもありそうな話しばかりが6つ。彼と別れようか悩む女性、40歳になるのに、いまだに独身でいることに愕然とする女性、夫以外の男性とのデートにあこがれる女性などなど。人それぞれ悩むことは違うが、どの人も前向きに人生を考えている。「生きていればいろいろなことがあるさ。でも負けない!」そんな作者の思いが伝わってくるような作品だった。



| 角田 光代 | 21:15 | comments(0) | ゆこりん |