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幽霊殺しー御宿かわせみ5(平岩弓枝)

死んだ女房が化けて出た!?恐ろしくなった亭主が、障子越しに脇差で突いてみると・・・。表題作「幽霊殺し」を含む7編を収録。

7編の中では、「三つ橋渡った」が一番印象に残った。盗賊の一味の中にいた娘の、それまで歩んできた人生があわれだった。「三つ橋渡った」・・・。この言葉の持つ重要性がよく描かれていたと思う。ラストはホッとした。本当によかったと思う。
そのほかの話も読み応えがあった。「幽霊殺し」では、意外な真相が待っていて興味深かった。「恋ふたたび」では、ゆがんだ心を持った者の犠牲になった子供があわれだった。「奥女中の死」では、ひとりの女の悲しい生涯が胸を打った。「源三郎の恋」では、源三郎の意外な恋の相手に驚かされた。
この作品を読んでいると、人生というものについて深く考えさせられる。また、欲やねたみが、人の心を捻じ曲げてしまう恐ろしさやあわれさも感じた。「人はどう生きるべきか?」それは、生きている限り考え続けなければならないことなのかもしれない。これからも、このシリーズを楽しみながらじっくり読んでいきたいと思う。



| 平岩 弓枝 | 19:35 | comments(0) | ゆこりん |


山茶花は見たー御宿かわせみ4(平岩弓枝)

ある娘の証言で盗賊一味が捕まった。だが、盗賊たちは島抜けをした。「証言した娘が危ない!」娘への仕返しを恐れ、東吾たちは匿うことにしたのだが・・・。表題作「山茶花は見た」を含む8編を収録。

表題作「山茶花は見た」は、人の思い込みを巧みに利用した話だった。人の言うことを簡単に信じてしまってはいけないのは、今も昔も変わりないのかもしれない。「女難剣難」では、東吾の友人の源三郎に縁談が持ち上がる。人の弱みに付け込むような手口には腹立たしさを感じた。利用された源三郎が哀れだ。「鬼女」は、松本清張の「ゼロの焦点」を思い出させる話だった。女は怖い!(笑)「ぼてふり安」は、父が自分の幸せを得るために娘を女郎に売る話だった。当時そういうことがあるとは聞いていたが、やはりひどい話だと思う。父に売られたおいちが、幸せな人生を歩めそうでよかった。
いつの世も人の欲望はきりがない。作者の描く人間模様を、これからも楽しみながら読んでいきたい。



| 平岩 弓枝 | 19:30 | comments(0) | ゆこりん |


水郷から来た女ー御宿かわせみ3(平岩弓枝)

両替商板倉屋のひとり息子伊之助が、誘拐され殺された。だが、事件はこれだけで終わらなかった。その後も誘拐事件は次々に起こった。探索を重ねた結果、東吾たちはやっと手がかりをつかんだのだが・・・。表題作「水郷から来た女」を含む9編を収録。

「水郷から来た女」では、幼い子供たちが次々に犠牲になる。抵抗することが出来ない幼い者をかどわかし命を奪う。物語とはいえ、そのむごさは読んでいてつらいものがあった。
「秋の七福神」では、人は見かけによらぬものだということを、つくづく感じさせられた。悪人のしたたかさ、いや悪人だからこそのしたたかさには憤りを感じる。
「桐の花散る」は、一番印象に残った話だった。4つのときに行方知れずになった娘。そして、その娘を25年もの長い間探し続けた父。娘の人生が哀れで、ラストはあまりにも切ない・・・。
今回も心に残る話が多かった。今後がますます楽しみなシリーズだ。



| 平岩 弓枝 | 22:27 | comments(0) | ゆこりん |


江戸の子守唄ー御宿かわせみ2(平岩弓枝)

「かわせみ」の宿泊客が幼い子供をおいて姿を消した。子供は、木綿を染めた黄色い下着を身に着けていた。そこから紡ぎ出された真実は・・・。表題作「江戸の子守唄」を含む8編を収録。

表題作「江戸の子守唄」は、大人たちの身勝手な思惑で幼い女の子の運命が翻弄されるという、なんともやりきれない内容だ。また、お文というその女の子をかわいがるるいの姿がちょっと切ない。東吾との間に子供でもいれば・・・と思ってしまう。
8編の中で一番印象に残ったのは「迷子石」だ。子を思う親の心。それが哀しい形となって現れたことに、胸が痛むような想いを味わった。ラストもつらかった。
「幼なじみ」も、そこに登場する男と女の心情が細やかに描かれていて、考えさせられる内容だった。
他の話も、江戸に暮らす人たちの喜びや悲しみが心にしみる。じっくりと読ませる、情緒あふれるいい作品だと思う。



| 平岩 弓枝 | 19:32 | comments(0) | ゆこりん |


御宿かわせみ(平岩弓枝)

大川端町豊海橋のたもとから少しはずれたところに「かわせみ」はあった。そこの女主人るいと、恋人神林東吾を軸に、「かわせみ」を利用する人たちに起こるさまざまな事件を描いた作品。シリーズ1作目。

江戸の世に暮らす庶民の生活が生き生きと描かれていて、心地よく読むことができる。「かわせみ」には、実にさまざまな人が投宿する。なので、起こる事件もさまざまだ。だが、すっきり解決する事件ばかりではない。中には、「初春の客」のように胸を締めつけられるような結末の話もある。
生きるということは楽しいことばかりではない。つらいこと苦しいこともたくさんある。世の中、理不尽なことも多い。この作品の中にもそういうことが描かれている。だが、「人情」の存在が、やりきれなくなる気持ちに救いを与えてくれる。人が人を思いやる心を忘れない限り、希望を持ち未来に向って歩き続けられるのではないだろうか。作者の想いがしっかりと詰まっている温かみのある作品で、読後感も悪くなかった。読み応えのあるいい作品だと思う。



| 平岩 弓枝 | 20:02 | comments(0) | ゆこりん |