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珈琲屋の人々(池永陽)

喫茶店「珈琲屋」の主人・行介は、過去にあることで人を殺してしまった。そのことが原因で恋人冬子とも別れてしまう。冬子は別の男性と結婚したが、行介が出所すると離婚して行介の店に通うようになる。行介と冬子、そして店に通う人たち。それぞれの人間ドラマ7編を収録。

いつも思う。人の数だけ人生のドラマがあると。珈琲屋を訪れる人たちにもさまざまな人生があり、そしてさまざまな苦悩がある。けれど、どんな人でもこの店に来て行介の顔を見たら癒される。生きる希望を見つけ前向きになった人、行介に悩みを打ち明け心が軽くなった人、自分の人生を見つめなおした人、本当にさまざまだ。我が家の近くにもこんなお店があったらいいのにと思う。おいしいコーヒーを飲みながら、静かに時の流れの中に身をゆだねてみたい。心が穏やかになっていくことだろう。
ストーリー自体は平凡だと思うが、ほのぼのとした温もりに満ちた作品だ。読後感も悪くなかった。



| 池永 陽 | 20:18 | comments(0) | ゆこりん |


でいごの花の下に(池永陽)

あの人はなぜ私の前から姿を消したのだろう?自殺をほのめかすメモを残し突然いなくなった嘉手川を追い求め、耀子は沖縄にやって来た。しかし、そこで彼女を待っていたのは、つらい現実だった・・・。

嘉手川の隠された秘密。そこに彼の失踪した原因があるはずだった。だが、私の中で、その真相が彼の失踪や自殺をほのめかすメモに結びつかない。嘉手川の取った行動も不可解。何よりも、いろいろな人が語る嘉手川の人物像がとても薄っぺらい。苦悩する彼の姿が実感として伝わってこなかった。耀子の人柄もちょっと理解に苦しむ。いくら心に痛手を負っているからといって、中学生の男の子を誘惑するなんておかしいのでは?ただ、どんなに月日が流れようと決して癒えることのない心の傷を抱える沖縄の人たちの思いはしっかりと伝わってきた。それだけが、この作品を読んだ収穫だったような気がする。



| 池永 陽 | 23:55 | comments(0) | ゆこりん |


ゆらゆら橋から(池永陽)

ゆらゆら橋は戻り橋。ゆらゆら揺れるのは男の心か?女の心か?健司という一人の人間が成長していくとき、さまざまな女性との出会いがあった。そのひとつひとつの出会いをあざやかに描いた作品。

幼い頃はただのあこがれだったかもしれない。中学生、高校生、大学生、そして社会人。成長するたびに女性との恋も変わっていく。健司の心の揺らぎが読み手にも伝わってくる。だが、健司の行動や考えに共感できるところは少なかった。むしろ嫌悪感さえ感じたところがあった。それは女性としての立場で読んでいるからなのだろうか?作者の言わんとしていることもよく理解できなかったし、読後感もあまりよくなかった。



| 池永 陽 | 20:08 | comments(0) | ゆこりん |


走るジイサン(池永陽)


頭の上に猿がいる!しかも自分にしか見えない・・。「おめえはいったい何者だ。」作次は猿に話しかける。老人たちをとりまく、さまざまな問題を見つめた作品。

「年寄りは年寄りらしく」この言葉がどれほど高齢者を苦しめているのだろう。彼らの、人として生きる権利をも奪ってしまいかねない。年をとっても、人を愛したり人から愛されたいと思う気持ちは、決して衰えないと思う。また、「じゃまにされたくない」、「誰かの役に立ちたい」そう願ってもいるはずだ。そういう気持ちを、私たちはもっと大切にしてあげるべきなのかもしれない。頭に猿をのせて走る作次の姿を想像した時、おかしさよりも、耐え難い切なさを感じた。



| 池永 陽 | 20:52 | comments(0) | ゆこりん |


アンクルトムズ・ケビンの幽霊(池永陽)

中学を卒業してから30年。鋳物工場で働き続けてきた章之。彼の心の中には決して忘れることの出来ない一人の少女がいた。スーイン。淡く切ない初恋の思い出が、30年の時を経て一つの形になろうとしていた。

タイから出稼ぎに来ていた青年、そして在日三世の少女がいた。私たち日本人は彼らを見るとき、特別な目で見ていないと言えるだろうか。章之は彼らを温かく見守り、そして、彼らにスーインの姿を重ね合わせる。「朝鮮人」というだけで不当な差別を受けたスーインとその母は、「北へ帰る」という言葉を残し、去って行かなければならなかった。章之がスーインとの決して色あせることのない思い出を手にしたとき、彼は嗚咽する。思いは深く、遥か・・・。ラストは涙なしでは読めなかった。心を打つ感動の作品だった。



| 池永 陽 | 14:31 | comments(0) | ゆこりん |


コンビニ・ララバイ(池永陽)

1人息子を失った幹郎は、妻・有紀美と二人でコンビニを始める。店の名前は、二人の名前をあわせた「ミユキマート」。だがその妻も、開店してから2ヵ月後に交通事故でこの世を去る。心に傷を抱えた幹郎、そしてそのコンビニで働く人々、店を訪れる人たち・・・。さまざまな人たちの心の断片を、時には切なく、時にはおもしろおかしく描いた作品。

人は見ただけでは、心の中にどんな悩みを抱えているのか分からない。つらいこと、苦しいこと、悲しいこと・・・。さまざまな思いを胸に秘め、店を訪れる。人生のつらさをわかっているからこそ、幹郎や従業員の治子は、困っている人に何のためらいもなく手を差し出せるのかもしれない。私の近所にもこんな素敵な、人情味あふれるコンビニがあったらいいなと、つくづく思った。



| 池永 陽 | 12:36 | comments(0) | ゆこりん |