トップページへ♪
MY SITE & MAIL

トップページへ♪ メール♪
ホームページです♪
日記のblogです♪

SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
CATEGORIES
My Book
日本の作家
<あ行> ------------ <か行> ------------ <さ行> ------------ <た行> ------------ <な行> ------------ <は行> ------------ <ま行> ------------ <や行> ------------ <ら行> ------------ <わ行> ------------ <その他> ----------
海外の作家
おっ!本♪
Search this site.

PROFILE
OTHERS
MOBILE
qrcode

ダブル・プロット(岡嶋二人)

新聞に載った若い女性の心中事件。それを題材に小説を書いてくれと、出版社から依頼がくる。それも2社!複数の作家の競作というのもまったく同じだった。いったいなぜこんなあり得ないことが起こったのか?そこに隠された真実とは・・・。表題作「ダブル・プロット」を含む9編を収録。

文庫本500ページ弱のボリュームだが、あっという間に読んでしまった。よく練られたストーリー、そして巧みな展開は、読者を充分に満足させてくれる。表題作もなかなかよかったが、「遅れてきた年賀状」も面白かった。なぜ年賀状が遅れて配達されたのか?意外な展開、思いもよらぬ真実に、ぐいぐい引き込まれていった。読後感もよかった。また、「密室の抜け穴」もよく考えられた話だと思う。なかなか凝った作りになっている。「裏の裏をかく。」そういう考えが徹底している話だと思った。9編どれもが、個性あふれる興味深い話だった。惜しげもなくいろいろなアイディアを詰め込んだという感じの、楽しめる作品だと思う。



| 岡嶋 二人 | 19:22 | comments(0) | ゆこりん |


そして扉が閉ざされた(岡嶋二人)

三田咲子は事故死なのかそれとも殺されたのか?彼女と関わりを持つ4人の男女が、咲子の母雅代によって地下のシェルターに閉じ込められた。真相が明らかにならなければ扉は開かないのか?4人は必死になって咲子の死の真相を探ろうとする。

地下シェルターという究極の密室の中で、咲子の死の真相を探る4人。咲子は殺されたのか?もしそうだとしたら、犯人はこの4人の中の誰か!?限られた空間の中での真相探しという設定がとても面白い。4人が4人とも「犯人はいったい誰なんだ?」と思っている。だから読み手は、本当に4人の中に咲子を殺した犯人がいるのだろうか?と疑問になる。4人の行動、会話、過去の追想などに、作者は真実の伏線を張り巡らせているが、真実が明らかになったときにその伏線の巧みな描写が光を放つ。ラストも衝撃的で、驚かされた。読み応え充分のミステリーだった。



| 岡嶋 二人 | 17:06 | comments(0) | ゆこりん |


焦茶色のパステル(岡嶋二人)

東北の幕良牧場で、競馬評論家の大友隆一、牧場の場長深町保夫が銃で撃たれ殺された。そばにいた親子二頭のサラブレッドも弾に当たって死ぬ。夫はいったい何を調べ、何を知ったのか?大友の妻香苗と香苗の友人芙美子は、真相を追い求める。

馬はただ純粋に走るだけだ。ひたすらゴールをめざして。人間はその純粋に走る馬さえも、自分の利益のために利用しようとする。大友の死の真相が明らかになるにつれ、競馬界の驚くべき事実も見えてくる。隠そうとしたことは、人を殺してまで守るべきことなのか?動機が明らかになったときにはむなしさを感じた。人間の利害関係に巻き込まれたパステルも憐れだ。本来のミステリーの面白さに加え、競走馬の血統についての描写も興味深く、面白かった。



| 岡嶋 二人 | 20:10 | comments(0) | ゆこりん |


クラインの壺(岡嶋二人)

ゲームストーリー「ブレイン・シンドローム」が、実際にゲーム化されることになった。原作者の上杉彰彦は、イプシロンプロジェクトが作ったゲームの世界を自ら体験することになる。仮想現実の世界に入り込んだ彼を待っていたのは、恐ろしいできごとだった・・・。

現実と仮想現実の世界。その境はいったいどこにあるのか?読んでいて分からなくなってしまった。あたかも実際に触れたように、見たように、食べたように・・・。仮想世界で体験したことを、実際に体験したように錯覚する。ゲームの世界なら、それはとても魅力ある世界を体験できることになる。だが、それを別の目的で使ったとしたら?人が人を操作することも可能だ。また、人間の人格を破壊することも可能だ。これは、恐ろしい兵器となってしまう。彰彦はいったいどの世界にいるのか?その謎が読み手を作品にのめり込ませる。この作品は1989年に刊行された。だが発想は、まったく古さを感じさせない。むしろ現代に通じるものがある。ラストは、まだその先を読みたいと思わせるものだった。気になってしょうがないのだが・・・。



| 岡嶋 二人 | 21:19 | comments(0) | ゆこりん |


99%の誘拐(岡嶋二人)

生駒洋一郎が、誘拐された5歳の息子慎吾のために支払った5000万円は、会社再建の大切なお金だった。それから20年の歳月が流れ、ある誘拐事件が起こった。被害者はリカードという会社の社長の孫の兼介。リカードはかつて、生駒洋一郎の会社を合併しようとしていた会社だった。はたして今回の誘拐は、20年前の出来事と関係があるのか・・・?

誘拐の仕方、身代金要求の連絡方法、身代金の受け渡し方法など、どれをとってもそれは驚くべき方法だった。決して警察に所在をつかませずに、ハイテクを駆使して動き回る犯人。1988年に書かれた作品だが、その斬新なアイディアは今読んでも文句なく面白い。警察と犯人の駆け引きは、はたしてどうなるのか?息詰まる展開に目が離せない。特に後半からラストまでの流れは鮮やか!読後感もよく、満足のいく作品だった。



| 岡嶋 二人 | 15:43 | comments(0) | ゆこりん |