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昨日のカレー、明日のパン(木皿泉)

7年前、25歳という若さで逝ってしまった一樹。たった2年の結婚生活だった。一樹の死後、ギフと一緒に暮らし続けるテツコ。何気ない日常生活の中で、テツコは次第に一樹の死を受け入れ始めるのだが・・・。

25歳という若さで逝ってしまった一樹、遺されたテツコとギフ(義父)、どちらも切ない。けれど、テツコとギフの生活に悲壮感はない。喜びも悲しみもふわりと包み込み、淡々と日常生活を送っている。大きな事件など起こらない。あるのは、本当に平凡な毎日だ。けれど、その平凡な生活がいかに大切でかけがえのないものか、あらためて強く感じさせられた。はたから見れば夫に先立たれたテツコがギフと暮らし続けるのはおかしなことかもしれないが、ギフとの生活の中にテツコの居場所があることが痛いほど伝わってくる。家は、ただ眠ったり食べたりする場所ではない。そこには、温かな暮らしがなければならないのだ。
悲しみは決して消えることはないけれど、悲しみを思い出に変えて生きていくことはできるはず。「テツコの未来がキラキラと輝いていますように。」と、願わずにはいられない。
切なくて、温かくて、そして心に余韻が残る作品だった。



| ”き” その他 | 17:48 | comments(0) | ゆこりん |


ファントム・ピークス(北林一光)

長野県安曇野。半年前に忽然と姿を消した妻の頭蓋骨が見つかった。三井は、見つかった場所に疑問を抱く。「そんな所に行くはずがない。」いったい妻の身に何が起こったのか?しばらくして、今度は女子大生が行方不明に!さらには母娘も!山に潜むものの正体は?

三井の妻杳子が襲われるという衝撃的な描写から物語は始まる。正体不明の何かが山の中でうごめいている。そして、次々に犠牲者が!いつどこで襲われるかわからないという恐怖が、読んでいて伝わってくる。そこにいるはずのないもの・・・。正体が分かってからも、その真相を探る過程は面白い。展開に少々もたつきは感じられたが、それでも読み始めたら止まらなかった。妻の敵を討ちたいという三井の悲壮な決意も胸を打つ。ラストも圧巻。微妙に余韻も残る。何十年も前だが、北海道ではこのような話が実際にあった。なので、読んでいて胸にズシッとくるものがあった。楽しめる1冊だと思う。



| ”き” その他 | 20:21 | comments(0) | ゆこりん |


バンクーバーに恋をする(桐島洋子)

世界中を旅していた桐島洋子さん。彼女が恋をしたのはバンクーバー♪夢中で通いつめたパリやニューヨークではなかった・・・。そんな恋するバンクーバーでの彼女の生活は?

「初めてバンクーバーに行く前に、予備知識を♪」そう思って求めた本だった。バンクーバーの魅力を、美しい写真とともに余すところなく語っている。バンクーバーという街のすばらしさが強く伝わってくる。写真を見れば見るほど、文章を読めば読むほど、どんどんその魅力にひきつけられていった。さすがに「世界一住みやすい都市」に何度も選ばれるだけのことはある。夏は涼しく(クーラーがいらないくらい!)冬は温暖で、治安がよく、人々も親切。彼女のような優雅な生活はできないと思うが、ロングステイをしてみたいと思わずにはいられない。何度読み返しても飽きず、読むたびにバンクーバーへのあこがれが募ってくるステキな本だった。バンクーバーに行こうと思っている人、バンクーバーにあこがれている人、必見!!



| ”き” その他 | 20:07 | comments(0) | ゆこりん |


真実の絆(北川歩実)

「余命いくばくもない資産家が自分の子供を捜している。」
数百億と言われる資産にさまざまな男たち女たちが群がった。巧妙に親子関係を作りあげようとする者。DNA鑑定をしようとする者。あくまでも真実を追究しようとする者。いろいろな思惑が入り乱れる中、ついに殺人事件が起こる。資産の行方は?驚愕の結末が待っていた・・・。

裏表紙に書かれたあらすじに惹かれ読んでみることにしたが、内容はとても分かりづらかった。ストーリー構成や展開の仕方、登場人物ひとりひとりの位置づけやそれぞれの心理描写、どれも読み手を満足させるまでに到っていない。内容の複雑さをきちんと表現できていないので、読めば読むほど混乱する。ラストも「それなりの驚愕」という程度だった。発想のユニークさに筆力が追いつかない・・そんな印象も受ける。読者を置き去りにした自己満足型という感じで、不満が残る作品だった。



| ”き” その他 | 16:37 | comments(0) | ゆこりん |


もう一人の私(北川歩実)

パソコン通信で知り合った女性が、直接会いたいと言ってきた。30歳の十四郎としてネット上で彼女と会話をしていたのは、中学生の幹哉だった。幹哉は、自分が通う塾の講師馬島に十四郎として彼女に会ってくれるよう頼み込むが・・・。「月の輝く夜」を含む9編を収録。

ミステリーの中には、読んでいる途中で先が分かってしまい、読み終えたときに「やっぱり・・。」という失望感を味わうものがある。この作品は9つの短編から成る。これだけあれば読んでいてひとつやふたつ先が分かってしまうものがあってもおかしくないのだが、これがまったくない。どの話にも、読み手の想像を裏切る意外な結末が用意されている。それは小気味よい裏切られ方で、作者のひねりにおおいに感心させられる。「次はどんな結末が用意されているのか?」最後までワクワクさせられ通しだった。読後も満足感が味わえる、面白い作品だと思う。



| ”き” その他 | 17:18 | comments(0) | ゆこりん |


摘出(霧村悠康)

乳癌根治手術で、重大なミスが起きる。右の乳房を手術するはずが、間違って癌のない左を切除してしまった!ミスを隠すため、病院側は左にも癌があったことにしようと画策するが・・・。

左右間違って乳房を切除した事実を、患者や患者の家族に知らせずに済ませようと画策する医師たち。そのために、本来癌がない左の乳房にも癌があったことにしようとする。自分たちのミスを隠すことだけを考え、患者の立場を顧みない医師。その態度には腹立たしさを覚える。作者が現役医師なので、手術の場面やプレパラート操作の場面には生々しい迫力があった。だが、この作品は医師側の視点からしか描かれていない。両方の乳房を切除された女性の苦しさや悲しみが読み手の心にあまり伝わって来なかった。患者の立場に立って、もう少し深く苦悩を描いてほしかった。そうすればもっと味のある面白い作品になったと思うのだが。



| ”き” その他 | 19:11 | comments(0) | ゆこりん |


柔らかな頰(桐野夏生)

「捨てたはずの北海道なのに・・・。」カスミは石山に誘われて、支笏湖畔の別荘にやってきた。そして、お互いの家族の目を盗み、石山との逢引を重ねる。そんな中、カスミの娘有香が行方不明に!何年も有香を探し続けるカスミの前に、ガンで余命いくばくもない元警察官の内海が現れた。

カスミの探しているものはいったい何だったのだろう?本当に娘の有香だったのか?本当に捜し求めているものは、案外自分の心の内にあるのかもしれない。あれほど嫌っていた北海道。そして両親。だが、最後にカスミがたどり着いたのは嫌っていた場所だった。母の生きざまや内海の命が消えゆくさまは、カスミの生き方を変えようとする。開き直りなのか?再生なのか?それはカスミ自身にも分からないような気がした。



| ”き” その他 | 19:56 | comments(0) | ゆこりん |


黒い家(貴志祐介)

死亡保険金の査定を担当する若槻は、呼ばれた家で少年の首吊り死体を発見する。少年には保険が掛けられており、父親は毎日のように会社にやってきては保険金を請求する。若槻は父親の態度に不審を抱き、今回の出来事を詳しく調査しようとするが・・・。

何気なく普通に生活し、いつもの通り仕事をしているつもりでも、本人が気づかぬうちに誰かから怨まれている場合がある。自分を怨んでいるのが常軌を逸した人間であれば、こんなに怖ろしいことはない。若槻に迫り来るのはまさにそんな恐怖だ。いつどこから相手が襲ってくるのか?読んでいる私までもが怖くなる。日頃から一番怖いのは幽霊ではなく人間だと思っているが、まさにその人間の持つ怖さを、まざまざと見せつけられた作品だった。



| ”き” その他 | 16:00 | comments(0) | ゆこりん |


いのちのハードル(木藤潮香)

脊髄小脳変性という難病に侵された木藤亜矢さんをずっと見守り続けた、母の木藤潮香さんの手記。

潮香さんは働きながら亜也さんの介護をした。家族の生活のためには働き続けるしかなかった。だが亜也さん自身も、潮香さんが働き続けることを望んでいたという。家庭のこと、仕事のこと、亜也さんのこと。どれほど重い荷物を背負っていたことか!亜也さんの日記からでは分からなかったことが見えてくる。病院の問題、家政婦さんの問題、そして亜也さん自身の問題。それでも潮香さんは亜也さんを最後まで励まし続けた。家族の絆もすばらしい。命は大切にしなくてはならない。この本を読んだ人はきっとそう思うだろう。



| ”き” その他 | 14:31 | comments(0) | ゆこりん |


1リットルの涙(木藤亜也)

脊髄小脳変性という難病に侵された一人の女性の命の日記。15歳から20歳までの5年間の日記を収録。

この本は、一人の女性の病気との闘いの記録であり、そして同時に命の叫びでもある。脊髄小脳変性・・・。徐々に体が動かなくなり、最後は寝たきりになる。治療法はなく、5年から10年で死亡してしまうという恐ろしい病気だ。本人の知力はそのままなので、精神的に真綿で首を締めつけられるような苦しみを味わう。木藤亜也さん。彼女は15歳で発病し、25歳で亡くなった。人生の中で一番いい時期を、病気の苦しみとともに過ごさなければならなかった。最後まで希望を捨てずに必死に生きようとする彼女の姿は読んでいてつらかったが、それと同時にとても感動した。この本を一人でも多くの人に読んでほしい。そして、命の尊さや生きることの大切さを感じてほしい。



| ”き” その他 | 18:31 | comments(0) | ゆこりん |