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ゆび(柴田よしき)

自殺を思いとどまろうとしても、「ゆび」が自殺を促す。「デパートの非常ベルを押したらどうなるか?」そう思いながらためらう主婦の代わりに、「ゆび」がベルを押してしまう。やがて、悪意を持った「ゆび」が大量に現れ、人々を恐怖のどん底に突き落とした!人類に未来はあるのか?

最初はほんのささいな出来事が続いた。やがてそれが「ゆび」のしわざだと分かる頃には、深刻な事態になっていく。少しずつ学習し、人を効果的に死に追いやる「ゆび」。だんだんと人びとがパニックに陥っていく・・・。この発想はとても面白いと思った。けれど、描き方や物語の展開の仕方がいまいちだった。悪趣味としか思えないような描写もあり、読んでいて気分が悪くなった。内容が安易でお粗末過ぎる。もっと読者に訴えかける何かがあってもよかったのではないか?恐怖感も中途半端で、作者の意図も不明。ラストも漫画的で無理やりこじつけた感じがする。不快感だけが残る作品だった。



| 柴田 よしき | 20:08 | comments(0) | ゆこりん |


ドント・ストップ・ザ・ダンス(柴田よしき)

にこにこ園の園児浩太郎の父親が何者かに襲われ、意識不明に!失踪した母親の行方を追う慎一郎だが、さまざまな人のしがらみや事情が絡み合い、事態は思わぬ方向に・・・。果たしてその結末は?花咲慎一郎シリーズ5作目。

おなじみの人たちにまた会えた♪でも、山内練の登場シーンが少なく残念!!
園児の父親並木の襲撃事件と城島からきた依頼はつながっているのか?並木の妻が失踪した理由は?たくさんの謎が絡み合いもつれ合い、先が気になる展開になっている。前半はテンポがよくスムーズに読み進めることができたが、ラスト近くの展開は少々緩慢な感じで、読むペースが落ちてしまった。「こういう展開はありかな?」と、ちょっと疑問に感じるところもあったし、強引に話をまとめようとしている不自然さを感じるところもあった。表紙の帯に「シリーズ最高のどんでん返し!」とあったが、驚くほどのものではない。それよりも、女医の奈美に関わるできごとの方がよっぽど驚いた。全体的にはまあまあで、それなりに楽しめる作品だとは思う。



| 柴田 よしき | 16:56 | comments(0) | ゆこりん |


私立探偵・麻生龍太郎(柴田よしき)

山内練というひとりの男の運命を狂わせたという罪の意識が、麻生に警察を辞めさせた・・・。探偵となった麻生は、練のことを気遣いながらも依頼や事件に忙殺される日々を過ごす。練は、麻生が自分と同じ世界に引きとめようとすればするほど、麻生とは異なる世界で生きようとする・・・。「聖なる黒夜」のその後を描いた作品。

「聖なる黒夜」のインパクトがあまりにも強烈だったので、この作品を読んだときは少々不満を感じた。この作品の中に練はあまり登場してこない。麻生と練の物語というよりは、やはりタイトルどおり私立探偵としての麻生の物語だと思う。個人的には、麻生と練の係わり合いや、練が麻生とは違う世界で生きようと決心するまでの心情を読みたかった。ここからRIKOシリーズにつながっていくのだから、麻生と練の関係を重点においてほしかったと思う。シリーズの中の1作品として扱うには物足りないし、単独作品として扱うのも中途半端な気がする。期待して読んだのだが、「読後満足」にはならなくて残念だった。



| 柴田 よしき | 18:28 | comments(0) | ゆこりん |


ア・ソング・フォー・ユー(柴田よしき)

ハリウッドスターの妻となった女性から人探しを頼まれた。探す相手は15年前に2度だけ会った、当時高校生だった男性。「なぜ今になって?」また、女性はなぜこの探偵事務所を選んだのか?紹介者は思いがけない人物だった・・・。「ブルーライト・ヨコハマ」を含む5編を収録。おなじみ花咲慎一郎シリーズ。

この作品を読んで、人それぞれ生きていくうえでいろいろ大変なことがあるのものだとため息が出た。どん底の生活をしなければならない人たち。生きるために何ができるのか?何をしなければならないのか?暗中模索の生活の果てにあるものは、希望か絶望か?少しでもそんな人たちの力になれればと、花咲慎一郎は奔走する。人情味あふれる彼のキャラクターやくよくよ考えずに常に前向きなところには、とても好感が持てる。山内練との関係は相変わらずだが・・・(^^; いつか借金は返せるのだろうか?ラストに登場する麻生らしき人物・・・。彼もこのシリーズにぜひ登場させてほしい。



| 柴田 よしき | 17:29 | comments(0) | ゆこりん |


回転木馬(柴田よしき)

突然失踪した夫貴之。夫の後を継いで探偵になった唯は、10年後に偶然貴之の姿を目撃した。手がかりを求めて新潟にやってきた唯は、そこで思わぬ事実に直面する・・・。「観覧車」の続編。

やっと続編が読める。この作品を手に取ったときそう思った。なぜ貴之が失踪したのか?その謎がずっと心に引っかかっていた。失踪の理由は、誰もが「こんなものだろう。」と言うような、無難なものにまとめられていたが・・・。それにしても唯のように10年以上も待てるだろうか?どんなに愛していたとしても、その年月は残酷なほど長い。その年月に負けず劣らず残酷な現実も待っていたのに。はたして唯はこれから先、それをどのように受け止めて生きていくのか?新たな一歩を踏み出そうとする唯。唯の本当の物語は、ここからが始まりなのだ。



| 柴田 よしき | 18:43 | comments(0) | ゆこりん |


所轄刑事・麻生龍太郎(柴田よしき)

25歳。刑事になったばかりの麻生龍太郎。彼が住む町に起こるさまざまなできごとに対し、鋭い洞察力で立ち向かう。何気ないできごとに隠された真実とは?おなじみ「緑子」シリーズに登場する麻生の若き日を描いた作品。6編を収録。

「緑子」シリーズに登場する麻生とは、こんな人物だったのか。若き日の彼はある悩みを抱えているとはいえ、人情味のあるそして優秀な刑事だった。どんなささいなことも見逃さず、それを手がかりとして状況分析していく。もしもこのまま刑事を続けていたなら、どんな刑事になったのだろう?やはり「緑子」シリーズに登場する連との関係が強烈な印象として残っているので、複雑な心境になる。できるのなら、所轄刑事としての麻生の姿をもう少し見てみたいと思う。



| 柴田 よしき | 18:26 | comments(0) | ゆこりん |


求愛(柴田よしき)

翻訳の仕事をしている弘美は、友人由嘉里の様子がおかしいことに気づきながら仕事を優先させる。だがそのあいだに由嘉里は自殺。彼女は本当に自殺なのか?弘美はそのことがきっかけで探偵事務所の調査員となる。そこで体験したことは?表題作を含む8編を収録。

ほんのささいな、普通なら見逃してしまうようなできごとの中に、真実につながる糸が隠されている。探偵の仕事は、そういう糸を見つけ出すことなのだろうか。職業的に、人に嫌われることもある。また、探偵という職業に対して自己嫌悪になることもある。弘美は、悩みながらもプロとしての心構えを身につけていく。事件やトラブルの裏側に隠された人の心は、時にはせつなく、時には恐ろしく、時には悲しい。その描き方にはちょっと物足りなさを感じたが、ラストの表題作の「求愛」の中で行われた仕掛け調査は興味深いものがあった。まあまあの作品だと思う。



| 柴田 よしき | 18:44 | comments(0) | ゆこりん |


銀の砂(柴田よしき)

娘妙子や珠美の恋人にまで手を出す藤子。一度は秘書をやめた珠美だったが、結局は離婚後に藤子と関わるようになってしまった。だが過去に恋人を藤子に奪われたという思いは強く残っていた。珠美の恋人はその後藤子とも別れ失踪する。失踪の背景には何が隠されているのだろうか・・・。

最初はどろどろとした人間関係の話かと思ったのだが、後半はミステリーに・・・。登場人物一人一人が個性的で、その心理描写は恐ろしいまでに詳細に描かれている。人の心の中にうごめく得体の知れないもの。それは嫉妬、ねたみ、恨みが凝縮されたものなのだろうか?読んでいてぞっとするほどだった。独立したそれぞれの章で藤子や珠美の過去や現在の様子が語られる。そしてそれはラストの章へと見事につながっていく。読み応え充分!読後も満足感が残る作品だった。



| 柴田 よしき | 15:07 | comments(0) | ゆこりん |


桜さがし(柴田よしき)

季節外れに咲く桜を探す女性。そこには、ある事件の容疑者ではないかとの疑いを晴らそうとする切実な思いがあった。表題作を含む8編を収録。

京都を舞台に、中学時代の同級生男女4人と恩師で推理作家となった浅間寺龍之介の交流と、ミステリーを織り交ぜた作品だが、ミステリーと青春小説、どっちつかずで、どちらも中途半端な気がした。4人の抱える悩みはどこにでもあるようなものばかりだし、事件の謎解きも平凡。今までに読んだようなものばかりだった。4人それぞれ悩みながら、成長していく姿は印象的だったが・・・。あまり満足感が得られず、残念だった。



| 柴田 よしき | 19:18 | comments(0) | ゆこりん |


激流(柴田よしき)

「私を憶えていますか?」中学校の修学旅行中、バスの中から突然いなくなった少女冬葉。20年後、元の同級生に届いたメールは、はたして本人のものなのか?そこには意外な真実が隠されていた。

失踪した少女冬葉からの突然のメール。当時、同じバスに乗っていた元同級生たちは動揺する。20年前の出来事が、まさに激流となって彼らを襲う。メールを出したのがはたして本人なのかどうか?20年前の失踪の原因は?この二つが、この作品の大きな柱となっている。だが、長すぎる。単行本約550ページ。これだけの長さがなくてもいいと思った。長くても読者を飽きさせずに最後まで引っ張ることのできる作品もあるが、この作品は読んでいて途中かなり退屈だった。もっと内容をコンパクトにまとめ、テンポよく進めたほうがよかったと思う。長いだけにラストもかなり期待したが、がんばって読んだわりには読後の満足感が少なかった。



| 柴田 よしき | 14:39 | comments(0) | ゆこりん |