トップページへ♪
MY SITE & MAIL

トップページへ♪ メール♪
ホームページです♪
日記のblogです♪

SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
CATEGORIES
My Book
日本の作家
<あ行> ------------ <か行> ------------ <さ行> ------------ <た行> ------------ <な行> ------------ <は行> ------------ <ま行> ------------ <や行> ------------ <ら行> ------------ <わ行> ------------ <その他> ----------
海外の作家
おっ!本♪
Search this site.

PROFILE
OTHERS
MOBILE
qrcode

ないしょ ないしょ(池波正太郎)

「私を手ごめにした神谷弥十郎のことなどどうでもいい。」
そう思っていたお福だったが、旧主神谷弥十郎を殺した男を見つけたときには怒りで体が震えた。女だてらに手裏剣を習い、そして秋山小兵衛の助太刀を得て、お福は旧主の仇を討つ!!剣客商売シリーズ番外編。

ずっと読み続けてきた剣客商売シリーズも、これで最後となった。
この作品では、お福の波乱に満ちた生涯を描いている。神谷弥十郎に陵辱され失意のどん底にいたお福だったが、神谷の無念の死が彼女の運命を大きく変える。新発田から江戸へ出てきたお福は、偶然神谷を殺した松永市九郎を見つける。彼女は、手裏剣の腕を磨き、松永を討とうとする。そんなお福の仇討ちを手助けしたのは、若き日の秋山小兵衛だった。そのほかにも、おなじみの人物があちこちに顔を出す。剣客商売シリーズに登場する人物の別の面を垣間見るのは、読んでいてとても楽しい。人びとの何気ない日常の暮らし、勧善懲悪の爽快さ、そして人生のはかなさや切なさなど、さまざまなものもこの作品にはちりばめられている。読み応えのある1冊だった。



| 池波 正太郎 | 16:59 | comments(0) | ゆこりん |


黒白(池波正太郎)

波切道場の主である波切八郎は、門人水野新吾が起こした不始末が原因で姿を隠さなければならない状況になってしまった。彼は、秋山小兵衛と真剣による勝負を約束していたが、それも叶わなくなった。一方、堕ちていく波切とは対照的に、秋山小兵衛は辻平右衛門の道場をやめ、自分自身の道場を開き充実した日々を送っていた。そんなふたりの接点は、思いがけないところにあった・・・。若き日の秋山小兵衛を描いた、剣客商売シリーズ番外編。

人は、思いも寄らぬことから堕ちていくことがある。波切八郎の人生はまさにそのようなものだった。水野新吾が原因で、彼の人生はどんどん、坂道転がるように落ちていく。純粋であればあるほど、汚れ方は早かった。一方、秋山小兵衛は、おのれの信念を貫き順調に人生を歩んでいる。そんなふたりにはこの先接点がないように思われたのだが、作者の巧みな描写がしだいに両者を近づけていく。波切が置かれている状況や彼がすさんでいく様子、波切と関わりのある人たち、秋山小兵衛と彼に関わる人たち・・・などなど。どれもが実にていねいに描かれていて、ストーリー展開も巧みだ。読み手を最後までしっかりつかまえて離さない。ここから剣客商売シリーズにつながるのだと思うと、感慨深いものもあった。長いけれど、最後まで飽きずに読める面白い作品だった。



| 池波 正太郎 | 17:35 | comments(0) | ゆこりん |


浮沈(池波正太郎)

26年前、秋山小兵衛が助太刀した滝久蔵は、見事に父の敵を討ち富山に帰った。さぞかし立派な武士になっているだろうと思っていた小兵衛だが、立ち寄った店で偶然落ちぶれた滝久蔵の姿を見る。しかも久蔵は、何やら良からぬことを企んでいた・・・。「剣客商売」シリーズ16。

いよいよ剣客商売シリーズも最終話となった。
見る影もなく落ちぶれ、しかも悪事に手を染めている。そんな滝久蔵を、小兵衛は複雑な思いで見つめるのだが・・・。さまざまな人間の思惑が入り乱れ、今回も目が離せない展開になっている。相手が誰であれ、正義を貫くためには容赦しない秋山小兵衛の潔さは見事だ。複雑に絡み合ったいろいろな事件をどう収束させていくのか?そこのところも充分読み応えがあった。
勧善懲悪の爽快さ、人生の悲哀や浮沈、人情、時の流れ、そして老い・・・。どの話にも深い味わいを感じる、面白いシリーズだった。



| 池波 正太郎 | 16:55 | comments(0) | ゆこりん |


二十番斬り(池波正太郎)

原因不明の目まいが小兵衛を襲う。自分の老いを感じる小兵衛だが、その目まいを吹き飛ばすようなできごとが起こる。小兵衛宅の物置に逃げ込んだのは、恩師辻平右衛門に関わりのある井関助太郎だった。しかも、その助太郎は、何か訳ありの小さな男の子を連れていた・・・。表題作を含む2編を収録。「剣客商売」シリーズ15。

シリーズが進むにつれ、登場人物たちも年を重ねる。若い人が成長する過程を読むのは楽しいが、小兵衛のように老いていく過程を読むのは、少々つらいものがある。そうは言っても、小兵衛はまだまだ元気でまだまだ強いのだが。この作品では、小兵衛の老いと小兵衛の強さを同時に感じた。井関助太郎を助けたことにより、大勢の敵と戦わなければならなくなった小兵衛。しかも、妻三冬の父田沼意次の身の上に起こった大事件のため、大治郎の力も当てにできない。たったひとりで二十数人を相手にした小兵衛は本当に強かった!
このシリーズも終わりに近い。登場人物が年を重ねるだけではなく、時代の流れも大きくうねりを見せる。そのうねりを、小兵衛や大治郎たちはどのように乗り越えて行くのだろうか?また、どのような形でシリーズが終わりを迎えるのだろうか?楽しみだ。



| 池波 正太郎 | 20:19 | comments(0) | ゆこりん |


暗殺者(池波正太郎)

偶然耳にした息子大治郎の暗殺計画。刺客となる波川周蔵は、並みの腕前ではない。危機感を抱いた秋山小兵衛は、背後に潜む黒幕を探り出そうとするが・・・。「剣客商売」シリーズ14。

今回のシリーズでは、剣客としての秋山小兵衛ではなく、ひとりの父親としての小兵衛を描いている。息子大治郎に迫る危機。何とか手を打たねばと、小兵衛は珍しくあせる。また、波川周蔵の剣の腕前を知り、「大治郎がやられるかもしれない。」という不安感も拭えないでいる。父親として息子を守ろうとする小兵衛に、大治郎への深い愛情を感じる。黒幕はいったい誰なのか?はたして大治郎の運命は?手に汗握る心境で読み進めた。ラストは意外な展開になったが、読み手としてはほっとさせられるものだった。「剣客商売」シリーズは短編が多いが、この作品は珍しく長編だ。だが、最後まで面白く飽きることなく読める、魅力的な作品だと思う。



| 池波 正太郎 | 14:00 | comments(0) | ゆこりん |


波紋(池波正太郎)

傘屋の徳次郎に情報を提供する博奕打ちの繁蔵。彼の兄が殺してしまった男と、大治郎を待ち伏せて襲ってきた男たちとには、関わりがあった!ひとつのできごとが波紋のように広がりを見せ、おもわぬ事態となっていく・・・。表題作「波紋」を含む5編を収録。「剣客商売」シリーズ13。

5編の中で印象に残ったのは、「波紋」だ。大治郎も小兵衛も、立場上敵を作ってしまうのは仕方のないことだ。けれど、恨みをもたれてしまうということは、なんともやりきれない思いがする。「波紋」のラストでは、繁蔵の恵まれなかった過去に触れた描写もあって切なかった。また、「剣士変貌」も印象深かった。環境しだいで人の性格がこうも変わってしまうものかと、驚いた。「分相応に生きる」それが一番いいのかもしれない。それを忘れてしまった横堀喜平次の人生は哀れだ。味わい深く、余韻が残る作品だった。



| 池波 正太郎 | 17:31 | comments(0) | ゆこりん |


十番斬り(池波正太郎)

「まだ・・・まだ死ねぬぞ」
もう長い命ではない村松太九蔵は、世話になった村に害を及ぼす10余名の無頼浪人たちの始末を最後の仕事と決めていた。その村松に危機が迫ったとき、助けに現れたのは秋山小兵衛だった!表題作「十番斬り」を含む7編を収もう長い命ではない村松太九蔵は、世話になった村に害を及ぼす10余名の無頼浪人たちの始末を最後の仕事と決めていた。その村松に危機が迫ったとき、助けに現れたのは秋山小兵衛だった!表題作「十番斬り」を含む7編を収録。「剣客商売」シリーズ12。

一番印象に残ったのは、「白い猫」だ。果し合いに向かう途中で小兵衛が目にしたのは、昔飼っていた猫によく似た白猫だった。亡き先妻お貞が拾ってきたタマに似た猫と関わり合ったことが、果し合いに思わぬ影響を及ぼすことになるのだが・・・。この話では、小兵衛のお貞に対する深い愛情が垣間見え、ちょっとしんみりした気持ちにさせられた。悪い者には非情さを見せる小兵衛だが、心の奥には熱い情愛もちゃんと持っている。そういうギャップも面白い。このシリーズもそろそろ後半。このまま読み進め、読み終えてしまうのが惜しい気もする。作者の巧みな筆さばきが見事で、とても魅力あるシリーズだと思う。
録。「剣客商売」シリーズ12。



| 池波 正太郎 | 17:18 | comments(0) | ゆこりん |


勝負(池波正太郎)

「負けてやれ」
意外な言葉に、大治郎は驚いて父小兵衛を見た。試合は精根のかぎりをつくして戦うものだという信念を捨てられない大治郎は、全力で谷鎌之助に立ち向かうが・・・。表題作「勝負」を含む7編を収録。「剣客商売」シリーズ11。

誰が見ても明らかに実力が上だからといって、必ず勝つとは限らない。いつもの力を発揮できるかどうかは、おのれの心の状態により左右される。大治郎と鎌之助の試合もまさにそうだった。勝負というのは不思議なものだと、表題作の「勝負」を読んでそう思った。
そのほかに印象深かったのは、ある男の哀れとも思える生き様を描いた「その日の三冬」、男と女の不思議な縁を面白おかしく描いた「時雨蕎麦」、思わぬなりゆきから敵討ちが首尾よく運んだ話を描いた「助太刀」だ。
また、この作品では大治郎・三冬夫妻の子供が誕生する。その子がこれからどう成長していくのか?次回の作品を読むのが楽しみだ。



| 池波 正太郎 | 18:16 | comments(0) | ゆこりん |


春の嵐(池波正太郎)

八百石の旗本が斬殺されるという事件が起こった。曲者は「秋山大治郎」と名乗って立ち去ったが、大治郎はこの時刻には父小兵衛と夕餉を共にしていた。大治郎を名乗り人を殺めたのは何のためか?その真相を探るべく動き始めた小兵衛たちだが、事件はこれだけでは終わらなかった・・・。「剣客商売」シリーズ10。

大治郎を名乗り人を殺め続ける曲者の正体は?その背後には何があるのか?小兵衛、弥七、徳次郎らが、手がかりを求め奔走する。中でも徳次郎の執念はすさまじく、曲者を見つけ出すためには己の命さえ懸けようとする。また、笹野新五郎、杉原秀、飯田粂太郎なども協力を惜しまない。小兵衛・大治郎父子がいかに皆から慕われているかがうかがえ、人と人との絆の深さには、胸を打たれるものがあった。やがて、徳次郎の努力が実を結ぶ時が!!
さまざまに変化する状況、知らぬ間に迫る危機。いったい秋山父子はどう立ち向かっていくのか?作者の巧みなストーリー展開は、この作品を魅力あるものに仕上ている。最初から最後まで楽しめる、読み応えのある面白い作品だった。



| 池波 正太郎 | 18:06 | comments(0) | ゆこりん |


待ち伏せ(池波正太郎)

「親の敵!」そう叫びながら大治郎に切りかかった二人組の男。だが、人違いだと分かり逃げ去ってしまう。「いったい誰と間違われたのだろうか?」気になった大治郎が調べてみると、ひとりの男の思いがけない過去が浮かび上がってきた・・・。表題作「待ち伏せ」を含む7編を収録。「剣客商売」シリーズ9。

6編の中で一番印象に残ったのは「待ち伏せ」だった。「人違い」からある敵討ちを知り、見過ごせなくなった大治郎。彼の正義感が、ひとりの男の醜い過去を暴きだしていく。「人は見かけによらない。」そのことをあらためて考えさせられた。
「或る日の小兵衛」は秋山小兵衛のある一日の様子を描いたものだが、彼の若かりし頃も描かれていて面白かった。小兵衛の意外な面が垣間見える。
「討たれ庄三郎」では、「身分」というものの理不尽さを感じた。罪をかぶった庄三郎に対し哀れさを感じると同時に、「上の者は何をしても許されるのか!?」という憤りも感じた。
今回も期待を裏切らない面白さで、読後満足感を味わえた。そうそう、三冬に子供ができた!ますますこれからが楽しみだ♪



| 池波 正太郎 | 17:16 | comments(0) | ゆこりん |