四人組がいた。(高村薫)
2014.10.08 Wednesday
元村長、元助役、郵便局長、キクエ小母さん。ひと癖もふた癖もありそうな四人組が、一日中茶飲み話に花を咲かせる。彼らにかかればどんな問題も即解決!?高村薫がユーモア小説に挑戦!12編を収録。
村の過疎化、少子高齢化、宗教問題、村おこしにアイドル問題。そして、四人のたむろする集会所を訪れるさまざまな人や四足の生き物。内容はバラエティに富んでいる。だが、現実にはあり得ないことが次から次へと起こり、単なるドタバタ劇のようだ。ブラックユーモア小説ということなのだろうが、毒々しすぎて笑えない。笑えないどころか、読んでいて不快感を感じるところもあった。あちこちで書評を見ると高評価のようだが、正直どこがいいのかさっぱり分からなかった。心に響いてくるものが全くない。途中から、読むのが苦痛になってくるほどだった。ラストも???なぜこんなラストにしたのか理解できない。私の大好きな作家、高村薫の作品ということで期待して読んだのだが、完全に期待を裏切られた。読後感も悪く、面白味を感じない作品だった。
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