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誘拐(翔田寛)

戦後の混乱期の昭和21年、5歳の男の子が誘拐された。用意周到な犯人の計画。身代金は犯人にまんまと奪われてしまう。だが、人質の男の子はついに戻らなかった。そして15年後、この誘拐事件は衝撃的なできごとで再び姿をあらわすことなったのだが・・・。

昭和36年、良雄は死ぬ間際の母から驚くべきことを聞かされる。「おまえは誘拐された子だ。」実の母だと信じて疑わなかった良雄は、奈落の底に突き落とされたような絶望感を味わう。だが、母の遺した言葉の真実性を確かめるために行動を起こす。
良雄は本当に誘拐事件の被害者なのか?犯人は、育ててくれた母なのか?それとも・・・?昭和36年に起こった殺人事件が15年前に起こった誘拐事件の真相を暴くきっかけとなっていくのだが、そこに見えてきたのは戦後の混乱期を必死に生き抜いた人たちの姿だった。小さな、ほんの小さな恨みが、やがて大きな悲劇を生み出す。人間とは、何と愚かで哀れな生き物なのだろう。過去の事件と現在の事件、登場人物たちの過去と現在、それが微妙に交錯する。そして、交錯しながら確実に事件の核心に近づいていく。読んでいて納得できない部分もあったが、その構成は見事だと思う。最後まで読み手を引きつけて離さない、面白い作品だった。



| ”し” その他 | 19:22 | comments(0) | ゆこりん |