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サクラ咲く(辻村深月)

塚原マチが図書館から借りた本の中に入っていた細長い紙に書かれた文字は、『サクラチル』だった。書いたのは同じクラスの誰か?マチと”誰か”の本を介してのメッセージのやり取りが始まった。表題作「サクラ咲く」を含む3編を収録。

人が成長し子供から大人へと変化する時期は、本当に微妙な時期だと思う。作者は、その微妙な時期に揺れ動く少年や少女たちの心情を実に細やかに描いている。作者の彼らを見る目は温かい。
3編の中で印象に残ったのは、「サクラ咲く」だ。自分の考えをうまくまわりに伝えられない塚原マチ。読んでいてもどかしさを感じたが、図書館の本を通しての見知らぬ相手との手紙のやり取りが、彼女を次第に成長させていく。その描写は本当に見事だ。人は悩み傷つきながら、それを糧にして成長していくのだと、あらためて感じた。
3編どれもが、作者の感性が光る話だった。中高生向けの話のようだが、楽しんで読める作品だと思う。



| 辻村 深月 | 23:09 | comments(0) | ゆこりん |