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月は誰のもの(宇江佐真理)

江戸の大火で住むところを失った伊三次とお文は、落ち着き先が決まるまでの間別れて暮らすことになった。伊三次の色恋沙汰、お文の父親の出現、八丁堀純情派と本所無頼派のその後、そして長女・お吉の誕生と、今まで描かれることのなかった10年を描いた作品。髪結い伊三次シリーズの番外編ともいえる作品。

以前、髪結い伊三次シリーズ8の「我、言挙げす」とシリーズ9の「今日を刻む時計」を読んだときに、シリーズ8とシリーズ9の間に10年もの空白があることにひどく驚いた。それ以来ずっと、描かれていない10年間がとても気になっていた。この作品は、その空白部分を埋める話となっている。
八丁堀純情派と本所無頼派のその後は興味深かった。不和龍之進と元・無頼派の次郎衛の間に生まれた友情は意外だったが、ちょっと胸が熱くなった。
お文とその父親の話はとても感動的だったが、切なさを感じるところもあった。立場上互いに名乗り合うことはできなかったが、父と娘の心はしっかりつながっていると強く感じた。ふたりが出会えて本当によかったと思う。
人の悲哀を温かなまなざしでしっとりと描いている。やりきれない思いを感じる中にも、どこか救いを感じさせる部分もある。それが、読後感を心地よいものにしていると思う。とても味わい深い面白い作品だった。



| 宇江佐 真理 | 22:34 | comments(0) | ゆこりん |