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名残り火(藤原伊織)

堀江の元同僚で親友だった柿島が死んだ。夜、街中で集団暴行を受けての死だった。「ただの集団暴行事件なのか?」柿島の死に疑問を抱いた堀江は、真相を探るべく行動を開始するのだが・・・。手のひらの闇2。

やくざの組長の息子で、状況判断能力にすぐれた堀江。だが彼には、真相を暴くためにはどんな手段も厭わないという一面があった。堀江は、柿島の死の真相を追い求める。だが、彼が追い求めれば追い求めるほど、複雑な真実が浮かび上がってくる。ストーリーはまさにハードボイルドといった感じだが、そこには読み手を引きつける魅力があり、読んでいるとどんどんその世界にのめり込んでしまう。ラストはほろ苦さが残った。
実によく練られた作品だと思う。洗練されたストーリーと文章が、最後まで読み手を飽きさせることはない。一気読みだった。



| 藤原 伊織 | 20:37 | comments(0) | ゆこりん |