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素敵な日本人(東野圭吾)

達之・康代夫妻は、元旦の早朝に初詣に出かけた。ふたりにはある決意があった。だが、神社で町長が倒れているのを発見してから、事態は思わぬ方向へと動き出す。「正月の決意」を含む9編を収録。

「正月の決意」はラストが良かった。真面目に生きてきたふたりの決意は、いい加減に生きている人間たちを目の当たりにしてどうなるのか・・・?これから先苦労はするかもしれないが、ふたりの未来に幸あれと祈るばかりだ。
「十年目のバレンタインデー」「壊れた時計」「クリスマスミステリ」は、殺人事件がからむ話だ。どの話もすっきりまとめられていて、読後感も悪くなかった。悪いことはできないものだ・・・。
「サファイアの奇跡」はネコが登場する話だが、ネコと少女の絆にホロリとした。
「水晶の数珠」も印象に残る話だった。やはり、親はいつも子供を愛し、その身を案じている。たとえ冷淡に装っていたりしても・・・。家族の絆は何物にも代えがたいと思う。余韻が残る話だった。
どの話も気軽にサラリと読める。なかなか面白かった。作者の感性が光る作品だった。



| 東野 圭吾 | 21:55 | comments(0) | ゆこりん |