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桜風堂ものがたり(村山早紀)

大好きな銀河堂書店でずっと働き続けることができると思っていた。だが、思わぬできごとがあり、月原一製はそこを去らなければならなくなる。「自分の居場所はもうないのか?」打ちひしがれた一製だったが、ふとネットで知り合った老人が営む書店・桜風堂を思い出す。一製は桜風堂を訪ねるが、そこで彼が見たのは存続の危機にある書店の姿だった・・・。

一製は去ってしまったが、一製の想いを引き継ごうとする銀河堂書店の店長や店員たち。一方、一製は、桜風堂を何とか立ち直らせようと奔走する。いろいろな人たちの想いが、やがてひとつにまとまろうとする。その過程は感動的なはずなのだけれど、感動には至らなかった。描写が長々とくどい。きめ細やかな心理描写なら、ある程度長くても共感しながら読むことができる。けれど、そうではない。同じような描写が何度も出てきて、うんざりするところがあった。人物関係も都合がよすぎるところがあり、現実離れしている感があった。「読み手を感動させてやろう。」作者のそういう想いが強すぎると、かえって逆効果だと思うのだが。
評判がよく本屋大賞にノミネートされた作品なのだが、私個人としてはあまり面白く感じなかった。



| 村山 早紀 | 22:36 | comments(0) | ゆこりん |