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たったそれだけ  (宮下奈都)

「逃げて。」不倫相手の女性社員のひと言で、収賄が発覚する前に失踪した望月正幸。いったい望月はどういう人間だったのか?また、彼の失踪後、家族はその事実とどう向き合ったのか・・・?さまざまな人間模様を鮮やかに描いた作品。

ひとりの男の失踪の陰には、彼に関わるさまざまな人たちのドラマがあった。望月の不倫相手の女性、彼の妻と娘、彼の姉、それぞれの人たちにまつわる物語・・・。やはり、彼の妻と娘の物語はとても切ない。妻はいつも失踪した夫を追い求めていた。転々と住むところを変え、必死に追い求めた。娘はその間転校を繰り返したが、母の気持ちを思いやり何も言わなかった。ふたりの気持ちが痛いほど伝わってくる。「この作品の中に登場する人たちは、誰もが不幸なのではないか。」ずっとそう思いながら読んだ。だが、後半、物語は意外な方向へと進んでいく・・・。
人生には逃げなければならないときもあるだろう。だが、逆に、逃げてはいけないときもある。現実を見据え、立ち向かわなければならないときもある。ラストは未来への希望につながる何かを感じさせるものだったので、救われた。深い味わいのある作品だった。



| ”み” その他 | 20:21 | comments(0) | ゆこりん |