花だより(高田郁)
2018.12.01 Saturday
数々の困難を乗り越え、幸せをつかみ大阪に戻った澪。澪のほかに、あさひ大夫、つる屋の店主・種市、御膳奉行・小野寺数馬など、澪に関わる人たちのその後を興味深く描いた作品。みをつくし料理帖シリーズの特別巻。
みをつくし料理帖シリーズは本当に面白かった。夢中になって読んだ。文庫本で10巻あったが、あっという間に読んでしまった。この作品は、そのシリーズの特別版だ。この本が出たと知ったときは、とてもうれしかった。みをつくし料理帖シリーズに登場する人たちのその後を知ることができるからだ。
源斉と澪の結婚生活、生家の再建を果たしたあさひ大夫こと野江のその後、澪と結ばれることのなかった御膳奉行・小野寺数馬と妻・乙緒の日常、つる屋の店主・種市のこと・・・。知りたかったことばかりだ!
住んでいるところが離れていても、置かれている立場が違っていても、人と人との絆は決して切れることはない。そのことが分かってホッとした。
心がほのぼのとしてくる作品だった。できるなら、また、彼らのその後を読んでみたいと思う。
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