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開かせていただき光栄です(皆川博子)

舞台は18世紀のロンドン。事件は、ダニエル・バートンが開いている私的解剖教室で起こった。意外な場所から発見された、手足を切断された死体と顔をつぶされた死体・・・。この事件には、解剖教室のダニエルの弟子と、天才的な詩の才能を持つ少年との友情が、深く関わっていた。

ダニエル・バートンと5人の弟子たち、そして盲目の判事ジョン・フィールディング、ジョンの姪で秘書でもあるアン=シャーリー・モア、アンの助手のデニス・アポット・・・。どの登場人物も個性的で実に緻密に人物描写がなされている。死体はいったい誰か?彼らはなぜ殺されたのか?そして犯人は?登場人物たちの行動や言動には、さまざまな伏線があった。二転三転し予想を裏切る展開には、何度もあっと驚かされる。誰が真実を語っているのか?嘘で固めた真実。真実で固めた嘘。真実と嘘、その境界線はどこにあるのか?読めば読むほどその面白さに引き込まれていった。やがて、バラバラに散らばっていたものが、ひとつの点に収束していく。そして、本当に真実と呼べるものが見えたとき、再び驚きが待っていた!計算され尽くしたしっかりとした構成、そして巧みなストーリー展開は、読み手を充分に満足させるものだ。読後感も悪くなかった。登場人物の名前と立場を把握するのにちょっと苦労したが、読み応えのある本当に面白い作品だと思う。オススメです♪



| 皆川 博子 | 16:48 | comments(0) | ゆこりん |