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慈雨の音(宮本輝)

1959年(昭和34年)、伸仁は中学生になったが体はまだ弱かった。松坂熊吾は駐車場の管理人をしながら、再起の機会をうかがっていた。一方、房江も毎日の生活の中で生きがいを見出そうとしていた。そんな松坂一家に、さまざまな人との別れが・・・。流転の海第6部。

ひ弱で成長するのが危ぶまれた伸仁も中学生になった。子どもだと思っていたが、人の気持ちが分かる少年に成長していた。熊吾や房江のことも、一歩離れて冷静に見ることができるようになっている。一方、熊吾は老いを実感する年になっている。これから自分の人生を歩もうとする息子、人生の終盤に差しかかった父。この対比が鮮やかに描かれている。時代は高度経済成長期。熊吾は念願の中古車販売店開業を果たすが、ここからが勝負だと思う。この先いったいどうなるのか、目が離せない。さまざまな人との別れがさまざまなドラマを生み、この作品をより味わい深いものにしている。時代背景もしっかりと描かれているし、作者の思いが詰まった重厚な作品だ。読みごたえのある、とても面白い作品だと思う。



| 宮本 輝 | 14:21 | comments(0) | ゆこりん |