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八つ花ごよみ(山本一力)

薬種問屋のあるじ柳之助の妻よしえは、「呆け」と呼ばれる病にかかり徐々に正気を失いつつあった。病状は悪化する一方だったが、ある日突然よしえが正気に返った。一時的に元に戻ったよしえの願いとは・・・。「路ばたのききょう」を含む、花にまつわる8つの短編を収録。

「路ばたのききょう」に登場するよしえは、今で言うなら痴呆の症状だ。よしえを介護する夫柳之助の苦悩は想像を絶するものがある。それでも柳之助は、常に妻をいたわり大切にしている。一時的に正気に戻ったよしえと柳之助の描写は、読んでいて胸に迫るものがあった。夫婦の強いきずなが感じられた。「砂村の尾花」では、ススキを扱う商売があったことを知って驚いた。現代では考えられない商売だ。「佃町の菖蒲」では、職人の技に感心した。また、父が娘を、娘が父を思う心がとてもよく描かれていてじんときた。そのほかの話も、心に迫るいい話だった。また、江戸庶民の生活もていねいに描かれていて興味深かった。読後もほのぼのとしたぬくもりが残る、心地よい作品だった。



| 山本 一力 | 16:38 | comments(0) | ゆこりん |