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プラチナタウン(楡周平)

大手総合商社で働く鉄郎は、自分を成功者だと自負していた。だが、ひとつの失敗が上司の機嫌を損ね、破滅の道を歩むことに・・・。そんな時、中学時代の同級生熊沢がたずねてきて、鉄郎に故郷緑原町の町長になってくれと頼み込む。緑原町は財政債権団体に転落寸前だった・・・。

商社マンで出世街道まっしぐらだった男が、財政赤字に苦しむ街の町長になった。さまざまなしがらみから、議員削減もままならない。山積みの問題もどうするか?現実にもありそうなことなので、とても興味を持って読んだ。八方ふさがりの状況から、「災い転じて福となる」を地で行くような展開は爽快だ。過疎、地域の高齢化とそれに伴う介護問題、街の財政悪化など、どれも現代社会が抱える問題だ。難しいとは思うが、この作品に描かれているようにそれらを解決できたら、どんなにすばらしいことか。普通の生活を送る。そのことさえも難しい今の世の中にあり、緑原町がとてもうらやましく感じられた。



| ”に” | 19:20 | comments(0) | ゆこりん |