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ヒトラーの防具(帚木蓬生)

東西の壁が崩壊したドイツ。「私」がベルリンで知ったのは驚くべき事実だった。
「日本からヒトラーに贈られた剣道の防具一式がある!」
そして、その防具とともに見つかったのは、手紙の束と20冊近いノートだった。ドイツと日本のはざ間で、運命に翻弄された男香田光彦。ノートに綴られた彼の歩んだ人生とは?

ドイツ人の父と日本人の母を持つ香田は、ヒトラーに剣道の防具を贈呈するためにドイツにやってきた。駐在武官補佐官としてドイツに残ることになった彼は、「戦争」の悲惨さを目の当たりにすることになる。ナチスのユダヤ人迫害、そして香田の兄が体験した病院での悲惨なできごと。狂気の沙汰としか思えないこれらのことも、当時は平然と行われてきた。それらに逆らう者のたどる運命は、悲劇のひと言に尽きる。香田の兄、香田のアパートの大家であるルントシュテット夫妻、そして香田に深く関わるヒルデ。彼らの生きざまにも涙を誘われる。どんなときもどんな場合も、決して戦争をしてはならない。戦争がもたらすのは、悲しみと絶望だけではないのか!
二つの国を結ぶ存在になりたかったであろう香田。彼は何を思いどのように生きたのか?孤独の中に身を置く彼の姿が見えるような気がして、読後も切なさと悲しさが残った。



| 帚木 蓬生 | 16:50 | comments(0) | ゆこりん |