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いっぽん桜(山本一力)

12歳で丁稚小僧で井筒屋に入って42年。頭取番頭にまでなった長兵衛だったが、息子に家業を譲ることになったあるじから、自分と一緒に店から身を引いてくれるよう、切り出される。突然の言葉に長兵衛は・・・。表題作を含む4編を収録。

「いっぽん桜」のほかに、武士の暮らしを捨て新たな道を歩み始めた男を描いた「萩ゆれて」、人情や親子の情愛を描いた「そこに、すいかずら」、朝顔作りの職人のもとに嫁いだおなつを描いた「芒種のあさがお」が収録されている。この中で一番印象に残ったのは「いっぽん桜」だ。エリートだった人物が突然リストラされた・・・。現代でも珍しくない話だ。いつまでもエリートだったというプライドを捨てきれない長兵衛。新たな勤め先では摩擦が生じるが、人情に触れるうちにだんだんと心を開いていく。一人の男の心の揺らぎや変化を実に細やかに描いている。人の心を開かせるのは、人の心だ。どの話も心にほのぼのとした思いを残す。温かみのある作品だった。



| 山本 一力 | 15:10 | comments(0) | ゆこりん |